3.DVDを買ってしまった。”神の子、、、、”とセットで。ネットって本当に便利だ。購買の欲求がすぐに現実にかなってしまう。 さて、この作品、手元においておきたいDVDの手持ちのなかで今はいちばん 私のお気に入りだ。マニラのスモーキーマウンテンのことは昔から、その存在を知っていた。この作品の存在はしらなかった。4~5日の時間ができたとき、わたしはムショウにマニラに行きたくなった。スモーキーマウンテンを観る為だ。しかし、そのときはスモーキーマウンテンがそこにはもうない事も知っていた。しかし、マニラにいった。マニラ市トンド地区。人間がつくった、世界有数の、驚異の”地域と人間”を自分の目とキャメラに焼き付けたかった。この旅行でわたしは敗北した。危険だといわれている地域に一人入った。人と病気に対する恐怖、神経過敏、自意識過剰、おっかなびっくり。ガチガチビクビク。怖くてガイドのタクシーも借りれない、ろくにシャッターも押せない。ろくにハナシもしない。わたしよりもゼンゼンしあわせそうで楽しそうな住人たち。こどもたち。わたしはこれ以上ないボロを着て、炎天下のスラムを歩き回る。もちろん興奮はした。非常に興奮した。最高だ!がしかし、こころから楽しめない。”楽しい?!、、、、”数日後、マニラの光景の悪夢をみる。インドはすごい、とひとは言う。しかし直感でわかる。ここはインドとはまったくちがう。インドは行かなくても、大体、さっしがつく。インドはシステムだ。”歴史と宗教だ”フィリピンには実のところ、何もない。”無と極貧”だ。ニホンのアホな若者たちは卒業旅行などでインドなどには行かずに、全員、マニラにいって欲しい!”マニラ!!”は世界だ!!
マニラの巨大な一大スラム地帯は、その、現実の光景、営み、地獄の悪臭、は、ニッポンのばかでのんきな私にとって、一大スペクタクルだ!(大マニラ市の人口の、およそ3割!!!、がスラムの人口だという。実際行くと、ああ、そのそのとおりだと思う。)混沌、熱帯の極貧巨大都市、マニラ巨大スラムの映像の記録はそのままで、もちろん非常にすばらしい。人のつくった作り物の”映画”のちからのおよぶものでは、到底ない。(わたしにとって、いまのところ。)