4.《ネタバレ》 地味にかなり面白い作品。脚本が単純ながらよく練ってあって見応えがあります。
安っぽい演出が最初のうちは気になるかもしれませんが、見ているうちに気にならなくなります。
メインキャストの二人、モンハウプトとダヴィッド・アスマンを演じる二人の役者さんがかっこよいのも◎。
美術商でありチェスの名手でありプロの泥棒のモンハウプトと、それを追うダヴィッド・アスマンは、どちらも知能指数が高そうで、相手の裏をかきまくります。その心理戦、頭脳戦がなかなかスタイリッシュでアツイ。
また、アスマンの弟や、やられキャラの女警部など、脇を固めるメンツも個性があって良いですね。特にアスマンの弟は良心の塊のような存在で、心があったまります。
軽妙なセリフまわしもおしゃれで好きです。
派手さはありませんが、手堅い作りの隠れ良作の部類に入るでしょう。