121.《ネタバレ》 評価高いのが、まったく理解できません。 みなさんのレビューを読んだところ、批判的な意見は「思想的な部分」に関するものが多いようですが、僕に言わせれば、そもそも人間ドラマとして成立していません。人物にもストーリーにも、微塵もリアリティを感じませんでした。泣けもしないし。 とってつけたように仲間が死んで、とってつけたように妊娠して赤ちゃん産んで、それがどうしたの?って感じでしたね。 【コウモリ】さん [地上波(邦画)] 0点(2007-05-20 16:38:53) (良:1票) |
120.井筒さんの実家の近くには部落地区があって、そこで彼は小さい頃から差別というものを目の当たりにしてきたらしく、そこでの問いかけから在日朝鮮人という部分に想いが進んでいったらしいですけど、基本的に舞台設定というか基本プロットはガキ帝国や岸和田~と変わってはいないですよね。そこに彼の幼少からの問いかけ、及び政治思想に至るまでの内容が込み入った、ある意味では井筒映画の集大成みたいな作品だろうと思います。毎度毎度、顔に似合わず、こういうほろ苦い、切ない甘酸っぱい感じを作り出すのはうまいですよね。ただ、基本的にいままでやってきた基本プロットと、新たに台詞の端々に出てくる政治的な話というのが、どうもあんまりきれいにミックスしてない印象を持ちましたね。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-05-20 01:37:41) |
119.朝鮮学校生と日本人高校生の交流(と言ってもほとんどケンカ)を大胆に描いた作品。もっとも、いろいろな意味で朝鮮に関心が集まっている昨今、監督の「機を見るに敏」な性格が鼻につく。 この監督、反体制=格好良い、と思っているフシのあるステレオタイプ型の人間で、時代遅れの「ヤクザ」から注目の「在日」にスタンスを変えてようやく日の目を見た。 もっとも「人情」をベースにして「トンチンカン」と「時代錯誤」を作品で訴えるのが常套らしい。せめて青春映画としてまともに物語を描いているのかと思えば、実はそういうわけでもない。主人公の恋愛も、結ばれることが前提の予定調和。 朝鮮人の「悲劇」「恨み」を登場人物に語らせるのは良いが、それに対して主人公は人のいない所でヒステリーを起こすだけで(惚れたが弱みでしようが無いかも知れないが)、ギターを叩き壊した挙句、(なのになぜか)ラジオ局に駆け付けてイムジン川を朝鮮語で熱唱したりする。ラジオ局のディレクターも奇妙な人で、「朝鮮総連や公安から抗議の来ている問題の曲は放送できない」と社会人として正論を吐く上司を問答無用の暴力で黙らせて、主人公にイムジン川を歌わせる。 この映画、ほんとうに「何も知らない」人には良い部分もあるのだが、監督自身、日本人であるのなら、せめて他人から聞いた歴史ではなく、自分でちゃんと歴史の勉強して欲しい。 アメリカのキング牧師の話しも出てくるが、見る人に寄っては、アメリカのアフリカ系と日本の在日を同系列で考えているのだろうか?と常識を疑われかねない。 金儲けと売名のために、頼まれてもいないのに特定の人々のスポークスマンを買って出るような、陳腐な映画をつくってはクリエーターとして恥ずかしい、と思わない所が恥ずかしい……。本人、バラエティーで見る限り、おもしろそうなおっさんだが。 【lafish】さん [地上波(邦画)] 5点(2007-05-20 01:24:18) (良:5票) |
118.歴史認識とか人種差別とか取っ払って見たほうが楽しめると思います。若い人は「昔そういうことがあったんだ」と心に留め、この時代を知る人は「懐かしいなぁ」と昔を思い出す程度でいいのではないでしょうか。それにしても今の沢尻エリカを見ていると、アンソンとつるんでるレディースの方が似合っているような…。ラストの歌は感動しました。邦画としては名作だと思います。 【黒めがね】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-05-19 17:07:17) |
117. 冷静に見れば……あれだけの暴力沙汰だったら死人も出るだろうし、実際には楽しく語れるような状況は一つもないかもしれない。けれど、見ている間は映画の世界に完全に入り込んでしまった。話題になるだけの内容ではありました。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-05-19 12:18:04) |
116.真木よう子演じる女がみせる、奇跡的な”飛びケツ蹴り”は”大脱走”のマックイーン演じるヒルツが友人を助ける為にみせた、飛びケツ蹴りのかっこよさを抜いた!あの女性のキャラクターに心底惚れた!大友康平演じるディレクターに惚れた!ラスト、病院の出産シーンで、父親が赤ん坊を抱いてからの、セリフのたたみかけは奇跡的なできばえである。やってくれるぜ! 名作!それから、すべて”ものごとの歴史や真実”は、映画館に行ったってない、図書館や、書店に、それにとても近いものがあるだけだ。ぜんぜん関係ないが、やはり、世の中には”戦争”をしたい人間が ”大勢”いるんだなあ。ということを、いまさらながら、深ーーーく、思う。言うまでもなく、戦争も人間の行う”遊びの一種”にすぎない。大勢を巻き込む”死の遊び” だ。 【男ザンパノ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-05-18 23:45:01) |
115.《ネタバレ》 よくできた群像劇(ややご都合的な部分もありますが)。 でも、ひとつ不満が・・・。あの乱闘騒ぎの最中に我が子の誕生だからといって、そっちに直行しますかね? 友人の死に対する敵討ち中ですよ・・・。 そういう流れにするのなら、もうちょっと繊細な配慮が欲しかった。 【カラバ侯爵】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-05-18 23:33:03) |
114.《ネタバレ》 ひたすら「イムジン河」を歌い続ける姿に、なぜか心打たれた。(歴史認識ってこの青春映画においてそんなに重要だった?) 【ホシ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-05-07 00:26:24) |
113.平成に生まれ、何もない田舎で育った私にはただのヤクザ映画にしか思えなかった。 私の感想としては0点ですが、父が懐かしいなぁ~と言って喜んで観てくれて、家族の話題が一つ増えたので2点!! 【愛しのエリザ】さん [DVD(字幕)] 2点(2007-04-21 19:47:40) |
【魚】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-04-20 03:19:25) |
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111.井筒映画としては一つの完成系だと思います。ドコを切り取っても楽しめる映画であることは違いありません。 が、です。 それはあくまでも「映画を画面としてのみ観る」場合の感想であって、シナリオやセリフ等々の部分に関しては残念ながら「0点」をつけざるを得ません。 この映画がもたらす大きな、それでいて取り返しのつかない誤解にはマイナス得点をつけても構わないと思います。 国会議事堂は朝鮮人が建てただの、日本に嫌々連れてこられただの…少し調べればバれる嘘がそこかしこに散らばっています。 あえて多くは語りませんが、この映画をみて「日本人はひどいことをした」と感じた方は図書館でも目の前にある箱を使ってでも構いませんから、当時のことを調べてみてください。日本がどれだけの経費と労力を用いて朝鮮半島を建て直したか、その一片でもすぐに見つかるはずです。 韓国や北朝鮮のプロパガンダ映画としてなら10点満点です。 新興宗教が作る「信心の無い奴は愚かだ」系の映画としても10点でしょう。 これは「そういう」映画です。 【ドブ蔵】さん [DVD(邦画)] 0点(2007-03-14 10:21:32) (良:8票) |
110.《ネタバレ》 オーバーととられがちな喧嘩のシーンですが、私にとっては実に懐かしかった。「なにメンチきっとんじゃー!」のセリフにうんうんと懐かしみ、急所蹴りにケツの穴が縮こまる思いをし、朝鮮学校とのいざこざという恐怖体験を思いおこしながら楽しく鑑賞。中学生くらいの頃は私も平気で差別用語を連呼してました。でも差別という概念はなく、それが当たり前の言葉として存在していた。この映画も公共のメディアとしては実に乱暴だけど、あきらかな「在日VS日本人」という普通なら話の隅っこに描かれてきた、でも実際はちゃうやん!という図式を堂々と見せつける。私たちがそうであったように、この映画の子供たちは政治から全く切り離された世界で戦っている。そこに実は差別は無いと思いながら。だから青臭くて楽しくてどこか悲しい。しかしそのことを全肯定していない。子供たちの、そして私の無知を非難するシーンがある。葬式のシーンです。ここは応えた。それでも新しい世代の子供たちは自分たち流にケリをつけようとする。加茂川の戦い。無意味な戦争。そこに命の誕生を告げる飛び蹴り。戦争を終わらせる方法としてこれ以上ない感動の飛び蹴り。政治の話はいまだによくわかっとらんのですが、この映画が楽しいというのはよくわかります。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-03-02 14:36:43) (良:3票) |
109.観たのは公開時。当時このサイトから離れていたので、書きそびれていました。私は「ゲロッパ!」は好きになれなかったのと、前評判が少し大げさとも感じていたので、観る前はさほど期待していませんでした。でも、一番思ったのは、「見直したゾ! 井筒さん」ということ。彼の「人間が好き」という姿勢は他の作品からも伝わってきますが、本作のように若い男の子を主人公にした作品が、一番井筒さんらしい。オジサンが若者を描くときにどこかににじんでしまいそうな説教クサさがないのがいっちゃんいい(説教臭いというコメントも読みましたが、私の言いたいのは若者に抑圧的な、という意味での説教クサさ。イデオロギーの意味ではありません)若者に対するエラそーぶりがないから、過剰とも思える暴力表現もゆるせるのです。それと、今の世の中の閉塞感は、私たちが、社会に内在する矛盾に鈍感になってしまっていることとつながっているような気がするのですね。それを、この映画は「そのままでいいんかい?」と問いかけているように思います。心を突き動かす熱いものを本来持っているのが人間(あるいは若さ)なんじゃないの?と。デリケートな題材を扱いながら多くの人の共感を得たのはそういう点ではないでしょうか。但し、わるいけど女の描き方は下手なのね。男が女をよくわからないのはまあゆるすとして、出産シーンの撮影には助産師さんの監修くらいつけてくださいよ。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-01-31 12:12:43) (良:2票) |
★108.《ネタバレ》 食わず嫌いはいけないという気持ちになり地雷を踏みにきてしまいましたが、問題はこれは何を描きたいのか?に尽きると思う。 在日の方々への差別?大阪のノスタルジック青春映画?反戦?コミック? どれも伝わりづらいと自分は思った。(原作は知らないのですが) 大事なのはお互いを理解するという事であって、それで何が過去にあったからとか、 こうおもっているからと言い出せばもうそれはその時点で我がでてしまっているわけで、例を挙げればきりが無いし立場を変えれば意見も違う。 でも、お互い人間であり、互いを触れ合ってみれば理解し合えるのはこの映画に教えられなくても多くの人が判っている事なのでは? それを、こういうシチュエーションを利用するのが個人的に好きになれません。 いつまで、誰かに感情を操作されなきゃならないのでしょう。 皆そんなに人種や歴史にこだわりがある?もうこういう事に気持ちを利用されるは止めない?という思いです。 井筒監督がTVで映画完成したのがうれしくて標識をへし折って回ったという話をして いたのを記憶してますが、その曲げられた標識は誰が直して曲げられた標識が機能しない事に誰が困って、そういう標識を見た人がどういう気持ちで観るのかを考えると、申し訳ないけど井筒監督そんなに深く在日同和問題を理解し、他の人の気持ちを理解しているとは私は思えないなー。まあ、監督だから理解していなくても良いのかも知れませんが。時折人種問題に着目している姿を見るとちょっとね。 差別したり攻撃したりするのは相手がどういう人間だか判らないもしくは攻撃してくると思うから怖がって行う部分があるのだと私は思います。 それを一時の暴力で胸がすっとして、人種でおまえは過去の事をしらないからここにいて欲しくないなど書くのはそれはあまりに逆行していて単純すぎる考えでは? そういう考えに縛られる事こそ不幸であるのでは。ある部分そう思うのは仕方無いと思いますが、全体がそういう考えに流れては駄目。あるあるの納豆みたいに自分自身のしっかりとした考えを(それがどういう考えであるにせよ)もつべきと思います。 【森のpoohさん】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-01-29 21:31:27) |
107.これは社会派映画といったらいいのかな?でも、必要以上に乱暴なシーンが多くて、ビーバップかよ!!って感じで苦笑い。もう少し静かな作りにしたら、もっと万人が観れる傑作に仕上がったんじゃないかな。 【Keicy】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-21 15:34:18) |
106.《ネタバレ》 確かに映画としては凄く面白いし感動もするけれど。。。 またぞろ自虐史観の押し付けですか。。。 歴史認識があまりにも浅すぎる。 井筒カントク! こういう題材を映画にするんなら、もっとちゃんと勉強しなきゃ! 見なさいよ。 一方的に「日本人って酷いことしたんだなぁ」って思い込まされた人、こんなにいっぱいいるじゃないですかー。。。 困ります! 【たーくん】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-01-18 03:20:45) (良:3票) |
105.「うぉりゃー、いきおいじゃー。ヒロインかわいいんじゃー。根本がものがなしいんじゃー。なんか文句あるかー。」という監督の叫びが聞こえた。個人的には京都に住んでたことがあるので、八千代館とか哲学の道とか、思い出しながら激しく共感しながらみました。完全に観る前から敗北は決まっていたようなものだけど、やっぱ観たら完敗なのである。 |
104.《ネタバレ》 井筒監督がとうとう言動に負けない強烈な作品を撮った。出来れば朝鮮についてタブーだった時代に風穴を開けて欲しかった。ただ問題作でもある、朝鮮寄り過ぎるのである。「嫌韓流」を読んでいなければ、強制連行についてそのまま信じてしまっただろう。真にどちらがとは言えないが、日本人自体がもう一度、歴史認識について考えるいい機会にはなると思う。あと別にケンカは一般人に迷惑を掛けさえしなければ好きにやればいいと思うのだが、小銭泥棒だけは別の問題である。何処の国だろうが犯罪は犯罪、こういう行為が差別を更に生むのである。結局この作品が好きな理由は、沢尻エリカと「イムジン河」に尽きる。主役の男も実にいい雰囲気で、人が良いだけではなく葛藤の様子が良く描かれていた。沢尻エリカの容姿であれば、正直国籍など関係ないし、そういう環境の子を好きになる自分が好きだったりするもの。私は単に京都弁の女性に弱いので参ったのが大きい。 【まさサイトー】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-01-13 01:40:37) (良:1票) |
103.《ネタバレ》 後半になるにつれて説教臭くなってきたが最後まで飽きずに見られました。あんだけやって死人が1人で済んだのが不思議ですが・・・ 【Junker】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-06 02:23:41) |
102.ちょっと前に観たのですがココの評価の高さに投稿するのを少々ためらってたんですけど・・・んー私の感想としてはですね、「ケンカに明け暮れる若気の至り的ヤンキー暴力映画」です。あえて在日としたその理由、意義がよくわからないというか薄かったんじゃないでしょうか。深く掘り下げて描いてはいないということですね。その分、これでもかと出てくる暴力シーンに後半辟易した。若手の俳優たちはパワーがあってよかったのですが、やんちゃな兄を持つ真面目な美少女のヒロイン、そのヒロインにぞっこんになる男の子のキャラ、出産と暴力を交互に見せるシーンだとか、どこかで見たことあるようなモノばかりで新しさはまったく感じなかったです。基本はやっぱり「ロミオとジュリエット」になるんでしょうか、シェークスピアって偉大ね。まぁ、井筒監督らしい作品ですね。いつも思うんですけどね、産気づいてから産むまでわめき過ぎ!!あんなにギャーギャーわめいて産む女はいませんよ。 点数の全てはキャリアアップする前の一番勢いのある時期というような若手俳優たちのエネルギッシュでひたむきな演技に対するものです、これだけは評価できました。 作品としてはですね、ブームに乗ったとでもいうような、在日問題を都合よく利用した娯楽作品としかいえず、まったく評価できません。観る側の視点で評価の違う映画でしょうね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-02 13:46:24) (良:1票) |