10.いろんな賞をとったという期待をもって見に行くとまず満足できない映画。原題の先進国カナダで、末期の患者に麻薬を使わないで、家族がヘロインを探すというのがまずありえない。そのほかにも登場人物の行動が不可解。911のニュースに出てきた言葉を原題に使っているようだけれど、その関係も良くわからなかった。 【HK】さん 4点(2004-07-18 10:02:21) |
9.《ネタバレ》 5点と4点の間ぐらいでしょうか…。加齢による涙もろさで息子と父親が死に際を決めたあたりで結構泣いてしまいましたが、終わってから考えると、はて主題はなんだたのか??と疑問は残るが感動の残らない作品だったような。 息子とも和解し最後まで友達と会話を楽しみながら逝けるのはとても理想的な死に方ではあるものの、自らの決断で逝くことが決して素敵!とも羨ましい~☆ともどうしてぇ?ともアホじゃん!とも思えない。そこに重さをおいていないようなのだけど、だとすると何が言いたかったのかなぁ?ビッグフィッシュ見た後だったので、なんとなく父子関係メインに見てしまった自分の視点がいけなかったのかしら。 でも、映画館でアイスの試食を配っていて、思いがけず食べれたので5点!ってなんだよ、それ評価に入れていいのか?(笑) 【hitomin】さん 5点(2004-06-12 00:26:57) |
8.アカデミー賞に値するかどうかと言えば、疑問だけど、 自分の最後の瞬間に、くだらない事をしゃべって、笑いあえる仲間がいて、手段はどうであれ自分のために骨を折ってくれる息子がいて、自分のために泣いてくれる娘がいる。 そんな人たちに見守られながら、そして最後の最後に太ももの記憶が蘇るレミの人生は恐らく幸せだったんだろうと思わざるを得ない。 何かの続編だとは知っていたけど当然前作など見ているはずも無く、フランス語のカナダ映画はヨーロッパ映画のような雰囲気であまり自分の肌には合わなかった。 ただ、人生、老い、死について、色々考えさせられる点も多かった。 |
7.タイトルに引かれて観に行ったんだけど・・・う~む、イマイチでした。何でも金で物事を解決する息子にも、死が迫ってるのにセックス談義で盛り上がる父親にもどうも共感できず。あと、暗転が何度も使われているのでシーンがブツ切りになった感があり、作品に集中できなかったのも残念。 【ライヒマン】さん 5点(2004-06-02 21:55:56) |
6.教養というものについて考えさせられた。フランス文化圏というのは実に懐が深い。ただ、誰の視点で映画を見るべきかが難しく、自分の中では、不完全燃焼。まさに、フランス映画的なのだが、やはり、カンヌの主演女優をとったマリー=ジョゼ・クローズの視点で見るんでしょうな。 【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 4点(2004-05-27 15:17:44) |
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5.なんとも微妙な作品。 一見「グッバイ・レーニン」のような親孝行息子に見えるんですけど、全て金でなんとかやっちゃってるところがまず共感しずらい部分なんすよね。 で、劇中に流れる台詞が知的のような話をしてたら、異様な下ネタになってるし。浮気がなんぼのぼんじゃいって感じにもなってるし。 「一体なんなんな君ら。ちょっとここに座れ」と言ってやりたいです(笑) なんとも微妙な中、唯一ヘロイン中毒者の女性が魅力的だったところは私も同感です。とはいえ、「たそがれ清兵衛」を抑えて外国語映画賞を受賞したのは謎ですねー |
4.《ネタバレ》 たしかに小難しい映画ですよね。登場人物のセリフも昔の文学者や世界史に興味がないとまったく意味不明なものでしょうし…(そういう私にとっても大半が意味不明)。この映画、資本主義にどっぷり浸かっている息子と社会主義者である父親との対比が面白いところだと思います。資本主義っていうのは、本能を抑圧することによって成り立つもの。かたや社会主義は他人に迷惑をかけない程度で本能のおもむくままに生活するもの。父親がセックスの話ばかりしていたのはそこを強調したいからではないでしょうか。息子は資本主義の申し子だから、金さえあれば何でもできると思っている部分がある。だから金で病院も改装させるし、生徒にバイト代を払ってまでお見舞いに来させる。それが父親にとって幸せだと思ったから。 でも、お金を払わないでもずっとそばに居てくれる友人を持つ父親や看病中のいろいろな出来事を通して息子は何かを気付いたのではないでしょうか。ヘロインの女の子が焚き火に息子の携帯を投げるシーン、以前の息子だったら激怒していたでしょうけど…。あのシーン好きですね。私は、単純なのですが死に際にあんなに多くの友人に見守られる人生が羨ましく思い、涙してしまいました。 【T橋.COM】さん 6点(2004-05-05 21:49:54) |
3.私も↓の方たちのコメントにほぼ同意見です。一人の人間の人生の最期を看取る為に集まった家族、仲間、友人たち。死の病に臥せる父親をも含め、その妻や息子たちらが取った行動や言動をカメラが追う。平たく言えば、ただそれだけの映画である。ベルイマンのように、人の生と死を冷徹に見つめ哲学的に語るというような作品ではないし、M・ライデルのような、しみじみとした情感溢れる人間ドラマにもなっていない。そもそもこの作品から私たちは一体何を見出せばいいのだろうか?一体何に感動すればいいのだろうか?何処に共感する部分があっただろうか?人の死をまでも金で解決してしまおうとする息子。丸々と太って、余命幾ばくも無い病人にはとても見えない好色オヤジ。そして彼に纏わる、その一風変わったインテリぶった取巻きたち。様々な人物たちが画面を賑わすが、しかし父親と息子との確執に象徴されるように、何かにつけ説明不足で、彼ら個々の関係が見えてこないという憾みが残る。このあたり、いかにもフランス映画的と言えばそうなのかもしれないが、特有のエスプリも不足気味で、やはり描くべき抑えどころはきちんと描くべきであろう。つまるところ、ひとつの物語に登場する人物たちに感情移入できないという事ほど不幸な事はなく、またコメディでもなければシリアスでもない作風も災いしたか、近年これほど曖昧で無味乾燥な印象をもった作品も珍しく、個人的にも期待していた作品であり、しかも数々の世界的な賞を授賞しているだけに、余計その罪は重い。いや、むしろ本作に1票を投じたそれぞれの選者たちにこそ、その責任の重大さを認識して欲しい。 【ドラえもん】さん 3点(2004-05-05 11:57:25) (良:2票) |
★2.《ネタバレ》 うーーーーーーーーん。つまんなかったです。どこで泣けるの??どこで共感するの? 息子役の俳優が羽賀けんじにそっくりだった。 【ぷー太。】さん 1点(2004-05-04 23:22:09) |
1.《ネタバレ》 怒髪天を突くってのはこの事である。最初に断っておくが、自分は「たそがれ清兵衛」の絶対的賛同者ではない。レビューはしていないが、あの日本的なしみじみとした味わいは捨てがたいので、点数を付けるなら8点位だと思う。アカデミー外国語映画賞を「たそがれ~」争ったこの映画、これほど登場人物が嫌味な奴ばかりで、不快感を催させる映画も珍しい。大体、この息子は死期が迫った親父に何をしたか?金をちらつかせ病院の経営者を買収し、個室を用意した事(部屋が足りず廊下で手当てを受けている患者がいるにもかかわらず、だ)痛みを和らげる為、ヘロインを与え禁断症状を起こすまで中毒にさせた事、それだけだ。しかも彼は気持ちより金と権力を使った事に最後まで悔やみもしない。やたらと尊大ぶってる親父のキャラクターにもてんで共感できず。二人が和解に至るまでの経過も全く不明瞭なせいで、クライマックスの泣かせ所も白々しい限り。親父の取り巻き連中が交わす、インテリぶったユーモアのつもりらしき会話にも虫唾。唯一の収穫はヘロイン中毒の娘役の腺病質な女優の魅力と、自分もきっと終わりはジタバタしながら、人生の最期を迎えるんだろうっていう、ある種の感慨を持った事だけ。この作品を観る限り、アカデミーの会員は、候補作を全て観ずに投票しているという噂は真実のような気がする。山田監督は賞を取れなかった事を決して悔しがる必要はない。この凡作と「たそがれ清兵衛」が比較の対象にされてしまった事が単に不幸だっただけなのだから。記念すべき初めての1点はこの作品に呈上します。 |