ドッペルゲンガーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ドッペルゲンガー

[ドッペルゲンガー]
Doppelganger
2002年上映時間:107分
平均点:5.75 / 10(Review 59人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-09-27)
ホラーサスペンスコメディ
新規登録(2003-10-30)【紅蓮天国】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督黒沢清
キャスト役所広司(男優)早崎道夫とそのドッペルゲンガー
永作博美(女優)永井由佳
ユースケ・サンタマリア(男優)君島
柄本明(男優)早崎の同僚・村上
ダンカン(男優)メディコム産業社員
戸田昌宏(男優)早崎の助手・青木
佐藤仁美(女優)早崎の助手・高野
井上肇(男優)
脚本黒沢清
古澤健
音楽林祐介
和田亨(音楽プロデューサー)
撮影水口智之
製作ワーナー・ブラザース(トワーニ)(「ドッペルゲンガー」製作委員会)
日本テレビ(トワーニ)(「ドッペルゲンガー」製作委員会)
企画奥田誠治
泉英次
配給博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
特撮浅野秀二(ビジュアルエフェクト)
録音郡弘道
照明豊見山明長
あらすじ
介護用“人工人体”の開発を進める天才研究者・早崎は、スランプに陥っていた。そんなある日、自分の分身、ドッペルゲンガーが現れる。会社を解雇された早崎は、分身を疎ましく思いながらも、泥棒を働き、研究費を稼いでくれる分身の協力を受け、“人工人体”の開発を続ける。そして新たに雇った助手・君島や、死んだ弟の分身に悩まされる由佳とともに“人工人体”の完成に漕ぎ着けるのだが…。
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19.怖さを期待して見ましたけど、怖さはなく、笑えました。頭を殴る音が印象的でした。うーん永作博美かわいいです。
かじちゃんパパさん 6点(2004-11-18 08:20:45)
18.ごめんなさい、平均点下げます。色々面白くなる要素を含んだ映画だとは思うんです。役所氏の演技の上手さは勿論、あの機械とか、ユースケや柄本明のキャラとか、独特の間とか、好きなんですけど、肝心の「わ~この先どうなっちゃうんだろう!」という面白さが無かったんです。最初永作弟が二人いた時はゾゾゾ~っとしたんだけど、まさに「慣れます」。もう早坂が一人でも二人でも妄想でも現実でもどうでもよくなります。「永作博美って、何喰ったらあんな細い脚になるんだろう」とか、全然関係ない事ばっかり考えながら観てました。ごめんなさい、悪いのは観賞センスがない私です、多分。
ともともさん 3点(2004-11-17 06:55:59)
17.劇中のドッペルゲンガーは二重人格者の妄想でも霊的な存在でもなく、完全に別個の生きた人間として登場する。そこには一切の説明が無く、正体も不明のまま。従って、本作は最初から不条理劇ということになりますが、「抑えられていた内なる欲求が具現化する」等という単純な話とも思えなかったし、おまけに後半は更に物語が壊れていく。黒沢清お得意の、「日常風景の中に溶け込む様に存在する狂気」といったものは感じられたし、古典的手法を新鮮に見せる手腕には感心しましたけど、個人的に今一つ釈然としませんでした。観てる間は面白いんですけどネ…、5点献上。
sayzinさん 5点(2004-11-03 12:35:00)
16.ドッペルゲンガー。死を象徴する有名なホラー要素の一つ。いやしかし面白い。邦画はちょっと・・といった感じだったんですが久々にキマシタ。同監督作品ではCUREしか今現在見たことなかったのですが監督の作品は自分の好みであるかもしれません。画面は独特で間が良い。
HIGEニズムさん 7点(2004-10-23 23:53:08)
15.やっぱ日本映画ってまったりしてるんだよなあ。なんでこうも示し合わせたかのように引きの長回しが多いんだろう。小津の呪縛?
もっと役者の顔のアップが欲しいよ。キャストの顔が覚えづらいし、表情もよく見えない。
カタログさん 5点(2004-10-17 23:23:55)(良:1票)(笑:1票)
14.黒沢監督作品の中でも万人向けでわかりやすい作り。それでいて黒沢監督らしさも十分出ているからイイ。序盤は興味沸く展開で期待を膨らませたんですけど、中盤からなにやら怪しい展開に・・・途中「ドッペルゲンガーは?」って思って見たりもしたが、中盤までのドッペルゲンガーがあってこその後半のロードムービー?が生きてきているんじゃないかなぁ~なんて勝手に納得してみたりする。お気に入りのシーンは勝手に部屋に上がりこんでカナヅチで殴るところ。というか「ボコボコ」と頭を殴る音。ヘッドホンしてこのシーン見ると「自分が殴られたらこんな音が聞こえるんかなぁ・・・」なんて思ってみたりした。
カズゥー柔術さん 7点(2004-07-28 00:40:12)
13.なんじゃい、スっとぼけ!序盤のテイストはむちゃ好み。仁美ちゃんのお手伝い、家に上がり込んでのトンカチ・・2人役所も勿論、こんな笑いの間を持ってはるんやぁ~。楽しめました。ユースケが出てきてからは、少しダレもチラホラ。と言うか、擽られ少し置いてチクリ刺し。『M』ばりの口笛に、えっ?今、どっち?なんて、ドキっとするシーンが効果的に思考を繋ぐ。終盤はガラっとロードムービー。秘めたるパワーが一気に噴出、前面に。その辺、何やら一貫性を感じると同時に置いてけぼりも喰いました。やっぱ、あの耐久力にはちょっくしジレンマ。ひょっとして、みんなかい?・・そんな疑いはお門違い?鬱積の開放と、初心回顧。そんな螺旋を強烈に、やんわりと。変に山場を作った感も否めませんが。こんな純然たるパワーと、奇妙に癖になる強弱はお見事でやんした。効果音がやたら控えめで、トンカチが地味ぃ~に怖かったり。虚と実とその挟間の三面を見せつつ、離し、ドキっで一気に引き込む。また離し。揺れましたわ。
れこばさん 8点(2004-07-24 10:58:51)
12.あまり予備知識なく見たのがよかったかも。最初の展開はやっぱホラー映画か!と思っていたら、サイコスリラーっぽくなったかと思ったら、最終的にはドタバタ・アクションコメディでした(『レイダース』の「あの」シーンのおまけ付き)。なんていうか、笑いながらも、じわじわと不安感が広がっていく感覚が新鮮。終盤は、ドッペルゲンガーかどうかなんて疑問はどうでもよくなる壊れっぷりでした。永作博美やユースケのキャラは好きでしたが(二人がみょ~に若く見えた)、肝心のメイン・プロットにあんまりヒネリがないというのが残念。
ころりさんさん 6点(2004-06-30 11:59:54)
11.《ネタバレ》 内容的にはタイトルズバリの映画だけど、単にドッペルゲンガーが死を予兆するという、ホラー的な展開ではなく、その人間の内面に密かに息づく二面性が具現化し、本人との対話を果たすという、まさにフロイト的アプローチを試みた作品。そこにこれまたいかにも黒沢監督らしい、ホラーともサスペンスともコメディともつかない独特な世界観で味付けされた映画。

「自分にウソをつかずに生きること」を主題に据えつつ、思うがままに欲求をさらけ出す行為のリスクとリターン、また自分の内面を否定し、押さえ込もうとする行為の意味を見つめ、そのふたつのバランスの取り方を考えさせられる。大きなリスクを取らず、自分の内面を押さえ込んで終わる方が良いのか、リスクを取る代わりに自分に正直に生きた方が良いのか。もうひとりの自分も他ならぬ自分自身であり、自分から生じたものは、「正邪」含めて、すべて自分が受け入れるくらいの器と余裕が無いと、人間として危ういのかも知れない。

ただ作品の評価としては、「設定だけ考えて、あとは成るがままに撮った」といった印象が強く、少し散漫。展開に緩急が無く、これと言って意外性のあるオチも無し。ドッペルゲンガーに翻弄される人がもっといれば面白くなったかも。惜しい。
FSSさん [ビデオ(邦画)] 6点(2004-06-25 21:37:27)(良:1票)
10.この映画を観る前に、TVで黒澤監督のロングインタビューをみました。その監督の人柄がそのまま出たような、知的でクールな世界観が個性的で印象深かった。だが、各キャラクターの人物描写があっさりしすぎていて、永作がいっしょに働きたいという動機や、ユースケの企みなど、なぜそのような行動に至ったかというところが省略されてしまって、観ている方が置いてきぼりを食ってしまったような気がします。
ロイ・ニアリーさん 6点(2004-06-24 23:46:46)
9.邦題が気になってなんとなく借りてしまったのだけど、
かなり当たり。斬新な感じでかなり楽しめた。ホラー要素
がありつつも笑いもあるってとこがいい。ちょっとトンカチ
の音がやたらリアルで怖って思いつつも、なんの罪悪
感も持たずに平然と人を凶器で殴る様は笑えてしまった。
それにしても役所さんは全く性格の異なる役をこなした
もんだ。また永作の前半と後半での人格の変わりようも
すごく不気味で不思議。あと柄本さんがトラックにひか
れるとこ、デッドコースターっぽかったね、
かなり爆笑した。
rainbowさん 8点(2004-06-19 03:21:24)
8.《ネタバレ》 誰にでも潜んでいるもう一人の自分…。それはまさに理想の完璧人間であったり、醜い傲慢人間だったり。。主人公が最後にはドッペルゲンガーそっくりになっていたのはきっと自分の中のもう一人の自分にいつの間にかのっとられていたのかな。それとも融合?
もみ合っている時の言葉「俺はお前を認めている!お前も俺を認めろ!」が響きました。自分で自分を認めてやるって大切ですよね。もう一人の自分を殺しても解決にはならなくって結局自分の首を絞めることになるんだな…。自分の嫌いなところあっても、そんなところ全てひっくるめて自分を好きにならなきゃなぁ!
kanekoさん 7点(2004-05-15 02:22:43)
7.本能剥き出しの自分と社会の中で折り合いをつける自分。常に人間には様々な面があり、人間の本質、狂気、優しさ等々どちらかを消せば事足りる訳でもなく、例え切り離してもそれが自分である限り離れられることも出来ない。自分のことを一番判っているのは自分であり、みんなもうドッペルゲンガーを生み出さないように上手く自分と付き合いながら生きているに過ぎないのだろう。
亜流派 十五郎さん 6点(2004-05-01 18:00:19)
6.1人2役の役所好司の演技のうまさ、地味にうまい映像技術など、なるほどと思わせるところも多いが、なによりおもしろいのはもう一人の自分(分身)が、当たり前のようにそこにいるということ。幽霊でもなく、幻でもない、実体があり血も流す普通の人間として描かれている。でもそれがもう一人の自分であるということが、この作品の不思議な面白さにつながっている。後半、永作やユースケ、柄本さんまでも「もしかしてこの人も?」と思われてしまった。この作品の登場人物たちはみんな後半に性格が変わってしまっているのだが、これは「思いどうりにやる」ことのすがすがしさが映画そのものを支配した結果なのだろう。だからこそ、この映画を見終わった後がこんなにすっきりしているのだ。そして、永作博美のかわいさ、ユースケの役者としてのすごさなど、これからを期待したいことがたくさんこの映画で見つかった気がする。この二人にこれからも目が離せないと思いつつこの点を。
gooseさん 8点(2004-04-25 15:00:24)
5.当初は全く期待していなくて、単なる暇つぶしだったのですが、予想以上に良い出来でびっくり。気乗りしないお見合いに行ったら、相手の女性がかわいかった…そんな感じです(違。ドッペルゲンガーといえば芥川龍之介が有名ですが、彼自身、とある講演で「ドッペルゲンゲルに会ったことがある」と言っていたそうで、事実、その後、彼が自殺をしたことからも、直接的に「ドッペルゲンガー=死に結びついたもの」と考えるのが自然です(たしか河合隼雄の『コンプレックス』の中にも似たような記述があったような気が)。この映画の序盤「死の予感」から、または監督が黒沢清ということから「ホラーっぽい作品なのかな」と騙されてはいけません。実際はまったく違いますね。中盤以降の壊れっぷりをみると、やっぱり監督は一筋縄ではいかない人だなということがわかります。この壊れ方はある種、爽快ですよね。(作品の違いはあれど)『ソナチネ』には及ばないにしても『鮫肌男と桃尻娘』に近いかな。コダールの『気狂いピエロ』しかり、途中で一本ねじが飛んでしまう、いわゆる「壊れ映画」は個人的に大好きなのです。シリアスな作品テーマの中に含まれる、あまりにも場違いな壊れ方、ほんとうに、それは役者の演技からしても、笑ってしまう要素であるのですが、本当はその壊れる中にも、風刺であったり、比喩、社会批判など監督の主張があると思うのです。バカっぽさの中にもね。あと…永作博美って30過ぎているんですよね。それにも驚きです。いや、何でもない話です、えぇ。
ひろすけさん 7点(2004-02-07 22:01:42)
4.まさに黒沢清ベストアルバムって感じで、この人の作品を良く観てる人にはお馴染みのシーンが目白押し。個人的に大好きな「勝手にしやがれ!」シリーズのオフビートな雰囲気が全編に漂っていて良かった。ラストのPe'zの曲も"森のクマさん"とまではいかないが、マッチしていた。
まぁでも個人的にはそろそろ新しいものを見せて欲しいな、と。
ナクサライトさん 7点(2003-11-14 06:34:02)
3.剥き出しの欲望とその大胆な行動力。曖昧さというものが無い分身たち。社会の様々なしがらみの中でもがき苦しみひたすら正常さを保とうとする我々だが、果たして自分らしさとは、そして自分らしく生きる事が出来たなら・・といった事は万人の久しき願望である。人間の二面性というものを、ドッペルゲンガーという具象化された分身を登場させる事によって、作品は寓意に満ちたものとなっている。何かと深読みしたくなるようなテーマ性を感じるが、黒沢清流ナンセンス・コメディといった趣の作品だ。しかし見所はたっぷりで、何と言ってもまったく違う性格を匠に演じ分ける役所広司の上手さ。この人が演じる狂気には他の誰とも違う凄味があり、迫力をも感じさせるのはさすがだ。同一画面に登場させる特殊技術のみ頼ることなく、分割画面を多用するなどのアイデアで、単調になりがちな画面にひとつのリズムを生み出している。その撮影技術の見事さ。そして薄暗がりの部屋の片隅にぼんやりと立っているだけで、得体の知れない恐怖感を味あわせてくれる、お馴染みの黒沢流ホラー演出は今回も健在で、まさに恐怖の極致といえる。永作博美や柄本明といった登場人物たちの前半部分と後半とでは、性格やその行動力が微妙に違うと感じたのは私だけだろうか。“彼らもひょっとしてドッペルゲンガーか?”“だとしたら本人たちは・・・?”“本音剥き出しの分身たちばかりの世界になったら。”・・・などと考えたら際限がないが、しかしそんな事は所詮どうでもいい事であって、要は確りとしたアイデンティティーを維持していく事の大切さと難しさを、試作ロボットが叫んでいるようだ。
ドラえもんさん 8点(2003-11-13 18:17:39)(良:1票)
2.わけわかんない映画でした。所々くだらなすぎて笑えました。一番印象に残ってるのはユースケの演技。良かった!ユースケはまり役でした。
もちもちばさん 6点(2003-11-03 22:51:59)
1.自分の奥底に確かに存在する、様々な欲求。しかし自らの立場や周りの環境を考えてしまい、それにストップがかかる。そんな押さえ込まれたもう1人の自分、ドッペルゲンガー!もうワケが分からなくなってくる映画だが、後味は良いです。
紅蓮天国さん 5点(2003-10-30 19:17:43)
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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 5.75点
000.00%
100.00%
211.69%
358.47%
458.47%
51016.95%
62135.59%
71016.95%
8711.86%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review3人
2 ストーリー評価 5.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.60点 Review5人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 2.00点 Review2人
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