6.《ネタバレ》 この邦題はちょっと違うのではないか?という気もしますが、あの不朽の名作を思い出す邦題です。
アン王女のローマお忍び滞在と、一方こちらはコンクラーベで選ばれた新ローマ法王がそのプレッシャーに耐えられず、
バチカンを抜け出したローマでのお忍び滞在。何となく共通点はあるのかな。
何と言っても、このローマ法王を演じた名優ミシェル・ピッコリの味わいのある演技が見応え充分です。
ローマ法王と言えどもやはり一人の人間。この苦悩のローマ滞在には笑いの要素はほとんどありませんが、
バチカンで法王の留守を預かるナンニ・モレッティ自らが演じる精神科医と、バチカンの人々の人間模様はなかなか面白い。
なぜここで?という思いはあるのですが、突如開催されたバレーボール大会inバチカンも可笑しかった。
そしてあのラスト。冒頭、コンクラーベの会場で候補者が口々に「どうか私が選ばれませんように…」と祈っている姿が印象的。
この先も新ローマ法王選出の度にコンクラーベが開催されていくことになるのですが、
いつかあんなことが起こってしまう時がくるのでしょうか?
万が一そんなことがあれば、この映画が一気に注目されることになるのかもしれませんね。