49.小学生の娘を見るジャック・ニコルソンの目が、どー見ても変質者の目にしか見えない。 【永遠】さん 5点(2004-07-16 20:11:06) (良:1票) |
48.ショーン・ペンは実に情景描写が上手な監督だ。何かにつけ差し込まれる風景は物語の波も、主人公の心の動きも全て表現している。主人公のジュリーが「約束」に囚われ、真実を求めて擦り減ってゆく過程に美しい風景をしつこいぐらいに差し込んだために、逆のベクトルに残酷さが増していった。こうしてショーン・ペンは風景の描写をスパイスに、非常に見事に廃人のレシピを見せつけた。 【コーヒー】さん 9点(2004-06-06 16:14:31) |
47.全体的にそんなにだるさは感じられなかった。最後は「え?」て感じだったね・・・なんていうか、かわいそうになっちゃった。 【くうふく】さん 6点(2004-06-02 11:47:15) (良:1票) |
★46.《ネタバレ》 犯人が事故に遭わず(犯人かどうかは確実ではないが)現れていたら・・・そんな展開を期待してしまうのが本心だが、こんなオチもいいですね。 【リーム555】さん 7点(2004-05-17 14:59:00) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 僕が映画をちゃんと観るようになったのはここ数年の事で、ショーン・ペンを知ったのも「アイ・アム・サム」が最初で、尚且つその後に観たのが「俺たちは天使じゃない」だったりしたので、「ショーン・ペン=笑顔の可愛い役者さん」というイメージがずっとありました。それがこんなごっつい映画を撮っていたとは・・・。で、この映画に関してなんですけど、僕は「狂気と妄執」というより「孤独と、運命のいたずら」についての作品と感じました。この作品は謎解きが主眼ではないので、連続殺人の犯人が誰だったのかということは暗示的にしか示されてませんが(蛇足ですが「インディアン・ランナー」で、黙々と洗車する主人公に付きまとうおばちゃんを演じていた女優がこの作品にも出ていて、とても印象的でした)、もし「彼」が事故を起こさず現場に現れていたら、主人公はその「手段」に問題があったとはいえ「正しかった」と思われた筈ではないでしょうか。そんな「運命のいたずら」に翻弄されてしまう、ちっぽけな人間を、ただ淡々と描いたショーン・ペン。彼のあの笑顔の裏には物凄い「業の深さ」が潜んでいたんですね。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-05-06 17:55:58) (良:1票) |
44.とても怖い映画だった。この映画のニコルソンをどう捉えたらいいだろうか。彼にとってのプレッジとは一体何だったのだろうか。ショーン・ペンの前2作品を認めている身としては、彼が単なる凡庸なサスペンスを撮るような人間ではないという確信はあったし、実際そういうサスペンスのみの視点でこの作品を観るべきではないのだと思う。この作品に通底する孤独な男の信念が徐々にその箍(たが)を狂わされていく様子は正直言って恐ろしく、それが事件と素直に繋がっていかないところが逆に評価できると僕は思っている。それを「長いネタふりのコント」だと言われると、観る人によってはそうなのかなとも思うが、そもそも人生とはオチのつかない枝葉なエピソードのつづきであって、傍目には全く面白みのない孤独な一人芝居を知らず知らずに演じているものなのだ。まぁそれはもう自明なことであって、僕らがそこに求めるのはその中で失われつつあるものをどう汲み取っていくかということなのだろう。この作品は、冒頭から刑事を引退した後のニコルソンの一挙一動を克明に記していく。彼は、刑事としての本能と執念によって事件を執拗に追いかけているように見える。そして僕も映画中盤までは、その信念こそ彼が少女のイノセンスを守る孤独なキャッチャーであるというところから来ている、そういう物語なのだと思っていたのだ。<彼の語られない境遇は重要だ> ところが、、、徐々に何かが狂っていくのである。それは体の中に巣食う癌のように確実に何かを蝕んでいくのである。そんなニコルソンの微細な変化と抑えきれない狂気が垣間見える場面の恐ろしさ。彼の「イノセンスのキャッチャー」という立場は、その絶対的不可能性の罠に確実に閉じ込められていくのである。この作品のテーマはずばり「イノセンスのキャッチャー」の行く末だと思う。ニコルソンは年老いて歪んだホールデン少年の行く末なのだ。彼がプレッジとして信奉したもの、全てのイノセンスを守ることの不可能性は、容易に自らを矛盾の孤独に押し込め、どこでもない場所へ導く。なんというリアリティだろうか。この作品のエピローグは冒頭のシーンへと繋がっているが、そこにはウロボロスの如き出口のない絶望が横たわるのみである。前作で描いた希望の光のようなものはそこには見出せない。この地平からショーン・ペンが如何にして物語を紡いでいくのか、それは次作に期待するとしよう。 |
43.へーこんなオチってあるんだーと思いました。素直に面白かったです。犯人が現れてたらここまで面白くなかったと思う。人生の無常さ、はかなさをうまく描いていると思う。主人公はこれからもプレッジに縛られて生きていくのかしら、と思うとなんか可哀想な気もします。 【およこ】さん 9点(2004-04-29 04:15:53) |
42.まずニコルソンありきの映画に思えた。ニコルソンがニコルソンを演じている気がして、う~ん。俳優ショーン・ペンと同じく監督の彼もやりすぎてる感じがして引いてしまった。「長いネタふりのコント」とは【なにわ君】さん(どうも、はじめまして!)上手いこと言いはる。エライひっぱったな~って感じで、ドキドキもするんだけど寸止めっつーか、それが狙いなんだろうけど、いまいち入っていけない様なビミョーな映画でした。それにしてもミッキー・ローク。久々に見たけどさ、愛してたのにさ、嗚呼、時って残酷・・。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-04-14 11:44:26) (笑:1票) |
41.《ネタバレ》 とても引き込まれました。真犯人の事故死によって真相がわからなくなってしまい、そのために周りから狂人扱いをされ、愛する人からさえも異常だと言われてしまう。ラスト解釈のしかたによっては傑作なのではないかと思います。もう一度観てみたいです。 【ぷー太。】さん 7点(2004-04-01 22:45:43) |
40.長いネタふりのコントみたいな映画やった。特にオチが。ありえへん。よくある異常犯罪者を捕まえる刑事もんやとばかり思ってたのに。物語自体は綺麗な風景と共に静かに淡々と流れていくんやけど、退屈になる一歩手前でドキドキさせるあたりは監督やりよんな~って思う。でも俺は一人の男の執念と狂気というより笑い話って感じやったな。あんまりニコルソンに感情移入してなかったんもあるけど。あと、これ気分が落ち込んでる時に一人で観んほうがええとは思う。 【なにわ君】さん 5点(2004-03-31 21:19:35) (良:2票)(笑:1票) |
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39.なるほど。映画観たあと、ここのページ読んでやっとわかった部分が多かった。映画館で観てたら帰りの電車でずっと悩んでただろうなー。 【Andy17】さん 7点(2004-03-20 23:46:12) |
38.ショーン・ペンが親友ジャック・ニコルソンのために撮った作品なのでしょうね。各要所に登場する俳優たちもニコルソンのために集まり、それぞれの役割をきっちり果たしているのはさすがです。やはり通り一遍の結末ではなかったですね。振り返ればあの店を買い取ったあたりからニコルソンの顔つきが変わっていったように思う。だんだん目がつり上がって慣れ親しんだ「ニコルソンの顔」になった。後半はクリッシーの運命と息切れして倒れるんじゃないかという雰囲気のニコルソンに不安を抱きながら見入った次第です。あそこまであの事件にのめり込ませたものはなんだったのでしょう。現役引退という、ある意味物事に終止符をうつ大きな節目が彼には重かったのでしょうかねえ。淋しさなのかな。 【envy】さん 8点(2004-03-15 18:33:09) |
37.もうさ、心臓に悪いね。こーゆーの。クリッシーが出て来たあたりからはもう心臓がバクバクで。そして何とも惨めな最後で悲しくて。何でこんなに悲しい映画を撮るのさショーン・ペン。アンタ鬼だね。←許すけど。 でさ、鬼と言えばの話なんだけど、後半、ヘレン・ミレンが出て来たところで私は不謹慎にも笑いがこみ上げてきて、こらえるのが大変な状態になりました。だってさ、ヘレン・ミレンっていうたら“鬼教師ミセス・ティングル”の役をそのまま引きずってるかのような口減らずで口達者な役だったので。もうさ、アレだよ、ジャックもタジタジだったよね。それがおかしくて おかしくて。唯一笑ってしまったとこなのでした。ちょと反省。。そして話を戻しましたらば、やっぱ幼児危険絡みのサスペンスだったということで、とにかくとにかく怖かった。ヘタなホラー映画よりかはほんまに怖かった。もうさ、何の躊躇いもなくって10点で。 【3737】さん 9点(2004-03-05 01:19:10) |
36.普通のサスペンスだと思った見たら、ラストもふくめてドラマ寄りかな、と感じてすこし期待はずれでした。映画の中盤くらいで春になったかと思えば、ジェリーが普通の暮らしをしてたし、事件はあきらめたのか?と思ったが、そのときも彼は犯人のことをずっと考えてたのでしょうか。親子に近ずいたのもすべて計画だったんでしょうか。そうならばすごい執念だ。深いですね。 【神風】さん 6点(2004-03-02 17:16:15) |
35.《ネタバレ》 警察官を退職しても執念深く犯人を追うという表のストーリーが丁寧に描かれてゆくが、その中で、第一線で活躍してきた男の特殊な緊張感の中でしか生きられない悲しすぎる性を描いた裏のストーリーが顔を出す。ショーン・ペンの映画は字幕を見る一瞬が勿体無いくらい映像にスキが無い。冒頭の鶏を追うニコルソンという圧倒的な画が、ラストでまた流される。物語のやるせなさがこの圧倒的な画に深みを与える。監督をはじめとするスタッフ、そして出演陣が完璧に仕事をこなした秀作だと思う。 <追記>ニコルソンはどこから狂っていたのだろう。アレが犯人だとして、さらに事故が無かったとしてたら、狂わなかったのだろうか。もしそうならこの映画はあまりにも面白くない。そうじゃない。あの事故はドラマを皮肉っているにすぎず、ニコルソンの執念はどこかから狂気へと変貌していたのだ。もう一度観たい映画。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-02-26 12:25:50) |
34.あの呆けっぷりは地ですか?と思わせる位ニコルソンの演技が上手い。つーか本当に心配。 |
33.配役の上手さだけでも余裕で合格点の作品。実力のあるバイプレイヤーを集めて来て使い方にひとつの誤りもなく、それぞれが各自の持ち場をキチンと引き締めたこのバランスは見事。中西部独特の大自然に囲まれた町の持つ絶妙なスケール感と、刑事という仕事だけにアイデンティティを見出して来た男の孤独、その引退する最後の日に降って湧いた突然の「事件」に余生を引きずられて行く人間の危うさ。主観と客観との落差を調整するために必要不可欠な緩衝材としての「家族」を取り除かれた人間の孤独は、愛情さえも時として狂気にさえなり得ることを、観客の目にしか明かされない運命の皮肉という形であまりにも冷酷に描いた救いのない作品だが、逸脱した使命感を誰が何の権利を持って「異常」と決めつけるのか、その線引きの曖昧さ、難しさを描いた作品としてこれは明らかに傑作の域に達し得ていると思う。彼は本当に狂っているのか、あるいはどの時点からその心理状態は「狂気」と捉えて良いものなのか、物語はその経過を描きはするが結論は出していない。おそらく正常と狂気を見極める絶対的な価値観などは存在し得ず、万人が認めさえすれば愛情さえもその瞬間から狂気になるのだ。そして万人から認められた狂気はその瞬間から、人間を本物の狂気へと追い込んで行くのだろう。90年代以降、決して作品に恵まれて来たとは言えないジャック・ニコルソンが、老境に及んでなおその持ち味をいかんなく発揮できる作品に恵まれたことの意義は大きい。そしてその場を提供したジョーン・ペンこそ、実はニコルソンの最高のファンの一人と言えるのではないだろうか。 【anemone】さん 10点(2004-02-21 12:50:39) (良:2票) |
32.ジャック・ニコルソンの演技は凄い。あのオチにはビックリだ。 |
31.これでいいのか? 今はこれ以外にコメントが思い浮かばない 【am】さん 6点(2004-02-19 18:05:10) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 主人公自体に執念がイマイチ感じられなかった。別に犯人を追うわけでもなく、「生きた餌」を仕掛けて向こうから来るのを待ってるだけだし。正直言って「面白い!」とは思えなかったんだけど、もし真犯人が捕まっていたら、ただの無難なサスペンス映画になるだけだったろうね。あのラストの展開は意味深で良かったです。 【ゆうろう】さん 5点(2004-02-19 17:09:33) |