36.監督が伝えようとしたメッセージはよく理解できた。普通はそこに到達する手段として物語を用意し、前進して行くわけだが、この作品に物語はない。代わりに主人公たちが塀の上を前進する。それが良いのか悪いのかは好みの問題だろうけど、斬新ではあった。その先に何があるのか興味をそそられるのは確か。そして、やっぱりそのメッセージというのは衝撃的だった。面白いという作品ではないが、見る価値はあると思う。 【もとや】さん 6点(2004-04-03 11:41:49) |
35.言語で表現しがたい不思議な作品。鑑賞後は美術館で不可思議な絵画を見てるような気持ちだった。虚しい様な寂しいようなそんな心向き。青空の下に翻る白い洗濯物や、夕焼けをバックに飛び交う黒い羽とココとツムジの映像などは何かとても趣があんな~と思った。 【弧炉介】さん 6点(2004-04-03 01:07:44) |
34.いつもは暖かさを出す手持ち8mmカメラのような懐かしい映像が、今回は逆に冷たさ、淋しさ、虚しさを演出するのに効いていた。罪に怯える精神を病んだ男性を、同じく病んだ女性が命をもって救おうとする。無邪気なだけに悲しい。幻覚に現れる殺された小学校教師の表現は秀逸。大滝秀治似の声、下品な体、何本もの〇〇〇〇が不気味・・。 【チューン】さん 6点(2004-02-26 10:53:57) |
★33.映像美の中に痛いほど詰め込まれた儚さ。美意識と毒々しさをバランスよくお洒落に演出する岩井監督の才能には感心するばかりだ。配役も素晴らしく音楽も良い。好き嫌いが分かれる映画だとは思うが、非常に岩井氏らしい世界観が溢れている。世間から隔離された主人公たちのピュアさにどこまで入り込めるかが、今作を楽しむためのポイントであるように思う。 【HARVEST】さん 6点(2004-02-24 22:36:31) |
32.岩井俊二で一番好き。でも「この映画大好き~♪」って人に言いにくいな…。 【Bebe】さん 9点(2004-02-14 23:44:28) (笑:1票) |
31.《ネタバレ》 岩井俊二なんていう名前さえ知らない中学一年生時、たまたまWOWOWでやっているのを見た。R指定作品を見るということでとりあえずドキドキ。見てみたら衝撃。それまで映画っていったらハリウッドの娯楽作品しか知らなかったからもう目ん玉をひん剥いた。特にあの先生なんて当時まだピュアだった僕には大ショック。知的障害者が塀の上を歩いて世界の果てまで行くなんていうストーリーも精神的にきつかった。そしてラストシーン。ハッピーエンドしか見たこと無かった12歳の少年が受けた衝撃が想像できますか?人生で一番ショッキングだった映画。 【藤村】さん 10点(2004-02-12 22:38:35) (良:1票) |
30.これはだめだった。あらすじを想像できてしまい途中で飽きた。頑張って最後まで見たが特に最後がおもんなさすぎる。岩井俊二好きなんで見なければ良かった。 【ぺて】さん 4点(2004-02-05 09:00:38) |
29.不思議な世界観というか、チャラが出している雰囲気が好き。最後カラスのように飛んでいった姿が忘れられない。 【アンナ】さん 7点(2004-02-02 21:25:29) |
28.きれいでせつなくて後味の悪~い感じ。そんな映画が好き。洗濯物の白がすっごくきれいだったなぁ。日本公開でカットになったシーンを見てみたい。 |
27.なんとなく、漫画みたいだと思いました。ていうかタイトル的に、もっとほのぼのした映画を期待してました。大間違い。格好良いというか、綺麗というか、拘ってるというか、貫いてる印象。設定も展開も独創的で素敵です。私も塀の上をずっと歩いて行ってみたいと思いました。楽しそうでした。 【M・M】さん 8点(2004-01-22 01:19:07) |
|
26.伊東かずえさん、何ですかっ、その手つきは。ちょっとエロすぎですよ。入院を希望します(笑)。 |
25.あの精神病院は健常者というよりも患者の目から見たイメージに近いと思う。個人的には、神父のような牧師のような「神父」が出てきたシーンが好き。そうそう、神父さん、塀に自ら上らなきゃなにも見えませんよ。彼らのあとをついていったら、もっと良かったんだけど。。。 【バッテリ】さん 7点(2004-01-16 22:35:56) |
【ピニョン】さん 5点(2004-01-06 23:25:01) |
23.《ネタバレ》 岩井俊二のイメージが私の中で固まった一作。よく、彼は雰囲気だけの監督だと揶揄されるし、私もそれを否定する気も正直ないのだけれど、雰囲気を出すこと、それも1つの才能だと思う。彼ほど独特の浮遊感と絶望感、寂寥感のある空気を作り出せる日本人監督はいない。とにかく世界観に浸りたい映画。錯覚だとしても、世界の終わりがそこにはある。たった1時間弱のフィルムの中に集約されて。自己が終わったときに、世界はある意味終わる。世界の終わりの疑似体験。ちなみに途中で1人死ぬのは、撮影途中にラブラブになったCHARAと浅野忠信を2人きりにする為に、監督が途中で脚本変更したから。 【ひのと】さん 8点(2004-01-04 21:11:41) (良:1票) |
22.登場人物の名前が非常に好きだし。言葉もなにげにクール。 この無国籍的嫌いじゃない。 【とま】さん 7点(2004-01-04 13:01:24) |
21.ピクニックという一見ほのぼのした感じを出しつつ、ダークな部分も見え隠れしていた。 【のりまき】さん 8点(2003-12-22 10:23:33) |
20.実験的な作品のような気がします。この映画が良かったというより、「こういうことをやる監督だったら、そのうちすごい映画を撮るんじゃないか?」と期待感を持たせる作品でした。丁度この頃香港ではウォン・カーウァイが注目を集め、「これからのアジア映画、これからの日本映画はすごいぞ」と期待一杯でした。「スワロウテイル」に続く。。。 |
19.「あたしが死んだら世界も終わるのよ」って、今でもたまに同じことを思いませんか。全部自分の妄想で世界なんて存在しないんじゃないかと。いわゆる独我論。実生活で常にそう考えて生きるのは不可能だけど独我論の可能性を100%否定できる証拠はまだないようにおもう。実際彼女が死んだ後、やっぱり世界が続いていたのが切なく感じた。彼はあれからどうしたんだろう。 【らいぜん】さん 7点(2003-11-30 21:14:59) |
18.浅野忠信の若さゆえのギラギラ感が強烈な存在感として突き刺さってくるようだ。主演にcharaを配したことも含めて絶妙なキャスティングには見事というほかない。そしてこの短い尺の中に、これほどの独創的な世界観を詰め込んだ岩井俊二の感性に恐れ入った映画だった。非常に強烈な映画だけに観客の好き嫌いは分かれるだろうが、それくらいのリスクは背負わなければ本当に凄い映画というものは誕生しないのではないかと、今作を観ると痛感する。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2003-11-18 14:32:01) |
17.後味の悪さ、痴人故の醍醐味が一見単なるオシャレに見える演出によって、ちゃんと見ると凄い名作に見えて驚いた。ちなみにちゃんと見てなかった。今まで二回ぐらい。この映画はちゃんと見てない人凄く多そう。Charaの浅野忠信への好き好き光線が見ていても炸裂してるのがハッキリ分かる。 【セクシー】さん 10点(2003-11-02 02:39:10) |