17.《ネタバレ》 結局、追いかけてるのはサム?ベンツ?ノート?国家レベルの汚職事件のわりには片田舎の地元民がバタバタと追いかけっこしてるだけの印象。知的障害、在日朝鮮人、汚職、親子問題、いろいろ詰め込んだまではいいけどどれも消化不良になってしまっている。俳優陣と風景はとても魅力的だっただけに残念。原田芳雄演じる親父の必死な姿は本当に素晴らしい。 【時計仕掛けの俺んち】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-09-28 00:37:02) |
16.ハチャメチャなストーリーで途中着いていけないところもあったが、すごくおもしろいし楽しい映画だ。登場人物それぞれに強い個性があって愉快。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-19 06:55:38) |
15.《ネタバレ》 撮影は素晴らしいです。ストーリーも悪くない。肘井美佳さんは相当に魅力的。でも、この映画の持つ独特の雰囲気に付いてゆけなかった。ベテラン俳優陣はほとんどタイプキャストで演技にも意外性が感じられず、他の映画で観たようなものばかりだったので興ざめしてしまった。 【8bit】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-08-06 17:53:35) |
14.最初は在日朝鮮人や知的障害者というテーマから堅い映画なのではと思っていたが、冒頭の養護学校の先生の「オハヨ・オハヨ、スズメもチュンチュン・・・」という歌と、その後のサムと父親とのやりとりの中で「けっこう毛だらけネコ灰だらけ・・・」という「男はつらいよ」シリーズの寅さんが使う文句が出てきてこの二つで笑ってしまい、そこから一気に引き込まれた。とにかく養護学校の直子先生の元気なハッスルぶりや、原田芳雄と倍賞美津子演じるサムの両親、塩見三省のキレまくる刑事など出てくる登場人物たちがどれもこれも熱く魅力的。(中でも直子先生のはつらつとしたキャラクターは気に入った。)晩年を迎えて枯れているのではと心配だった森崎東監督の演出もパワフルでとても撮影当時70代後半だったとは思えないほどの勢いと若々しさがあり、前回見た森崎作品がデビュー作の「喜劇 女は度胸」だったのだが、その頃と比べても全く演出力が衰えていないと感じた。確かに映画としては後半がムチャクチャな印象があるし、変わったバカな映画かも知れないが、人情喜劇としての楽しさはじゅうぶんだし、それでいながら堅苦しくなりがちなテーマもさらっと描いていて、その中に森崎監督の社会に対する怒りも感じ取れ、これが森崎東という監督の本質なのだなと思う。今どきの日本映画には珍しい社会派喜劇の傑作。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-07 19:18:12) (良:1票) |
13.飛び抜けた記憶力を持つ知的障害児とその家族や先生が、国家を揺るがす汚職事件に巻き込まれ、ヤクザやら警官やらにおっかけまわされたりどつきまわされたりする汗臭い物語。 とにかく役者陣のエネルギーが半端ない。直情型の原田さん、ブチ切れまくり極悪な塩見さん、腹黒感プンプンな蓮司さんと、全力のオヤジ達にメロメロ。そして、それに負けじと主演の肘井さんがとても魅力的です。新人とはおもえん。 ストーリーも笑いあり・涙あり・えげつなさありで、見終わった後、感動と共にグッタリできる力作。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-07-07 14:31:54) |
★12.ここでの評価が高かったので期待していたのですが…僕には合いませんでした。 詰め込み過ぎが原因なのでしょうね、中盤以降バタバタと騒がしすぎ、勢いだけで突っ走ってる印象。登場人物がみな激しく、落ち着いて話を出来るがほとんどいないような?展開にもご都合主義も多数あり、出来自体が荒いと言わざるをえない映画。 見所は直子先生のハッスルぷりっくらいか。表情がとても豊かで印象に残りました。 【ふくちゃん】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-04-13 11:15:53) |
11.いいね!観ててニコニコできる! でも、うんこしたらいかん! 【虎尾】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-02 14:39:05) |
10.う~ん。いろんな所に話が飛び散り過ぎて、段々話が大きくなり過ぎて、私にはついていけませんでした…。とにかく「盛りだくさん」という印象の映画でした。 冒頭のシーンはすごく惹きつけられましたし、主役の女性が目がパッチリ!! とてもチャーミングでした。 【うさぎの餅つき】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-07-23 16:32:22) |
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9.原田芳雄ってなんて素敵なんだろう。初めて気付いた。 |
8.《ネタバレ》 見終わったあと、爽快な気分になりました。国家権力にぶら下がり私利私欲に走る連中の足元をひっくり返すところは非常に痛快ですし。社会的弱者と呼ばれる人たちへの応援歌的なところも好きですね。主人公の兄妹をはじめ出演者の演技も良かったです。 舞鶴に行ってみたくなりました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-14 21:40:45) |
7.これもどこかで観たような話だなぁという印象でした。もうちょっと目新しい俳優さんいないのでしょうか?保母さん役の人は良かったけど。原田が出ると作品に「品」が無くなりますね。微妙に風呂敷を広げすぎて収まりきらなかった感がありました。障害の設定もあるのだけれど最後までざわざわと落ち着かない、だけどやたら長い作品でした。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-01-19 22:40:55) |
6.《ネタバレ》 オハヨ オハヨ スズメモ チュンチュン オハヨ♪オハヨ オハヨ ボクモワタシモ ナカヨク アソビマショ♪て、なんだ?いきなりこの変な歌とコサックダンスのようなシーンから、やられた!このいかにもバカっぽい感じのするスタート!森崎東監督は社会に対する挑戦!人間とはいかにバカな生きものなのかということを伝えたいと思わせるそんなシーンからして、これぞ正に森崎東ワールド!だからと言ってこの監督の描こうとしているのは単なるバカな人間、世界を描こうとしてるのではなく、バカだろうと何だろうと人間としての在り方、生き方をストレートにそして、力強くエネルギッシュに描こうとしているように感じるし、本当にこの映画に出てくる人達はどいつもこいつもバカな奴きりです。しかし、このバカの中には生きる為のエネルギー、源とでも言うべきか?どんなバカでも人として一生懸命に生きているのだということを言おうしているように私は思う。そんなこれこそ森崎東監督らしい世界であって、またそんなバカきりの人間的な魅力、つまりは熱い人達ということ。はどこか井筒監督の「パッチギ!」に通じるし、やくざに追われ、警察にも追われてのハチャメチャな展開などはマキノ監督の作品のようで、ワッショイ!ワッショイ!と祭のシーンなんて、正にマキノ監督の世界で、また変わってる人達の変わってる人間模様なんて川島雄三監督の世界に通じる。バカだけど魅力的な人物きりと熱くこみあげてくるストーリー展開、これこそ今の日本映画に必要な要素であると私はこの映画を観て、そう感じました。いずれにせよ、こういう熱く変わった話、私は大好きだ! 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-08-05 13:40:02) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 冒頭、いきなり姿を見せる万景峰号(!)、そして子供たちが無邪気に叫ぶ「マンセー(!!)」・・・間違いない。森崎東監督は、喧嘩を売ってる。何に?硬直化した社会に、世の中に、僕や貴方や彼らに。思わず「上等!」と叫びたくなる。この作品には差別や偏見、警察とヤクザの癒着から検察の汚職から戦争の傷跡から天皇制までがはちきれんばかりにテンコ盛りで、ツッコみ好きな観客なら様々な物語上の綻びや矛盾点を見つけることはたやすいだろう。しかしそんな事はどうでも良い。登場人物たちが生き生きと笑い、怒り、泣き、或いは走る、転ぶ、怒鳴る、飯を食らう、糞をする、そして愛し合う、、そのエネルギッシュな姿自体が物語であり、メッセージであり、テーマである。森崎監督の作品が「怒喜劇」「重喜劇」と言われる訳が、やっと分かった気がする。観念的な、ポーズとしての反体制ではなく、人間の肉体という具体を伴ったいわば血肉化した反骨精神。ラスト近く、汚職を隠蔽せんとするヤクザたちに全てを壊されようとする時、後方の海から聞こえてくるのは、、そう、「ワッショイ!ワッショイ!」だっ!!生きてるうちが、花なんだぜっ!ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ! 【ぐるぐる】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-07-02 19:46:19) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 柔らかい画と雰囲気で綴るオシャレ邦画が最近増えているけれど、こういうガツンと力のこもった邦画が私は好きだ。登場人物たちはアザだらけ水浸しで拳をふるわせ、力一杯走り回っている。そしてその頭上に広がる舞鶴の空の美しいこと!太平洋戦争の残した爪痕、高級官僚の汚職にアイガモちゃんまで一緒にてんこ盛りにしたスピード感あるストーリーはとても面白く、明るいお天道様が光るラストまで、気の抜けないシーンだらけの、しかしすごく楽しい2時間弱。雨の降った後の土みたいに、気持ちのいい匂いのする映画だった。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-04 00:37:25) (良:1票) |
3.森崎東作品には、社会に対する反骨精神で貫かれている面が暫し見受けられるが、その姿勢は演出のみならず我々観客に対しても、決しておもねらない形で表れる。彼の言わんとする、あるいは描こうとする世界観は理解できるにしても、そのドラマツルギーは、一体いつの時代の話なのかと思うぐらい古臭く、表現方法は余りに稚拙である。これは演出レベルそのもを意味するものではなく、あくまでも彼独自の演出スタイルなのであるが、その散文的な演出法は、至って単純な物語を複雑で混沌とした物語へと変貌させていく。純真無垢な子供たちとカリカチュアされた悪い大人達、という単純な図式の割に、テーマが少しも見えてこないのである。だから捉えようによっては、焦点の定まらない印象の散漫な映画として見なされてしまう。いや、纏まりが無いのではなく、むしろ纏めようとしていないのだろう。人々の日常とはそういうものなのだと、ここでも彼の主張が聞こえてくるようだ。しかし達者な演技人があればこそ彼の映画の世界が構築できたとも言える。もともとは脚本家である彼の思想や哲学はプロであるが、それに見合う演出力は未だに備わっていないというのが、私の持論である。それにしても、これほど作風に変化の無い人も珍しいが、ベテランらしい演出の旨みやコクというものよりも、むしろ常に若々しい映像を提供してくれるのが、この人なりの魅力なのかも知れない。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-29 17:46:11) |
2.本作の監督さんである森崎東の映画には、どんなに深刻な状況や主題(例えば「原発」やら「差別」など)を描く時でも、常に〈喜劇〉であろうとする“意志”というか“心意気”を感じさせる。社会の底辺や、社会からはみ出して生きざるを得ない人々が多く登場する森崎作品は、そんな人々の抱える悲惨さや「問題」ではなく、彼らの生きる熱気を、そのバイタリティこそを見つめようとする。虐げられた人間にも、おかしければ笑う自由(!)はあるし、耐え忍ぶんじゃなく思いっきり泣く、罵る、暴れまくる権利(!)がある! …それが森崎流の「人間喜劇」の真髄なのだと思う。彼の映画には、文字通りそういう人間たちのエネルギーこそがみなぎっている。 『ニワトリはハダシだ』というタイトルからも、そういった、この監督ならではの精神が息づいている。そう、ニワトリがハダシなら、人間はハダカだ! 「問題」や困難に直面すればするほど、われわれはハダカになって、つまり何一つ隠すことなく思いっきり泣いたり、怒ったり、笑ったりするんだ! …と。なるほど、確かにここでは驚異的な記憶力を持つがゆえに、偶然見つけた国家的スキャンダルにつながる裏帳簿を記憶してしまい、警察と暴力団の両方から追われる知的障害者の少年とその家族(しかも母親は「在日」二世でもある)の受難が描かれている。しかしそこには「社会派」風のメッセージやもっともらしい告発の姿勢じゃなく、少年一家が力の限り怒り、恐れ、立ち向かい、最後には朗らかに笑いあう姿ばかりがあるだろう。そこでは笑いと涙が、暴力と慰安が、憎悪と愛が、至るところで“衝突”しあうことで「ドラマ」が生まれる。その集積が、この、渾沌としていながらどこまでも清々しく、〈生〉への大いなる肯定に満ちた、美しい映画なのである。 最後に、出演者はみな素晴らしいものの、中でも新人の肘井美佳(まるで相米慎二監督の映画における薬師丸ひろ子のようだ!)と、倍賞美津子のオモニ(母親)役の李麗仙に、ぼくは深く心打たれ、魅せられたことを付け加えておきましょう。 【やましんの巻】さん 9点(2005-02-24 11:54:57) (良:2票) |
1.【やましんの巻】さま、一足お先に失礼いたします。まあ2時間足らずの映画の中におもちゃ箱をひっくり返したような、これがホントのテーマパークではないかと思えるような多彩なテーマが散りばめられ、ストーリィもあれよあれよと広がっていきます。中心となる原田芳雄と知的障害児のサム父子がいい!ですな~。また舞鶴のロケーションがよくて、路地裏、水路、コロッケ屋など地に足がついた生活感が画面に出ております。サムと妹が背負う作り物の翼は、結局どんな人間も飛ぶことができないという意味でみ~んなおんなじだと言っているようでもあり、家族がバラバラに住んでいてもいつでも飛んで会いに行けるという希望のようにも見えます。そしてその翼が妹のかわいがる飛べない合鴨に重なると、翼はあっても飛べないものへの本能的な哀愁が感じられ、一匹だけいなくなった合鴨のひなへのサムの異常な執着が、人間どものドンパチと対比され、まことに清々しく見えるのであります。そして飛んでいくどころか、潜水士として生きるサムの成長を願うばかりなのです。 【彦馬】さん 8点(2005-02-22 00:34:33) (良:2票) |