4.記憶喪失を扱った映画は腐るほどありますが、自分以外全員が記憶喪失という設定はめずらしいと思います。その設定を生かせる脚本を書くには高い力量を求められるからかも知れません。登場人物のセリフに含蓄があって、味わい深いです。舞台にしたら面白いかも。
私が映画に求める「想像力を掻き立てて欲しい」という要望に見事に答えてくれた映画です。単に「記憶喪失になる、あるいは身近な人が記憶喪失になるってどんなことだろう」だけではなく、「カルトのマインドコントロールってこんな感じなのかな」とか「天国とか地獄ってこんな感じなのかな」という想像をさせてくれました。