36.いかにもなステレオタイプなゲイ像が自分には大袈裟過ぎて受け付けませんでした。 |
35.《ネタバレ》 「愛はあるのに欲望がない」と「愛はないけど欲望だけがある」という2つの関係の狭間で泣いてしまう柴咲コウちゃんは、なんだか滑稽で笑えるんですけど、最後は《メゾン・ド・ヒミコ》の優しくピュアな愛情に包まれて幕を閉じる、ささやかで微笑ましいメルヘンに仕上がってます。男が美しくて女がブス・・、これもまさにメルヘンですね(笑)。ゲイを扱った映画ですが、シリアスで閉塞的な結末になるのを避け、むしろ無垢な愛情を信じられるようなナイーヴな物語になってます。男は男でなく、父も父ではなかったけれど、そこにはたしかに愛情があったという、これって、やや浮世離れはしてるものの、ひとつの理想なんですね。ただし、「父の死」と「母の真実」の部分は、もっと強いインパクトで描かないと、ラストに結びつけるためのエピソードとしては弱い気がしました。技術的な面では、昨今の日本映画としては上出来です。コウちゃんのキャラがややテレビ的というかマンガチックな印象があるけど、海辺に建てられた《メゾン・ド・ヒミコ》の美しさが魅力的だったので全体として満足できました。「編集にミスがある」という指摘もあるようですが、わたしが見るかぎり初歩的なミスは無いように思います。 【まいか】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-29 23:41:17) |
34.《ネタバレ》 大半のゲイたちが明るく振舞うのは、天性の明るさを持っているからではなく、長年の経験で培った処世術だとおもう。彼らは鈍感力を身につけ、自ら道化を演じることで社会からの敵意を逸らしている。若いゲイなら自立できる。しかし歳をとったゲイほど醜く、そして救い難いものは無い。老人になったゲイが生きていく術は、やはりゲイ同士で寄り添って生きていくしかないのだろう。柴崎が言った台詞が印象に残る。「ゲイが老人になり、介護が必要になったからといって、家族に面倒を見てもらおうと考えるのは都合が良すぎる」彼女は、家族の絆の強さを信じているゲイたちの「偽善」を痛烈に批判しているのだ。 捨てる神あれば拾う神あり、という言葉があるが、自分から捨てておいて、捨てた相手に拾ってもらうのは甘えである。ヒミコ自身も妻と娘を捨てた。そして因果応報という言葉の如く不治の病になり血を吐いて、そして死んでいく。もしここで娘の柴崎がヒミコを赦していたならば、この物語は茶番劇で終わっていた。人間は決してそれほど寛大ではない。家族はけっして運命共同体ではない。映画的な偽善を廃し、現実の厳しさを描いている点を評価したい。人間は誰しも老いる。しかしゲイの老いは深刻だ。青い空の美しいジャケットが印象に残る。しかし実際の映像は、台風のために鉛色の空で覆われている。そしてそこに聳え立つメゾン・ド・ヒミコは、ゲイを救うための、ノアの箱舟であった。こうやって人は必死で生きていく。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-15 19:53:02) |
33.期待してたわりには。。。って感じでした 中途半端というか、どのエピソードも浅いというか・・・まぁオダギリジョーはかっこよかったと思いますけど☆ 【キャラメルりんご】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-29 13:08:54) |
32.今まで観た中で、この作品のオダギリ・ジョーは一番美しく格好良い。でも映画の内容はどうも中途半端。ゲイ専門の老人ホームという発想は面白いけど、それをまったく生かせていない物語。皆、あんまりゲイっぽく見えないなぁってのはいいとしても、キャラクターを使いこなせていないために、その場その場での使い捨て感が漂っています。オダギリのヒミコへの想いも殆ど感じられない。柴崎のキャラもも相当ふら付いていて纏まりなし。やっぱり中途半端なんだなぁ。 【MARK25】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-31 21:36:29) |
31.明らかなつなぎ間違いもあり、養老院の設定にもリアルさがまったくない。リアリズムなんか薬にもしたくないんだろうか。 【Snowbug】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-07-26 15:39:13) |
30.なんかもっと面白くできそうだっただけに残念。ところどころ光る部分もあったけど、全体には結構退屈してしまったのでこの点数。 |
29.《ネタバレ》 ゲイオダジョーは、ハダカにタオルとか、フリルがついた白シャツとか、やや演出しすぎな感じがした。演技だけで十分いけたと思う。色の鮮やかさ、インテリアや小物、時々挿入される海のカットもgood。「欲望がほしいだけなんだ」のセリフは愛する人との別離の悲しみとか不安を麻痺させるしかない弱さがあって、明らかに名ゼリフ!感情移入はイマイチしにくかったけど、最終的に”ブス代表”のサオリがモテてよかった☆ 【●えすかるご●】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-10 00:44:48) |
28.それぞれの展開に説明の付くような配慮はされていますが、どうにも説得力を欠く。 他者を理解したい、してあげたい、というところを描いているのでしょうが、各々の設定事項と展開させたい内容の相性がどうにも悪い。 そもそも文芸作品であって、成り行きを見守るだけの内容なので、自分の基準である構造的な部分への評価は難しい。 【カラバ侯爵】さん [映画館(邦画)] 3点(2007-06-30 20:46:24) |
27.ちょっと長くて途中何度も「このシーンはこんなにいらないでしょ~」って思うことしばしばだったけれど、ラスト近くからギュイーンと目が離せなくなって、ラストはは~よしよしって気分になれました。西島さんは好きだけど、細川役は北村一輝あたりがよかったかな。 【ぷりしら19号】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-06-08 17:40:58) |
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26.オダギリさんのセクシーさが最大の魅力。 専務との食事シーンとか入れた方がもっと盛り上がったかもネw 男と女の間で揺れるゲイ、春彦バージョン☆なんつって。 柴咲さんは美人なのにブス役も非常にハマる稀有な人、 今後もきっと汚れ役なども果敢にこなしていくんだろうな。 いいと思ったのは皆で「また逢う日まで」に乗って踊るシーンと ヒミコの「あなたが好きよ」と言うシーンでした。 ゲイたちはマイノリティながらのびのびと生きている姿が良かった。 障害も多いけど、やっぱり自分の好きに生きるのが一番ですな。 笑えるのはイモくさい女子社員まで食べちゃう専務のハングリーぶり。 (まああんなステキな人なら許せる、つーか大歓迎かw) 【ひろほりとも】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-29 14:31:55) |
【魚】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-20 03:10:14) |
24.劇中に出てきた中学生の目線で観てる人には「何だコリャ?キモ!」という評価に終わるだろう。ゲイの目線で見れば「年寄りのゲイの侘しさなんざ、マダマダこんなモンじゃないわよぅ!」だろう。ゲイではないノンケの目線から観れば…中途半端な気もする。しかし、脚本やロケの秀逸さやそれらが醸し出す雰囲気、オダギリ・柴崎・田中他の演技は、ほぼ及第以上だと思う。退屈しないで観れたのが、好印象。 【aksweet】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-04-12 20:50:35) |
23.《ネタバレ》 年をとったゲイ映画だから違和感を感じるのでなく、描き方に違和感を感じました。まずステレオタイプの老人ゲイの演技にマイナス。年を経た苦しみも深さも伝わってこない。父親がゲイだったと知って苦しんだと言っているわりには、過去の苦悩がまるで感じられず、そういう演技をしていますという感じの柴崎コウにマイナス。西島秀俊は決して嫌いじゃないのですが、こういうスケベ役を演じるには上品すぎることでマイナス。面白く出来そうな題材ですが、面白く感じませんでした。老舗のゲイバーのママの話でも聞いて作り直した方がいいのではと思います。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-02-11 05:42:31) (良:1票) |
22.オダギリジョーはきちんときれいに、柴咲コウはちゃんと美人でないように見えるところが、二人とも上手なんだなあと感心しました。 【はるこり】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-01 21:36:46) |
21.ヒミコの演技が朴訥なのは味があるというのかもしれないが、 僕はあまりいいと思えなかった。 オダギリジョーがなぜヒミコに惚れたのかが伝わってこなかった。 ただ、専務のさわやかな笑いとルビーの茶目っ気、山崎さんの生真面目なかわいさは、 この映画の宝だと思う。 【コダマ】さん [地上波(字幕)] 4点(2006-11-24 01:46:50) |
★20.渡辺あやさんと犬童監督のコンビは強力ですな 【NIN】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-11-16 08:39:45) |
19.わけがわからん、おかまの描写はいいとしても、話が全くわからんし、つまらん。柴咲はいい演技していると思いますが、やはりぶすっとした顔ばかりでは作品もつまらないですよ。キスも安売りしすぎ。やっぱりオダギリの作品に当たりなし!って感じです。私も、西島と、ジョーの「からみ」のシーンがあった方が話題になると思います。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2006-11-09 12:36:43) |
18.キャストが秀逸。オダギリジョーは上手いし、田中泯をはじめゲイ役の皆さんが個性的で味がある。そのゲイ集団の中にレズ顔(もちろん“タチ”のほう)の柴咲コウの対比が面白い。“父娘の確執”と“愉快で悲しいゲイの人生”が主軸の本作。柴崎の父に対する感情の変化が繊細に描かれています。あまりに繊細すぎて観客に伝わらないのではと思うくらい。ゲイの人生の方はやっぱりちょっと悲しい。でもお友達がいれば生きていけるものです。ラストは洒落ていて良いですね。ただちょっと物足りない。濃い題材のわりにドラマの味付けは薄味だったからかも。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-05 02:32:47) |
17.ゲイの話だとは全く知らずに鑑賞スタート。いきなりゲイがわんさか登場。笑えるとこもあるけど、やっぱり入り込めないというか、入り込みたくないというか、ゲイの話はいーよ。ってつい思ってしまう。ラストはうまく終わってるとは思うけど、どこか違う世界の小さな小さな話で止めといてって感じ。 【Andrej】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-10-10 21:01:29) |