6.イランやアフガンなどの社会背景を知っていると良さが分かる作品だと思う。恋愛って、国を問わないなと実感できる作品でした。 【neozeon】さん 7点(2004-02-26 21:28:12) |
★5.パンフレットには大げさなことが書いてあったけど、実際はとてもさりげなく、ほんわかと温かい毛布のような肌触りの作品だと思う。派手な表現はないけど、少女の美しさに息をのんだり、少年の魅力にハッとしたのは私だけではないんじゃないかな。ストーリーとしては超ハッピーエンドとはいかないけど、ラストのほのかな笑顔が、じわりと幸せ感をくれる。 【●えすかるご●】さん 7点(2004-01-29 00:55:28) |
4.これを観ながら思い出したのが、新美南吉の「ごんぎつね」。双方の作品に共通するのは、「自己犠牲」と「無償の愛」。そう、愛に国境はない。イランもアフガニスタンも東村山も関係ないのだ!マジッド・マジディ監督、素敵な作品を有難う。僕もこの極東の地で「戦争でなく、愛に支配される世界」を夢見ています。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-12-12 18:19:55) |
3.《ネタバレ》 ローカルな某映画祭で見ました。豊かな社会への希望、平和への祈りとしてこの控えめなラブストーリーは作られています。イスラム圏では性的にこれでも普通なのかもしれませんが・・・どうなんでしょう?。別の映画でマジディ監督の質疑応答を見ましたが、さすがにイラン人、アメリカ批判が話に滲み出ており、政治的にはっきりした意見をもってる人だなと思いました。それでいて、この映画のおくゆかしさは凄い。単純な批判よりも百倍はアメリカ人にダメージを与えるでしょう。 【しったか偽善者】さん 8点(2003-11-30 12:30:13) |
2.優しい映画です。イランに入国し不法労働者として働くアフガニスタン難民に光を当てて、その少女と一家を助けるイランの少年の一途な愛の話。何の見返りもなく自分の給料の1年分(だったか・・)をあげてしまう。少女とはこれっきり別れてしまうのになんて純粋な心なんでしょう。これこそ究極の愛情!これも役者は現地の素人を使って撮っているらしいが、プロでは出せないようなひたむきな雰囲気がある。日ごろ知ることのないイランやアフガン難民の現実を垣間見せてくれるだけでも見る価値がある。 【キリコ】さん 8点(2003-11-18 22:39:59) |
1.M・マジディ監督の新作は今までとは趣が違い、貧困に喘ぐアフガン難民の問題に深く切り込んだ作品である。しかしその語り口はあくまでも静謐で詩情溢れるものであり、決して声高に主張したりはしない。いかにもマジディらしい暖かい眼差しを感じさせる作品である。少女へ無償の愛を捧げようとすることに懸命になるラティフ。何かを語るすべも知らぬ少女は、ただ日々生きていく事に懸命であり続ける。彼の一途さに応える気持ちの余裕などあろう筈もない彼女の姿に、ラティフの苦悩もまた深まる一方なのだが、純粋な淡い恋心というよりも、もはやこれは人間愛にまで昇華しているのである。少女との刹那的な出会いと別れ。アフガン難民の象徴が彼女なら、ラティフは監督自身ではないだろうか。「一日も早く平和が訪れますように・・・」 マジディ監督の祈りにも似た切ない願いが心に重く響く秀作。 【ドラえもん】さん 8点(2003-11-18 00:19:23) (良:1票) |