39.《ネタバレ》 つげ義春の原作漫画は、確か学生の頃読んだと思いますが、内容は全く忘れています。さて、冒頭、何の前置きもなく、暗黒舞踏(山海塾とか白虎社とかそういう系統)が始まり、度肝を抜かれました。犬神サーカス団みたいなメイクをした人もいました。全身土くれの人や、羊膜をドロンとぶら下げた人もいました。チチとフンドシ、いいよっ!いいよっ!余談はさておき、冒頭部は主人公漫画家が思い描き、漫画では表現し得なかったイメージということで強烈ですが、その後は、一応現実世界に戻って、ちょっと落ち着いた味のある雰囲気で物語が進みます。主人公は売れない漫画家で、貧乏に苦しめられながらも、実は安定・安住をこそ最も恐れ、恐怖・焦燥と性欲・官能とが混ざり合った奇妙な心象風景が描かれていきます。そのバランスが絶妙で、私は好きなのですが、好き嫌いが分かれそうなところではあります。大笑いしてしまったのは、藤森夕子(CCガール)が、主人公の浅野忠信に、水を引っかけられるシーンです。顔にです。どうやって、狙い撃ちできているのか、しくみはよく分かりませんが、あの開放感は何なのでしょうか?ちょっとやばいですね。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-08-06 17:26:46) |
38.《ネタバレ》 主人公を演じる浅野忠信の【つげ義春の世界】から抜け出してきたような存在感がイイですね。ココの時点でこの作品の【テイスト】はバシッとキマってるワケです。そして石井輝男監督なので丹波哲郎もキッチリと登場し、タンバイズム全開の芝居が最高です(笑)。とまぁ…俺は石井輝男監督も、つげ漫画も、浅野忠信も丹波哲郎も好きなのでそれなりに(汗)面白く見れたワケなんですが…そうじゃナイ人にとっては、この映画ってどうだったンだろう?ポキン。ポキン。 【幻覚@蛇プニョ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-02-26 12:03:59) |
37.タイトルは『ねじ式』だけど、見始めて気づくのは、コレ、つげ義春のマンガのいくつかを原作にした、オムニバスだったのね。まず最初、国子さんが出てきたもんで、ああこれは確か、「別離」だっけ。タイトルがなかなか思い出せなくって。 猫の足を瞼に乗せる話って、何だっけ? ともかく、最後にようやく、ねじ式。一番ぶっ飛んでる内容、のはず、なんですが、原作に妙に忠実なもんで、このパートが一番マトモでおとなしくて地味であるように思えてしまいました。 こんな「マジメ」で、本当によかったんだろうか。 冒頭とラストの謎の舞踏が、アブな過ぎ。映画本編が、このアブなさに負けた感あり。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-05-27 22:38:16) |
36.原作の漫画も読んだが、つげ義春の描く独特の世界はシュールでよくわからない。 アングラ演劇のような雰囲気で、寺山修司の舞台を思い出した。 明快なストーリーではなく夢の中のイメージのような感覚的作品は苦手。 ただ、なんだかわからないながらも不思議なパワーと生々しいエロスは感じる。 ストーリーは残らないが、断片的なイメージが頭の中に残る。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-08 00:38:14) |
35.よくわからん。良さも、意味も。オープンニングとエンディングは音量は小さめに!それ以外は主人公はぼそぼそしゃべるので音量は大きめに! 【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 2点(2010-12-22 23:19:04) |
34.オープニングとエンディングが気持ち悪すぎです。つぐみは可愛かった。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 1点(2009-06-04 22:48:04) |
33.つげ義春原作の漫画を元にして撮られた作品。この作品をきっかけに、初めてつげ義春という偉大な人を知った。はっきり言って、よく分からない内容の作品なのだが、独特の“シュールな世界”は魅力的。ただ、オープニングとエンディングの、わけの分からんダンスシーンはいらん。気色悪いし、そもそも本編との関連性が感じられない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-04 09:34:14) |
32.グロテスクすぎて、普通の感覚でみれていない。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 4点(2007-07-23 19:13:31) |
31.《ネタバレ》 つげ義春の漫画「ねじ式」が原作だそうだ。 原作は未読だしそもそも彼のマンガは読んだことがないので雰囲気が似ているのか、原作に忠実なのかに関しては何もいえない。 主人公は貸本漫画家。 一瞬水木しげるの半生記かと思ったけど全然違った。 つげ義春も昔は貸本漫画家で一時期水木しげるのアシスタントをしていた時代がある。 そのためかこの映画への協賛者として水木しげるの名前が入っていた。 映画の冒頭はかなりインパクトがある。 アングラ劇かと思ったが、実は違った。 これは若気の至りの物語というか、妄想の産物。 なるほど色欲、なるほど迷宮、そして確かにねじ式だ。 面白いって言えば面白いけど、わけわからないっていえば確かにわけわからない。 「もっきり屋」という名前が妙に映画の雰囲気に合っている。 丹波哲郎が出てきて驚いた(まったく予期していなかったので)。 相変わらずいい味出していた。 後半清川虹子が主人公(浅野忠信)の母親役で特別出演。 主人公の台詞は「僕の生まれる前のお母さんではないですか」。 うーん、年齢的にそれはありえないでしょうと突っ込みを入れてしまった。 こういう作品は自分と波長が少しでも合うとはまるのだろうが私とはこれはあまり合わないようだ。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-07-23 16:00:37) |
30.後半の摩訶不思議感が好きです。中盤は「え?何コレ?どうなってんの?」と思ったけど。これは主人公の漫画家の妄想ってことでいいのかね?前半の女房の「あなたが私のことをちゃんと引き止めていてくれないから・・・」というセリフも「ねじ式」というタイトルと繋がっているのかね?私の考えすぎなのかね? 【ゆうろう】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-13 20:56:38) |
|
29.序盤はメチャメチャハマったんですけどねェ、だいたい”もっきり屋”の話あたりまでは。しかし、その後がどうもついて行けないというか・・・ダメなんですよね、良くわからなくて。ただ、浅野忠信は良かったなァ、と。なんというか変な存在感があって。 ボソボソ喋らせたら彼の右に出る俳優はいないですね。 【カズゥー柔術】さん 6点(2005-01-31 01:59:29) |
28.自分が高一の時、初恋をして大好きだった女の子がいました。大学に入って、ある日、一つの小包みが届きました。それには、つげ義春の「ねじ式」「赤い花」などが入ってました。その女の子からでした。そして同封の手紙には、”今自分は一人旅をしていて、つげの漫画に出てきそうな今にも壊れそうな民宿の一室でこの手紙を書いています・・・等々書いていました。あれから、もう十余年・・・未だに、なぜ私につげ漫画を送ってきたのか、その子は何故そんな旅をしていたのか、わからないままです。そんな遠い日の幻のような、不思議で甘酸っぱい思いを、この作品を見て思い出します。今、彼女は何をしてるんでしょうか。会いたいですね。 |
27.導入部分は良くも悪くも石井節フルパワーで無意味。 前半部分のダメ男の遍歴はすばらしい。不思議と素直に受け入れられる話だったので「俺もダメ人間になったのかなあ」としんみり。石井監督の過剰なエロさがうまくこなれていて、つげ作品の雰囲気ともうまくかみ合い、独自の境地を切り開いていたと思います。 終盤(左腕の血管が切れてから)はちょっと不満が残ります。つげ作品の中ではかなりハリウッド的(?)な物語が下敷きなので、本来映画向きの話なのかもしれませんが、それまで作り上げてきた映像の雰囲気からは若干飛躍があると感じました。 全体的に見て、石井監督のエロで飾られた暴力的な表現衝動と、つげ義春の大脳旧皮質的視点で描かれた日常とが融和した、非常にユニークな作品だと思います。 【ねこ住職】さん 8点(2004-08-16 02:53:59) |
26.雰囲気はあったのかもしれないけど、エロいし最後は吐きそうになった。観終わってしばらく浅野が大嫌いになった。 |
|
24.エッチすぎて理性的に鑑賞しにくかったけど、不思議な人たちや町並みは達観します。でもやっぱりえろい! |
★23.《ネタバレ》 あまり好みではないが、すごい映画だなーと感心。 エロティックだーとドギマギ。 エロさとはこう出すものなのだよ!とAVに説教したくなった。 【侍ジェット】さん 8点(2004-01-23 22:24:39) |
22.やけにはまりました。原作とどうこうではなくおもしろかったです。ツベの丁寧な言葉使いが良いです。こうゆう雰囲気の好きです。 |
21.オープニングとエンディングの舞踏は自分の感じるつげワールドとはちょっとかけ離れていて、怖かったです。本編のほうはというと、自分はそれほどつげ義春について詳しいわけでもないので、素直に楽しませてもらいました。「真実」を直視すると、こういうものが浮かびあがってくるとか、と。商業映画は普通切り捨てますからね。後半はねじ式の名場面に大笑い。注文があるとすれば、機関車はもっと豪快に乗り入れて欲しかったのと、「達者でナァ」は金太郎に語らせて欲しかった・・・。 【神谷玄次郎】さん 5点(2003-12-27 01:55:20) |
20.原作のつげ義春の漫画世界はその特異なキャラクターデザインによりさらにシュールそのものなのだけれど、そのシュールさを部分的ではあるが見事に映像化していると思う。正直に言えば、映画としては面白いなんて言えないのだけれど、その「異世界」には否が応にも頭が侵食される。そういう意味では、つげ義春と石井輝男の世界観が合致した見事な映画化であると思うのです。 【鉄腕麗人】さん 8点(2003-12-16 19:23:15) |