5.《ネタバレ》 7人(6人)分のサイコパスの方々が入り乱れてのお話なんですけど、どうも一点に収束する力が弱くてまとまりに欠けた結果とっちらかって終わった印象なのですよね。物語上の架空のサイコパス氏もカウントに含めるものだから現実にリンクさせるのが難しく、脚本でも苦労したことでしょう。ベトナム人の件はとても無理矢理です。
ストーリー展開はだからちょっと肩すかしで面白いとはあまり思えないのですが、でも私けっこう観てる間は好感触だったです。
主要人物らが役にハマっていて生き生きしちゃってるんですよ。特にS・ロックウェルとファレルとウォーケンのバランスが良いです。何考えてるのか底知れないお調子者なロックウェルと茫洋と振り回されるC・ファレルと人生経験の差で達観した落ち着きを見せるウォーケン。そこに愛犬家の殺し屋ハレルソンがキレ気味に絡んでくる。この構成がドラマとして配置抜群で役者の演技力も申し分なし。乗せられてちょっと楽しかったです。ほんと、もう少し話に力があったらなあ。