49.《ネタバレ》 富裕層の家に生まれ育ちながら世の矛盾に気づき清貧としてキリストの生き方にならった生き方を目指した青年の半生。宗教的な成功譚とも言える。 4K8Kでなくても雄大な自然を描くことが出来ることがよくわかる映画。 エンタメとして楽しむにはどうかな。自分が俗過ぎるのか。 当時を再現したのであろうファッションについてはなかなか面白みがある。 【ほとはら】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2023-02-26 16:05:15) |
48.初見。後悔しか浮かんで来ない過去、澱みきってくたびれ果てた現在、希望が浮かんで来ない将来。 この歳で観た本作に心洗われる思いです。 とりわけ歌に。 贅を極めた聖職者の頂点たる教皇(アレック・ギネス)の神に仕える初心を思い出したかのような振る舞いは、重みがあるシーンでした。 心の拠りどころの一つとなる秀作です。 |
47.《ネタバレ》 思ったよりも軽かった。戦争で病んじゃって回心したという事なのだろうが、信徒が集まる過程は説明不足。で、教皇は役者か否かが問題。そんなキレイな話でもないような。 |
46.ここまで宗教色が強いとちょっと引いてしまいます。地に足のついていない生活を送っていた主人公が聖人として開花した姿を見ても、私には何も響きませんでした。 【川本知佳】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-05-26 22:05:39) |
45.キリスト教社会では説明の必要もないほどの人気を誇る「アッシジのフランチェスコ」の映画だそうだが、彼らには説明の必要はなくとも日本人にとってはいささか、いや、かなり説明不足だろう。フランチェスコが悟り?を開く場面、親友達やクララが彼を慕って入信する場面など、どうしてそうなるの???ということが幾度もあった。しかし、映画の美しさは特筆に値する。どこでロケをしたのか、アッシジなのか、出てくる風景がとんでもなくのどかで美しい。音楽も相まってうっとりとさせられるような場面のみが印象に残る映画であった。好み25/50、演出10/15、脚本7/15、演技5/10、技術8/10、合計55/100→6/10点 |
44.《ネタバレ》 宗教臭いのは生理的にも受け付けないのだが、人に薦められたこの映画を仕方なく見たところ、意外とよかった。 フランチェスコに感化されていく過程がシナリオ的に不足していると感じるが、その生き様に感じるものはある。 財産をすべて投げ打って神に仕える清貧の生活は、自分にはとてもできないし憧れもない。 聖人すぎてかけ離れた感じがするので共感できないが、尊敬には値する。 特にキリスト教の関係者にとっては、バイブル的な作品になりそう。 ローマ教皇という最高権威との対峙は緊張感が伝わってくる。 フランチェスコに感銘を受けてその足に接吻をした教皇だが、またその側近たちに権威の象徴たる豪華な法衣と冠を付けられる様が、含蓄があって面白い。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-03-18 21:02:56) |
43.《ネタバレ》 「ロミオとジュリエット」の成功で力を得たフランコ・ゼフィレッリの、次なる青春映画。 苦手な宗教が題材ではありますが、歴史物として見応えがあります。 キリスト教はその性質から天文学や自然科学と相容れない過去を持ちますが、ジョバンニ(グレアム・フォークナー)こと聖フランチェスコは自然にとけこみその中に神の存在を見出した人、フォーク歌手ドノヴァンの歌と美しいアッシジの風景で彼の自然派ぶりを強調。 前半は富裕な商人の父と、後半はきらびやかなローマ・カソリック教会との対比で若きフランチェスコの清貧さを際立たせ、美しい金髪を落として仲間となるクララ(ジュディ・バウカー)が彩りを添えます。 ローマ教皇インノケンティウス3世(アレック・ギネス)との謁見は、金銀宝石で飾られた豪華な法衣を脱ぎ捨て純白の衣でフランチェスコに歩みよる教皇が、一瞬権力を忘れ初心に立ち返ったかのような象徴的な場面ですが、まわりの枢機卿らに再び教皇としての権威で覆われるのが、組織としてのカソリック教会の強大さを感じさせます。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-04 07:00:04) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 素直に面白かったとは言い難いが、しみじみとした余韻を残す作品。 映像の美しさと主題歌がとても印象的です。 できれば平原の中の廃墟と化した教会の再建の過程と完成を克明に描いてほしかった。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 11:46:39) |
41.映像は絵画のようにきれいで、内容もすばらしい。一昔前の映画とはおもえないような、すばらしい出来だった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-27 09:52:28) |
40.《ネタバレ》 面白い話ではあるし、画面などが素晴らしく美しいと思いますが、最後にローマ法王をひれ伏させるだけの説得力なんかあったのか?ローマ法王に質問されて空を飛ぶ鳥がどうのとか答えにもならない答えをして、ただ単に風体を省みない変人か下手すると狂人だと思われてもしかたがない様子で説得力がありませんでした。確かにゼッフィレッリ監督お得意の美しい画面には訴える力がありましたが、映画では映像や演技よりも脚本がものを言うのです。聖フランチェスコについて詳しい言行録が残っているわけでもないと思うので、思いっきり想像力を働かせることができるような天才脚本家が聖フランチェスコの感動的な台詞を書いていたのなら満点なんですけれどね。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-13 05:07:22) |
|
★39.《ネタバレ》 宗教と聞くだけでフィルターかかって見られてしまうかも知れませんが、 そんなに人間としてかけ離れた事では無い気が自分はします。 例えば、お客さんと対立していた時にふいに今まで萎縮して腫れ物に触るよう対応していたのが、自分はどうすべきなのかという目的意識に目覚めて、お客さんを圧倒するように語り始めるなど。 これは、何が本当に大事であって、余計な物にとらわれないという真理に根ざしているように思います。それが究極までゆくとこうなるという事のような気がします。 なのでそういう経験のある人は心惹かれ、そうでない人はかけ離れて非現実と感じるのは極自然なのだと思いました。 なので、衣服を返して出てゆくシーンは感動と開放感が私は押し寄せましたねー。 無力で弱い人間と見られているが実は目覚めるとそいう価値観ではない強い自分である。マトリックスやロード・オブ・ザ・リングなどいろいろな話にも出てくる根本のテーマですね。 【森のpoohさん】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-20 13:38:02) |
38.《ネタバレ》 昔、たまたま行ったアッシジの町で主人公のフランチェスコがキリスト教の世界では知らないものがいないぐらいの有名人だということを知った。金持ちのボンボンがいきなり世捨て人になる。キリスト教版のお釈迦様だな。最初、馬鹿にしていた友人たちも感化されどんどん加わっていく。世の中の本当に大切なものは何かと訴えたいことはわかるが、この映画を見て感銘を受けるには、歳をとりすぎたかもしれない。でも、画面から美しい自然と無名の若者の純粋な情熱は伝わった。特にジュディ・バウカー。本当に可憐だ。長く美しい髪を切って世捨て人になるシーンが忘れられない。一瞬でありながらも永遠に残るジュディ・バウカーの美しさに+1点。俺の中では、最強の一発屋外人女優w 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-04 21:32:14) |
37.最初変人扱いしていた連中が,あっという間に仲間になってしまう・・・納得できる人はキリスト教徒の素質あり! おお,なんてすばらしい! 【マー君】さん [DVD(吹替)] 3点(2008-12-20 15:29:49) |
36.《ネタバレ》 『法王の銀行家』という、ヴァチカン史上最大のスキャンダルといわれた題材の映画のDVDと一緒に借りたのだが、まあ、対照的な代物でした。方や聖職者の欲にまみれた醜聞、方や何もかも捨て去った聖人伝。でも、もともと宗教そのものに懐疑的な人間にとって、この『ブラザー・サン シスター・ムーン』に共感・感動するのは難しい。『法王~』の方が、人間臭さ全開で、(難解だが)正面から見ていられる。一方この『ブラザー~』は斜めになってしまうのだ。なぜか。この映画に描かれているフランチェスコの回心してからの行動は、聖人そのものだが、まったくもって「鬱陶しい」のである。それもこれも、私自身の心の裏返しなんでしょう。それだけ、私の心はねじくれまくっているのでしょう。つまり、全く感動できなかった、ということです。ラストシーン、教皇がひざまずいた後、再び金ぴかの法衣を纏い、頭上に金ぴかの帽子(?)をいただいたのは何なの? 足への接吻は、パフォーマンスか? ・・・とか、そういうことはもうどうでもよい。ただ、映像の美しさには、ゼフィレッリらしいなぁ、と感心。ドノヴァンの歌も美しい。つまり、中身など考えて見るより、その美しさを堪能すればよいのだ、と分かりました。でも、また見ることは・・・、なさそうだな。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-03-31 16:34:17) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 聖人とはどういう人のことをいうのか?無欲であるとはどういうことであるのか? この映画の主人公フランチェスコは本物の聖人像です。 ここまで自分を投げ出した姿を見ると感動しか覚えません。 非常に清々しいです。 牧師さんは神に仕えながら豚でいます。 そこに聖人との違いがあります。 フランチェスコみたいになるなんて無理なんですが、でも彼の姿を見ると心が癒されました。 人間は欲を持って生まれたものですが、フランチェスコはその欲を完全に捨てきったところを僕は尊敬と感動を覚えます。 フランチェスコは欲に負けた者さえ心優しく受け入れます。 フランチェスコの言葉には人の心を癒す力があります。 フランチェスコには一切の暗さがありません。 それとは別に 「キリスト教」を構えて攻撃の手段に出る人は神の名を偽り自分も偽ります。人の心も惑わします。 フランチェスコの歌う音楽は美しいです。 神秘的な映像とも美しい風景ともよく合います。 宗教の厳粛な雰囲気も漂っていて、教会の音楽はとても荘厳で神々しくて怖い位です。 キリストの目が開くとき、あの場面は神がかり的な迫力があります。 王が最後にとった行動はとても衝撃的でした。 フランチェスコの愛の大きさに涙が溢れて、大きく感動しました。 少しでも聖フランチェスコに人格が近づきたいと思いました。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-02-09 01:34:00) |
34.富を捨てる?貧しさを選ぶ?鳥のように生きる?愛される前に愛する?・・。がたがたの石畳の上を裸足で歩き、暑さ寒さに耐え忍び、干からびたパンを分け与える。あまりに清く正しすぎる。でも、そんな彼らの姿に絵画のように美しい画の数々や敬虔な音楽と同じように癒され、敬う。やっぱり感動し、涙がでた。 【カリプソ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-30 02:11:19) |
33.《ネタバレ》 昔に深夜TVで不完全に観てしまい、長年後悔しておりましたが、ようやくDVDを購入することができました。いま、ようやく全てを観ることができ、脳内で美化され続けた記憶を凌駕する感動をうけ、幸せです。フランチェスコの、貧者になる道を選んでからの生き方については、時代、各個人等によって賛否あるのは当たり前でしょう。でも、この映画で、幸せを感じるのは、フランチェスコを支える友人たちの存在です。彼らは、あるものはフランチェスコの身近にいて彼をささえ、あるものは命を落とし、または対極にいながらも、親友たちを心配するのです。教皇の前から引きずりだされたフランチェスコ達を追い、彼らの危機を見捨てず、自分も「仲間だ。」とパオロが言い切ったシーンは、アタマを殴られたような感動を覚えました。全編を通して、考えていたような大きな感動を受けるのではなく、「ブラザー・サン・シスター・ムーン」の歌のように、美しく静かな感動を与えてくれる作品でした。 |
32.《ネタバレ》 最初の15分くらいは何の話なのかさっぱり分からなかったし、途中でも眠くなるところは数か所あるのだが、やはり、内なる真理に目覚めて冨を捨て去り野に出て行くシークエンスの緊張感、そしてラストの謁見の場面の力強さは強烈。こういうところでポイントをしっかり押さえられると低い点はつけられない。映像も美しいです。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-25 02:42:38) (良:1票) |
31.感動しました。観終わった後に色々考えさせられました。素晴らしい!でも、単調すぎて途中、睡魔というサタンと闘わなくてはならない試練を与えられてしまう。でも私、頑張りました!! 【憲玉】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-11-04 00:53:54) |
30.学校の世界史の授業でみせてもらったすばらしい映画。せつなく、やさしく、そして清らか。 これは美しい宗教映画です。世の中の矛盾に疑問を抱いた若者の情熱が彼の周りに多くの人びとを集める。富者の物となってしまった宗教を貧者に取り戻そうとするかのように。そしてその情熱がやがて大きな実を結ぶ。観終わったあとは感動の涙と共に、どこまでも崇高なテーマ曲が耳に残ることでしょう。 【シェリー・ジェリー】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-14 19:26:23) (良:1票) |