20.《ネタバレ》 10代の少年、少女にはたらく集団心理の威力と恐ろしさ。 今作では、事件の因果関係の基礎となるはずの動機の描写が足りない気がします。ブリー(いじめっ子)のボビーが周囲の人間、とりわけマーティに対してどれだけの過酷な暴力行為を繰り返してきたのか、その説明・描写が足りない気がするのです。 つまりは、ボビーの悪行のエピソードが少ないうえに中途半端すぎるのではないかと。これではボビーは理不尽な暴君というよりかは、ただの嫌なやつにしか見えません。 リサやマーティーを演じている役者さんが、その演技力でどれだけ憤りを表現しようとしても、これでは限界があるように感じます。 もし劇中で紹介されたようなエピソードしかないのであれば、『殺すほどのことか?』とも思えるし。 そうではなく、意図的に事実をはっきり伝えていないのであれば、実話ベースの作品としては問題があると思います。 フィクションであれば問題はないのですが、観る人が被害者、もしくは加害者のどちらかに偏った見方をしてしまいかねない、そのような情報操作、もしくは心理的な誘導をするノンフィクション作品は危険だと思います。 ただ映画作品としての面白さは間違いなく高い水準にあると断言できます。 観賞中はいらいらしながらもずっと物語にひきこまれていましたから。そういった意味では文句なしの映像作品です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-15 23:51:27) |
19.《ネタバレ》 サド男ボビーはこの先なんらかの問題を起こす事はまず間違いないし、彼の行動・言動は擁護に値しない。よって自業自得。ではマーティはどうか。彼は自分で解決出来ない人間。このまま社会に出ても自分に降りかかる問題に立ち向かう事はほぼ不可能。悪い方・楽な方に流されるのは明らか。加担する連中は面白くて刺激があれば何でもOK。事件現場に群がり写メールを撮る人間と同じレベル。よってこの映画の登場人物には誰ひとり感情移入出来ないが、実際に起きた事件という事や、事が起こるまで、一部は起きた後も現実感がないという姿は非常にリアル。見ていて気分の良い映画ではないが、子供というものは友人や環境に左右されやすいというごくごく当たり前の事をしっかり描いている。自分の子供だけは大丈夫と高をくくっている親たちは、こういう映画を見て危機感を持った方が良い。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-03 17:35:21) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 ヤクでぶっ飛んでる男がサクサク切っていくシーンが、何ともおぞましい。しかし何より怖いのは、被害者の男性を、殺されても仕方のない人間だと思ってしまったことだった。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-02-17 02:15:07) |
17.《ネタバレ》 皆でいじめっ子を殺す話。あまりに臨場感溢れる殺害場面だけでお腹いっぱい。無知な人間って怖いというか人間って無知なんだなって気づいたところからしか、全て踏み出せないって思い出す。 【Vanilla】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-19 13:29:44) |
16.《ネタバレ》 レンフロ君はやっぱり演技が上手いです。子役時代から危なげな悪ガキ役が多かったけど、ここまできたか・・という感じ。。でもさすがハマってます。しかしこれが実話だとは知らなかった・・・「んな訳ないよ~~」と思っていた刑の重さも実際のモノって事でしょ?!みせしめ的な意味もあるのか・・な・・? 【junneisan】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-10 15:02:46) |
15.唖然。こいつら、アホ過ぎる。"十代の無軌道な…"という形容詞はよく聞くけど、ここまで無鉄砲な連中は想像できなかった。あってないような計画性を元に、ノリで行われる殺人。「あいつ殺すから手伝ってよ」「別にいーよ」って、どんだけ軽いノリだよ?! 見事に神経を逆撫でする登場人物ばかりで、一切の感情移入を許さない。互いに責任を擦り付け合い、どんな刑罰が待っているかも全然わかっていない。犯人の一人は犯行後「たぶん法律か何かで裁かれる」と発言。「法律か何か」ってお前… 主人公以外に美形の俳優はゼロ、ドラマチックな展開はなく、とことんリアルに徹した作りになっている。やりすぎで多少ぐだぐだな感は否めないが、残酷さが際立つ殺人の場面は素晴らしかった。スズメバチのように素早く飛びついては刺すマイケル・ピットが恐ろしい。 それにしても、被害者に同情的に描かれているが、こいつはどう考えてもクソ野郎である。優しい一面や悲惨な家庭環境を描くことで人間的に見せかけているものの、彼は暴行とレイプの常習犯。あきらかに危険な人間であり、正直なところ殺されてもあまり可哀そうだと思えない人物である。 逆に彼がマーティに対して行なった虐待の直接的な描写は少なく、まるで大した理由もなく殺されたかのような錯覚を覚えそうになるが、被害者の悪党ぶりはおざなりな描写でも伝わってくる。どうも加害者から同情の余地を奪い、現実以上の凶悪犯に見せたがっているように感じる。物語が成立する上で最も重要であるはずのボビーとマーティの関係すらきちんと説明されていない。監督は彼らに対する憎悪と侮蔑が先立ち、冷静に事件を理解しようとする姿勢に欠けているように思う。【クロエ】さんが言及なさっている原作の内容が気になる。 ラストで少年らに課された刑の重さには呆れた。年齢や事情を考えれば更生できる可能性は少なくないにもかかわらず、日本では考えられない厳罰処分が下る。社会平和のためでない復讐のための法律である。しかもこの映画ではそれを「ざまあみろ」と言わんばかりに映す。 監督は堕落したティーンエイジャーを憎悪しているんだろうな。かといって彼らのことを深く理解できているわけでもなさそうだ。映画自体は面白かったけど、その点は気になった。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-08 02:20:38) (良:1票) |
14.昔の水曜ロードショーで放映されたら、「いやあラストの仲間同士の罪のなすりつけあい、これが現代の無軌道なアメリカ社会の病巣を象徴してるんですねえ」とか、したり顔の水野さんにコメントされそう。でも後味いいモンじゃないよねえ、こういう結末って。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-02 10:56:41) |
13.きゃ~~~~!!!!!親と観たから恥ずかしかったぁ(泣)1人で観るなら全然OKだったのになぁ~・・・ちょっとエッチなシーン多すぎですよぉ!ストーリー的には面白いです♪私的には別に重たい映画だとは思わなかったんですけどねぇ~どっちかと言うと軽い?人を殺しちゃったシーンはちょっとグロかったんですけど。何だか今の時代を表したような作品ですね。 【愛しのエリザ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-01 18:28:08) |
12.タイトル”BULLY”とは、”いじめっ子”という意味である。1993年アメリカ南フロリダで起きた事件…。10代の少年少女による集団いじめっ子殺人…。その生々しいまでの過程をリアルに、且つ、克明に一本の映画に仕立てたショッキングな問題作。本当にどこにでもいそうなまさしく現代のありふれた少年少女たちを、驚くほど見事に鮮明に描き出している。10代のステレオタイプ的なキャラクターを突き詰める事で、逆に10代の深層心理が剥き出しになって顕れていたように思えてならなかった。主演のブラッド・レンフロの演技の素晴らしさ(憎たらしさ!)もさることながら、周りをがっちり固めるように友人たちの演技力(素力?)の奇跡的高水準なこと!…いや、むしろ、お前らほとんど素だったんじゃないよな?と俳優の人間性そのものまでも、危うく疑いかねないほど、真に迫っていたギリギリの演技に見えたから凄まじい。こんなのを見せられた日には、人殺しなんてするもんじゃないと大抵の人は思い改めるに違いない。下手な文部省認定のクソったれ番組なんかよりよっぽど効果的な教育的作品だと本気で思ってしまった。そして、最後に信じられないかもしれないがこれらは実際に現実に起きた事件を元にして作られたということ…現実は不条理だ。笑えない現実味、よもやホラーの域。 【yuua】さん 7点(2005-03-21 21:26:51) (良:1票) |
11.アメリカ社会の一面が覗ける社会派映画..若者文化そのものと言うか..幼いものの考え方..ノンフィクションだけに説得力があります... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-01-20 12:35:07) |
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10.興味を持った方はジム・シュッツの原作本「なぜ、いじめっ子は殺されたのか?」を読んでみてください。私はむさぼるように読みました。映画を見る前に読んどいて良かった。実際のマーティも顔かっこいいんです…。つーかボビー殺されても仕方ないって思うと思いますよん。本当映画なんかよりすごいから読んでいただきたい! 【クロエ】さん 8点(2005-01-05 22:11:09) |
9.実話だと知ってから見たけど、私的には結構リアルだった。ヤクをやっていなかったら殺すまではいかなかったにしろ、殺人のシーンは怖かった。 【アンナ】さん 6点(2004-09-18 11:31:59) |
8.殺人の動機が軽すぎるから犯罪後の各人の心情がリアルに伝わってきた。 動揺している仲間の中、一人冷静な殺し屋。。 軽軽しく人を殺すということがどんなに危険かということが画を通して伝わってきた。 【ひで】さん 8点(2004-06-12 18:12:26) |
★7.実話ってのがポイントやね。でも実話でもリアル感は俺にはちょっと感じひんかった。どっちかゆーたらコミカルな感じした。なんか監督がこの若い奴らを「アホやなお前ら、死ぬまでやってろ」って感じで馬鹿にして撮ってるような気がすんねんけど。観てる俺もそー感じたし。共感なんてまったくできひんから、物珍しい興味本位の動物園感覚で観たけど。 【なにわ君】さん 5点(2004-04-02 00:21:19) (良:1票) |
6.実話だって知らないで見てたからラストで気付いてびっくり!! なんて言うか・・そんな理由で人殺しちゃったの?? 結局、罪を擦り合っても重い判決。勢いって怖い!!! 【ボッシュ】さん 6点(2004-02-25 20:32:49) |
5.若者たちを題材にした映画の場合、習慣やカルチャーのギャップに少々なじめない部分があるのですが、この映画もストーリーはノンフィクションなリアリティがあるにもかかわらず、彼らの日常生活におけるギャップを感じながら見ました。ほんとにこんな短絡的な動機の事件だったのかなと思いながら・・・。「穴」のようなサスペンス的要素はないけれど、ストーリーの切り口は好きです。 【SHU】さん 6点(2004-01-18 13:47:34) |
4.子供の頃母親に言われた「悪い友達と付き合ってはいけません!」という言葉を思い出しました。 【たま】さん 8点(2004-01-13 18:25:21) (良:1票) |
3.後半の人物描写だけでも10点あげたい気分。殺人のシーンはスバラシイ。これぞ殺人です。別に犯罪者を擁護するわけではないけれど、悪っていうのはこういうことだということです。僕はこういう映画作家がいることは素直に嬉しいです。逆にこんな作品が世の中になかったらそれこそ恐ろしいです・・。 【アランチャ】さん 8点(2003-12-04 05:05:27) |
2.《ネタバレ》 ラリークラークはKIDS以来どこまでも愚直に真面目に同じテーマで撮り続けますね。アメリカの郊外(の白人)の荒んだ現状を描いてるものはアメリカンビューティーからストーリーテリングまで最近じゃ珍しくなくなったけど、この人が先駆なんじゃないかな?その一貫性は評価したいけど、正直お腹一杯。 あのデブの兄ちゃん、マッサージした後速攻トイレ行ってナニしてたんでしょうね??? 【ナクサライト】さん 5点(2003-11-29 03:45:06) |
1.《ネタバレ》 初っ端、結構眠たかったが、事実を基にしてるだけあって、話が進むにつれて結構リアリティーのある映画だったなと思った。特に、親友を殺してからの彼らの心理描写が上手く描かれていたと思う。久し振りにブラッド・レンフロ見れて良かったが、親友役の子がとてもいい演技だった。それにしてもHeavy....。 |