19.かつてクライヴ・バーカーの「ミッドナイト・ミート・トレイン」を読んだ際に、「こりゃ、“やみくろ”だな」と思った―――のか、それとも「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んだ時にミッドナイト・ミート・トレインを思い出したのか、読んだ順番が定かでなくなってきているのだけど―――いずれにせよ、どういう訳か私の中ではこの二つのイメージが妙な具合に結びついてしまってます。 では、この映画化作品は、と言うと。 特にそういうことは感じなかったですね。というのもやはり、短編小説を長編映画に膨らませている、というのもあって、一応、そういうアヤしいヤツも登場はするけれど、それよりも、そこに至るまでのサスペンス色が強くって、小説とは印象が異なります。日常から、徐々に謎めいた世界の「真相」へと近づいていく過程。しかしやっぱりそこでは、あの薄暗い「地下鉄」という舞台が実に効果的に効いていて、原作の持ち味、というべきでしょうか。 映画の中では、だいぶ悪趣味な描写も見られますが、これもまたホラー映画らしい味付け。一種のスパイス。そういうスプラッタ描写を散りばめつつ、スピード感あるクライマックスへ。 それなりに一般性には欠けるので誰にでも勧めたくなる映画ではありませんが、個人的には満足度の高い一本です。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-10-14 02:16:13) |
18.《ネタバレ》 地下鉄の作り出すあの独特の暗くてジメジメして不気味な雰囲気は良い。 殺戮方法がまずは肉屋の使うハンマー?なのも痛くて良い。 しかし、時々はさむ漫画のようなゴアシーンに心が萎えてしまうのは私だけだろうか。 ストップモーションになり、異常に強調された肉片が飛び散るシーンに、正直白けてしまった。 感情を排した仕事ぶりが肉屋の真骨頂なら、映像も徹底的にリアルを追求して欲しかった。 そこが難点。 |
17.《ネタバレ》 みんな大好きクライヴ・バーカー原作の映画。なので、初めは普通の殺人鬼ものかと思わせておいて結局太古の種族に関するお話でした、というオチ。 ゴア描写もCGとあからさまにわかってしまう場面が多々あれど、内容自体は結構良かったですし、終盤の電車での戦いはアクション映画と見紛うアングルでなかなか見応え十分でした。 ただ、職業柄とはいえ主人公が勝手に首突っ込んで自滅していく上に主事脳の彼女もどんどんヒステリックになっていくので、そこは観ていてちょっと感情移入しづらかったのと、もう少しテンポが良ければ良かったかな、というのが感想です。 【クリムゾン・キング】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-06 04:49:49) |
16.《ネタバレ》 なんだ、ありがちな殺人鬼ものか。と思いきや、まさかのモンスター映画。 最初の犠牲者がハンマーで殴られるシーンは結構衝撃的。首の角度がまじでやばい。 それに対し次の3人組はひどい。特に目玉が飛び出ちゃうシーン。悪趣味なうえ作り物感がすごい出ちゃって気分が萎えます。この辺から次第にローテンションに。唯一の殺人鬼が名も無き黒人チンピラと互角の戦いを繰り広げる上にやられそうになっちゃう。しかも車掌に助けられるというヘタレぶり。その助け方も拳銃でバーンって。それに血を吐いちゃったり、体にぶつぶつあったり、何の説明もないから『何か病気なん?』って心配になっちゃいます。 で、中盤以降少しホラー要素が元気を取り戻します。個人的にはビジネスホテルへの侵入なんか最高にドキドキします。この辺が一番怖かったような気がするんですけどね。 ストーリーは途中まで普通で良かったのですが、レオンが変になるのが唐突すぎ。しかも敵に捕まる前から変になっているし。それに合わせて彼女も急にヒステリックになるし。この辺の無理矢理な路線変更はうまくないです。ちょっとついていけません。 深夜の無機質な列車。食肉工場。深夜のプラットホームに廃駅。人気のないビジネスホテルなど、シチュエーションと舞台設定はどれも最高。これだけホラーに最適な舞台と雰囲気を準備したのに、いかんせん内容が追いついていない感じ。 ただ女刑事がグルだったってのは救いようが無いうえにちょっと意外だったので良かったです。 個人的にですが、この作品のバッドエンドは好きじゃないです。レオンが犠牲になって彼女が助かるとかならまだ許せたんですけどね。そもそもレオンが跡を継ぐ流れがよくわからんし、そうだとしても髪型までマホガニーと同じにしたのはもはや笑いを取りにいっているのだろうか。 そういや劇中でマホガニーに対し『フォレストガンプかよ』って黒人が言うシーンはちょっとウケました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-03-29 16:50:36) |
15.《ネタバレ》 奇抜なシナリオの映画。映画界もネタ切れってとこか。 ※ブルック・シールズ、こんな映画にしか出れなくなったとは落ちたもんだ。 |
14.《ネタバレ》 プライムビデオで鑑賞。 え、なにこれは・・・ ゾンビ的なあれなのか宇宙人的なあれなのかよくわからん、電車内のアクション含め全体的に暗い(照明的な意味で)からなにやってるのかよくわからん、ストーリーがよくわからんの三拍子でした。 映像はしっかりグロくてホステル見てる時と同じ感じ。 あんだけ失踪続きで動かないFBIには草を禁じ得ない。 まぁ突っ込んだら負け映画なんでしょう。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 4点(2019-05-19 22:58:22) |
13.《ネタバレ》 映像の全体的な質感はとてもいいと思う。グロテスクなシーンもあるがその質感によって生々しさが中和されスプラッターでありながら意外と観やすかった。 日常的に使用しているものが何か恐ろしいところへ繋がっているという感覚はとてもいい。まあ、ありえない話だしなぜ夜な夜な殺人をくり返すのかという理由は唐突過ぎるのだが。そこら辺がうまく掘り下げられればもっと良作になるのだろうが、難しいし中途半端に描かれるよりはまだいい。 終盤の格闘シーンのカメラワークなどは北村龍平らしさを感じた。アメリカでの仕事はなかなか難しいだろうが頑張ってほしいと思う。 ブラッドリー・クーパーがスターになる前の作品だがやはりスターになる人はスターになる面構えをしてると感じた。 【⑨】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-11-17 15:58:55) |
12.《ネタバレ》 原作未読なのでこんな感想。 日本人監督作とも知らなかった。 レオンとマヤが助かって終わりってのが、私的には良かったんだけど、車掌さんがいたし無理だな。 なぜか一度は助けられているんだよね??? あの車掌さんは何者なんだ。一見普通の人間なのに、あの人肉をムサボル「モンスター」の親分なのか? こーいうの見すぎてるせいで、たいした怖さはないんだけど、これはゾッとするな。トリハダもの・・・ バーバラ・イヴ・ハリス(仲間刑事さん)はいい演技だわ。ってただ単に好きな女優さん。どっかで見たことあるなぁ~って思ってたら「プリズンブレイク」に出ていたんですね。 【新しい生物】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-03-01 04:33:23) |
11.《ネタバレ》 似たような映画に「テラー・トレイン」とゆうものがありますが、あちらが、どちらかとゆーとまだ現実世界でもありそうな物語に対し、こちらはクライヴ・バーカー原作とゆうことで、完全なダークファンタジー的な作品になっております。だからニューヨークの地下で殺人列車が平然と走ってること自体ありえない事ですが、そこはクトゥルフ神話的みたいな事になってるわけです。前半の人間ドラマが若干、退屈です。長いわりには、なぜ登場人物たちが、そんな行動をとるのかイマイチ説得力にかけてる感じがするので。ただ中盤からは結構楽しく観れました。ハンマーでぶっ叩かれた人肉破壊表現の数々を筆頭に、クライマックスの列車内で人々がつり革のようにぶら下げられた舞台での死闘などシュールな映像が結構オモシロ怖かったですね。真相も好きな部類です。あの地下世界をもっとじっくり描いてくれていたら、もっと面白かったかもしれません。ちなみに原作では、ダラダラした人間ドラマが少ないぶん、映画よりもテンポがいいです。この原作のクライヴ・バーカーの血の本シリーズは、他にも奇想天外でグログロのホラー短編がいくつものっていて、僕は好きです。いくつかが映画化されていますが、この映画が起爆剤になった作品もいくつかあります。僕は「丘に、街が」などは映像化すれば、進撃の巨人をしのぐほどの巨人映画になるんじゃないかと、ちょっと思っています。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-07-29 23:41:31) (良:1票) |
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10.《ネタバレ》 今や超売れっ子となったブラッドリー・クーパーは、本作主演をどう思っているのか物凄く気になる。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-07-30 18:47:55) |
9.《ネタバレ》 適当に見るには悪くない。細かいこと言い出すと何もかも全てがおかしいので見るほうも突っ込まず何でも許すような気持ちで。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-06-30 00:09:01) |
8.《ネタバレ》 なんだかハチャメチャな印象でした。 一体何のために夜な夜な地下鉄で人を・・?と思ったら、オチがあんな怪物のためだなんてビックリ。 毎日あんな汚してちゃ、車内清掃員は大変です! いろいろ突っ込みどころ満載なんで、リアル感とか辻褄が合わないなどと考えずに、半分ギャグとして見るといいかもしれません。 久々に見た我が青春のブルック・シールズに免じて、採点はちょっと甘めです。 【かすお】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-05-05 01:58:42) |
7.列車が違う路線を走ってたら鉄道会社にバレるでしょ。 【真尋】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-18 00:28:14) |
★6.《ネタバレ》 導入部はとてもいいんだけど尻すぼみな感じがする。 話はいいんだけど演出が雑。主人公が狂ってゆく、彼女が止めようとする、せっかくのチャンスをフイにしようとしている、どれも唐突にあっさり展開する。 どれも気持ちが乗らないんだよね。もう最終決戦しかないみたない先がみえてまうのが。 どうにかできると思う心を残さないとのれない。 あの解体屋のおっさんのごつさときちっとした身なりだけがすごくいい! しかし、牛さんから見れば普段も同じくミートトレインなんじゃ?(爆) 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-02 18:21:53) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 スタイリッシュな映像とショッキングなバイオレンスシーン凝っていて良い。終盤のお肉がぶらさがってるところのバトルシーンは熱かったな。北村監督侮れんね。 ただ、いささかテンポが悪く、中盤は飽き気味だった。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-19 15:26:00) |
4.《ネタバレ》 一時はお蔵入かと思っていましたがDVDスルーとはいえ観れて幸せ。 クライブ・バーカー原作ってこと絶対どっかで魑魅魍魎の類いが入ってくるはずと思っていたらクライマックスでやっぱりきましたよ。まぁ予想以上だったのでそれこそ脳天に鉄槌をくらったような衝撃でしたね。北村龍平監督というと予算あり過ぎると駄目な方向へいっtwしまうイメージだったけど、これはなかなか良い。作品の雰囲気やトーンは凄く好きですね。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-07 23:07:54) |
3.《ネタバレ》 中盤のスプラッター描写などは「おお!」と思ったが(文字通り目玉が飛び出すシーンは爆笑!)、この監督はどうしても格闘アクションを撮りたいらしく、その趣味性が「ホラーの品格」を著しく落としている。ニューヨークの地下には魔窟がある、という内容はいかにもクライブ・バーカーらしい展開で結構好み。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-06-07 22:05:19) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 いろんな意味でハードルが高い作品ですね。数限りないツッコミどころを許容でき、かつそれを楽しめる人、強靭なグロ耐性のある人、クライマックスの超展開(笑)について行ける人、(ホラー)映画を(ホラー)映画として割り切って観れる人。総じてジャンル映画を楽しめる人なら腹も立たずに楽しめるのではないかと。惜しむらくはブッチャーを演じるヴィニー・ジョーンズがあまりにも強面すぎてあんまり怖くないこと。ああいう役はもっとおとなしめで、ちょっと怪しいくらいの雰囲気の人の方が怖さが引き立つんじゃないかな。たとえば渡辺謙さんとか。あと日本人監督だからって豆腐ネタとかいらないから! 【8bit】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-10 21:51:46) (笑:1票) |
1.《ネタバレ》 見る人を選ぶ内容ではありますが、個人的にはこういうのは嫌いじゃないです。 特に、駅のメタルで冷たい雰囲気など、 全体的な映像の質感が凄くカッコいい。 地下鉄の終電でおぞましい殺人が行われていて、 それが見つからずに済むはずがないからどうやって 話を収束させていくのかと思いながら見ていると、 とんでもないぶっ飛び様でシュールに事が進んでいく。 いやはや、、、まさかあんな怪物みたいのが出てくるとは想像もしませんでした(笑) この点についていけるかどうかでまた評価分かれそう。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-05 17:13:16) (良:1票) |