21.在学中、バイト代を貯めまくって、海外を色々と貧乏放浪旅したのを思い出しました。私はゲバラのように志の高い人間ではないので、彼の経験と重ねるのはあまりにもお粗末過ぎますが。映画としては、特に起伏もなく、無難な感じがしました。映画ならではの視点、切り口があると面白かったと思います。でも、映画館でお金を払って観るに十分足りうるいい作品です。素直で、尊大な気持ちになれます。若さとかエネルギーを感じます。もっと、もっと、南米の大自然の雄大さを感じられるシーンが沢山あると良かったなぁ。 お洋服が汚れない、ハイヒールで過ごせるような小洒落た旅ではなく、風を感じ、大地を感じ、現地の人々の生活や息遣いを感じるような、土臭くて、汗臭くて、うだるような旅を、若いうちに一度は経験しておくといいと思います。ジム・ロジャーズの本を再読したばかりのせいもあってか、この映画を観て、「うーん、旅に出たい!」ひたすらそう思いました。 ★P.S.★「モーターサイクル南米旅行記」と「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」を読みました。前者は翻訳のせいかわかり辛い部分が多かったですが、後者は非常に優れた旅行記に仕上がっています。ゲバラとグラナードの本を読んで思ったこと・・・映画ではグラナードが道化役に徹し過ぎです。後者を読んで頂ければわかりますが、グラナードの教養の深さ、観察眼の鋭さ、慈悲深さ、表現力の豊かさには驚かされます。それに彼は映画の中でのようにSEXオンリーの男ではありません。むしろ売春婦に対し、哀れみ抱いており、己を強く律することのできる理性ある男性です。ゲバラと並べても全く劣っていません。私はグラナードが好きになってしまいました。確かにゲバラメインの映画だけれど、もしゲバラが生きていてこの映画を観たなら、一番の親友であり、グラナードのことを一番よく知ってるゲバラも怒ったと思います。前の評価より-1点です。 【ゼロ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-17 23:06:41) |
20.ずっと見に行きたかった作品ですが、期待以上の作品でした。 ”チェ”ゲバラという人の物語ではなく、エルネストとアルベルトのロードムービー。 若いときに、貧乏な旅行を行ったことのある人なら、必ず共感できるところが見つかります。15ドルの使い道がわかった時には、不覚にも泣きそうになりました。 最後に一言、ガエル・ガルシア・ベルナル、ホントかっこいいよ。10~30代の女性は、彼の顔だけでもこの作品を気に入ってくれるはず。 【なつこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-10 20:40:58) |
【たま】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-04-09 16:42:52) |
18.監督が主人公に恋するのは大切なことだが、ここまできれいな人物に描いてしまうと、かえって物足りなくなってしまったというのが本音。都合の悪いことはすべてアルベルトが引き受けてくれるので、良い所取りのただの良い子ちゃんに見えてしまうし........。あれが実像なのなら仕方がないが、どこで彼が目覚めたのか、映画的にはこれじゃあ判りにくいでしょう。アルベルト同様、監督もゲバラに心酔して、骨抜きになってしまったというということなのかな。題材、役者、スポンサー。すべて揃っていても、なかなか大傑作にはならないという見本。監督自身がもう少し歳を重ねて、ゲバラのことを自分なりに噛み砕いてから撮った方が、間違いなく良い作品に仕上がったと思う。とはいえ、南米の息を呑むような美しい景色と、切なさたっぷりの音楽には、結局ホロリとさせられる南米フェチの私なのだった。 【showrio】さん 6点(2005-01-31 16:33:01) |
17.これは本当にあの愚作(と個人的に思っている)『セントラル・ステーション』の監督の作品なのか?という疑問を抱かずにはいられなかった。ドキュメンタリータッチで、『セントラル~』とは全然演出が違うじゃないか。これは素晴らしいぞ! と思ったら川を泳いで渡るシーンでやはりベタな感動に走っていた。あそこを除けば出来のいい青春ロードムービーだったのにな。それでも今年度ロードショーされた外国映画の中では一番良かった。ゲバラのトートバッグと原作買っちゃったし。 【藤村】さん 7点(2005-01-25 18:48:33) |
16.いい映画でした。ロードムーヴィーとしても青春映画としても。ただ自分は映画を観て感動したというより、「世界ウルルン滞在記」を見てて、不覚にも泣いてしまった時の気持ちと似てるんですよね。これはどういう事なのか、まだ自分の中で咀嚼しきれずにいます。 |
15.ゲバラについてはほとんど知らなかったので図書館で見つけた「チェ・ゲバラ伝」三好徹著を見る前に読みました。偉大な革命家という業績以外のイメージで言えば、「瞳が澄んで物静かで知的、まっすぐで純粋な無欲無私の人」といったこの人物像にすっかり魅了されてしまいました。ガエル・ガルシア・ベルナルはそういった魅力的なロマンティストでもあるゲバラのイメージによくマッチしてたし、いろんなエピソードにも人となりが現れていたと思います。ゲバラと友人のアルベルトは知らない土地への好奇心と旅への憧れから南米大陸を北上するという一万キロ以上の壮大な旅をする。 彼らはそこで貧しいインディオ達の暮らしなどを見聞し、様々な問題点を抱えた国々の現実を肌で感じていく。そうしたエピソードの数々が現地ロケでドキュメンタリーのようにして描かれるのがなかなか興味深い。ハンセン病病院でのパーティでゲバラが「患者と共に祝いたい」と川の向こう岸へ泳いでいくというシーンは印象的だった。 これは傍目には無謀であろうとも民衆側に立って困難へ立ち向かうという後年のゲバラの生き方を示唆するものとして描かれたように思う。こういったエピソードや暮らし以外の旅の背景として描かれるアンデスの山々やマチュピチュの遺跡など、美しく雄大なロケーションも良かった。 【キリコ】さん 8点(2004-12-02 18:41:10) |
14.旅をするために旅に出発した二人、詳細なプランは特別にはない、目的地はハンセン病施設。 そんなあてどもない旅を通して、ゲバラが何を見つけ、何を学んだのかという視点が上手く描かれていた。 学んだものは、ぶつける事が出来ないどうしようもない怒り、やりきれない想い、人々の貧しさと、人のために役に立ちたいという漠然とした気持ちが強い想いに変わったこと。 旅を通して自分が何をなすべきかを探し得たのではないだろうか。 嘘をつくことが出来ない、わけ隔てなく人に対して向き合い、人に対しての愚直なまでの率直さが、ガエルガルシアの真っ直ぐな眼差しとあいまって、人々を惹きつける魅力となっている。 旅をしているうちに様々な人々と触れ合い、大きく変わっていく自分。 そしてもう戻ることが出来ない自分もいた。 旅もそうであろうが、自分に対しても郷愁と興奮があるように感じる。 もう戻ることが出来ないなつかしい思いのする自分と、どういう人生を歩んでいくか興奮を感じさせる自分。 そのような目的を見つけ、皆にスピーチするゲバラを見つめるアルベルトはどことなく羨ましそうだった。 |
13.題名のみで観に行きました。私も旅が好きなので前半はワクワクしましたね。途中で少し眠たくなるかもと思ったのですが、テーマが骨太になってきてガラッと変わったのでまた引き込まれました。実話で、しかもゲバラの話だったとは最後になってわかったので、もし先にゲバラと知っていたら先入観を持っただろうから、知識ゼロで観ることができて良かったです。わかりやすく深い作品だったので観て良かったですね。それとエンドクレジットの歌が切ないような爽やかさで凄く良かったです。 【じふぶき】さん 7点(2004-11-11 09:59:24) |
12.映画を見る前に原作を読んだ。原作の中のゲバラは普通の若者で、この青年と世界的に有名な革命家はうまく結びつかない。彼は若くてエネルギッシュで楽天的で何より冒険を楽しんでいる。そしてその中で初めて肌で感じる南米の過酷な自然と労働者の現状に「何かおかしいんじゃないの?」と子供のように純粋な疑問を日記に綴っているのだ。この旅はゲバラの闘争の精神が形になる前の、もっともっと根本的な部分を培った旅で、青春放浪記としても面白いし、後の彼との比較も興味深い。更に南米の原始的な荒々しい自然の描写に魅了され、半端じゃなく厳しい労働者の暮らしには考えさせられる。ところが映画はチェ・ゲバラ=エルネスト・ゲバラを観客に納得させる為だろうか、ゲバラが妙に生真面目でナイーブ過ぎて面白みに欠けるというか、バイタリティに乏しい人物になってしまっている。反面、川を泳いで患者に会いに行くなんていう大げさなエピソードの創作は、かえって彼を陳腐なパフォーマーにしてしまった気がした。そうやって劇的効果を付け足した割りには、ゲバラよりも友人のアルベルトの方が魅力的な男に思えてしまったのはなんとも皮肉な話。チェ・ゲバラの青春と南米を舞台にしたロード・ムービーというシチュエーションにあまりにも期待し過ぎてしまったのが私にとっては不幸だったのかもしれない。因みにゲバラは帰国後医学部を卒業し、ハンセン病治療の仕事をする為アルベルトに合流するべく二度目の旅に出る。このとき民族主義革命直後のボリビアでその現実を目撃、次に社会革命進行中のグアテマラへ。グアテマラで反米人物の逮捕がはじまりメキシコへ逃亡、そこで亡命中のカストロと会うのだ。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-11-07 18:37:04) (良:2票) |
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11.なんとなくロードムービーが観たかったんです。でもチェゲバラって誰かも判らなかった。前提知識が問われる映画ですね。自分はこの映画から何も感じ取れません。旅を続けるなかでどう心境が変化して彼を革命家へと駆り立てたのか、全くわかりません。勉強不足でした。 【ちーた】さん 2点(2004-11-03 02:19:07) |
10.すっきりして、悪くない映画だと思います。表現を押さえた感じの絵も、嫌いではないです。久しぶりに、映画の人物と一体化する心持ちを味わいました。 【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-11-02 21:29:26) |
9.チェ・ゲバラ・・・その生い立ちを詳しく知らずとも、名前を聞くだけで闘志が湧き心が躍り出す、その思想を超越して人々を魅了する革命家・・・私の部屋にもゲバラのデカデカとしたタペストリーがぶら下がっています。さて本作は、そのゲバラの南米旅行日記を映画化したもので、私はもう見る前から心は焼き付かんばかりのフルスロットルでありました。が、どうもゲバラの初々しい感性やあふれんばかりの熱情といったものが伝わってこない・・・、手持ちカメラで切り取っていくのは当然としても、寄ったショットが多すぎて、南米大陸の広大さが見えてこないのです。よってそのコントラストとして描かれるべきちっぽけな人間といった構図も見えてきません。見せ場であるはずの向こう岸へ泳ぎ渡るシーンも、単に「誰も成功した奴はいない」といった言葉でその困難さを表現しているのみで、ここはもっと昼間のシーンでその川の凄まじさを強調しておくべきだったと思います。銅山の夫婦や、客船に曳航されるオンボロ船の人々などゲバラの視線を描写しますが、全体を通し皮相的に旅をトレースしたような印象でありました。見る前はあまりエンジンをふかせない方がいいぞ・・・そうタペストリーの彼はささやいているようです。 【彦馬】さん 5点(2004-11-01 21:39:29) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 ゲバラが革命に生きた切欠を知るアルベルト・グラナード本人が最後に出てきて、一気に胸が熱くなった。 【mimi】さん 7点(2004-11-01 01:48:45) |
7.私もよく旅行に行く。箱根に行ったり沖縄に行ったり北海道に行ったり。お金が貯まればサイパンやハワイ。時間があればヨーロッパ。そう、お金と時間があれば、誰でも旅に出る事は出来る。でも旅先で、何かを感じ取るには才能がいる。チェ・ゲバラの豊か過ぎる感受性が、南米をまわりながら何を見て、何を感じ、後の革命へと彼を駆り立てて行ったのかが克明に描かれていて、ひたひたと感動出来た。その豊かさが彼を英雄にし(偉い人は沢山いるけれど、英雄の名を冠される人物は、ほんとうにごく僅かだ!)、しかし若くして銃弾に倒れるという末路を導てしまった。人間の幸福について、考えさせられる。南米の煤けた広大な景色と、4色モノクロの撮り方、おざなりとも思えるほど、わざと荒く繋いだ沢山のエピソード(まさにスクリーンで観るべき映画)。その中で時折見せるガエル・ガルシア・ベルナルの美しい笑顔が、とてもキュートで、印象的だった。 【ともとも】さん 9点(2004-10-30 13:23:18) |
6.前半、あっという間に距離がいってしまって「うわっっ!」って思うところはありました。最初の方はちょっと描写が甘いと思ったけど旅を続けていくうちにだんだん無駄なものが削られていってゲバラが影響を受けた部分が浮かび上がってくる。人生観とか難しい事はわかりませんがノンフィクションとして楽しめて、ゲバラ本人に興味が沸いてきます。 それとガエル・ガルシア・ベルナルが「天国の~」から随分と大人になってかっこよくなってました。 【ぷー太。】さん 8点(2004-10-30 09:03:20) |
5.「アメリカ」と聞けば、ぼくたちは、すぐに「アメリカ合衆国」のことだと思ってしまう。しかし「アメリカ」とは、南北にまたがる広大な大陸(=土地)に与えられた名前でもあるのだった。そしてまだアルゼンチンの若い医大生だったエルネスト・ゲバラが、友人とともに敢行した冒険旅行のなかで見出したもの。それは、常に虐げられ“搾取”される「(南)アメリカ」という土地と人々という現実に他ならない…。 この映画は、50年前にゲバラたちが見た風景を、あらためて映し出す。それらは、ゲバラが眼にした時とほとんど変わらないのだろう。同じく、差別と貧困にあえぐ先住民や、工事現場での苛酷な労働を余儀なくされる人々の姿もまた、きっと当時のままだ。ウォルター・サレス監督は、まるでドキュメンタリ-作品であるかのようにナマの土地を、人間たちをフィルムにおさめていくことで、そういった「現実」を静かに告発する。そうしてぼくたちは、ゲバラが見た・感じた・考えたままの「現実」、今も変わることのない南アメリカの「現実」と直面することになるのだ。 …ただ、このハンサムで喘息持ちの理想主義者に過ぎなかったひとりの青年エルネストが、後に真の「革命家」チェ・ゲバラになっていったことを、本作は描くものでなかったこと。そのことだけは、やはり少し残念に思う。ゲバラがこの旅を通じて見出したもの、それは“ふたつの「アメリカ」”だったのではないか。ひとつは土地としての「アメリカ」であり、もうひとつはそんな土地を搾取し続ける国家としての「アメリカ」。その構図と直面したことが、彼を“アクティヴィスト(実践的革命家)”へと成長させたはずだ。その“ふたつの「アメリカ」”の関係を、本作は巧妙に避けている。確かに後半のハンセン病患者たちとの交流を描くシーンは、美しく感動的だろう。が、あれだけでは、ゲバラとは単なる「理想主義者」のままにしか見えない。そして「理想主義者」とは、決して偉大な「革命家」たり得ないのだ…。 それでも、映画のなかのナレーションにもある通り、これは「偉業の物語ではない」のかもしれないが、「偉大な“魂”の物語」であることは間違いないだろう。本当に、こんなにも“美しい人”を、ぼくは映画のなかで久しぶりに見た気がする。そのことだけでも、この作品に出会えたことを心から喜びたいと思う。 【やましんの巻】さん 7点(2004-10-27 17:23:14) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 悪口書きます、でも評価の点数を見てくださいね。 最近、山中貞夫の「丹下左膳餘話 百万両の壷」観たせいか、段取りとテンポにことさら眼がむくようになってしまいました。イザコザってのは二人旅にはつきものなんですが、揉めるシーンの後いきなり話が飛びすぎる。簡単でもいいからオチつけて次のシーンに移行してほしい。 いかにノートンがタフなバイクでも、あれだけ転倒をくり返したら廃車になってしまうのは必然。たぶん原作を忠実になぞったのでしょうが、現代の道路状況になじんだ人がダートで失敗しているだけに見えてしまいました。そこらへん、詰めが甘いかも。しかし、あの時代のノートンてあんなにキャスターアングルが寝てたんですね。そりゃ、コーナーでケツが滑るわ。 サン・ペドロのライ病施設での別れのスピーチ、いきなり涙があふれてきました。おれ、じつは世の中に絶望してるんだけど、「もういっぺん」って気になったもの。そう、そうなんだよな、いまだに変わってないもん、ラテンアメリカは。たぶん、一般的にはその後の川を泳ぎ切るシーンのほうがウケるんだろうけど。 観ることによって、CHEの意味が初めてわかった、アルゼンチンからチリにかけての風景や季候がよくわかった、ペルーってどんな国なのかよくわかった、などドキュメンタリードラマとしても秀逸な作品に仕上がってると思います。 そうそう、文才のない科学者、たぶん原作にあるエピソードなんだろうけど現実にあんな人よくいるんだよねぇ。 【shintax】さん 9点(2004-10-25 21:23:47) (良:1票) |
3.人が幸せに生きるということのために、自分の生涯を捧げた人がいたということは、僕にとっては歴史的な意味しかもたない。過去にそういう人がいただけのこと。この映画の中の旅は、けっして僕自身の旅ではない。しかし、ゲバラが自分の目で見て、自分の足で歩いた経験を糧に自分の将来を決めたということは僕に強く訴えかけてきた。それと、経験を分かち合った友達の大切さも。僕は外部からの情報に惑わされながら、いやむしろ外部の情報に頼りきって、いろいろと重要な選択をしてきたように思う。でも、そういう選び方をしたからこそ、選んだ道に一生懸命になりきれないのだろう。人生の選択肢は無限にあるといってもいい。そこから何を選ぶのか。これからは自分の経験とそこから自然に湧き出てくる感情を重視していこう、そのためにも自分で世界を経験するべきだ! そう思わせてくれた映画だった。 |
★2.《ネタバレ》 ぼろぼろのバイクで南米を突っ走る前半、旅は、若者特有の無鉄砲さに彩られたある意味お気楽な(まあなかなかハードではあるが)ものだった。しかしバイクが壊れ歩きはじめた二人の旅は、それまでと違い、よりその土地に根ざし、出会う人々と深くかかわらざるをえないものになる。そしてこの旅は、同時に自分自身の中にも深く分け入るものともなり、ついにエルネストは「向こう岸」に渡ることを決意し、泳ぎつく。エルネストを迎えた人々の歓喜の顔、顔。僕はその瞬間滂沱の涙を流しながら、心の中で、自分も自分のできる革命をやるぞ、と思ってしまったのだった(ちょっと恥ずかしいが、まあ本気です)。こうして僕はまた最高の映画に出会ったわけである。 【馬飼庄蔵】さん 10点(2004-10-23 19:32:00) (良:2票) |