35.ハワード・ヒューズって、日本人にはあまり関係がなくて、それほど興味や関心が持てる人物っていう印象もあまり持てなかったんだけど、自分の好きなこと(航空業や映画作り)に財産を派手に使い尽くして、結果、歴史に残るような作品を残したり、精神障害で長い間閉じこもっていたりしたところは、何だか、ドイツのノンシュバンシュタイン城を作った皇帝(ヴィルヘルム二世だったか!?)を連想したな~。あとは、ケイト・ブランシェットが演じたキャサリン・ヘプバーンが印象強くって、実際にどんなふうな人だったのか知りたくなった。トリビアネタですが、確かじゃないんだけど、彼女の父親かおじいさんだかが言語学者で(父親は映画の中で医者だったな…)、ヘボン式ローマ字を発明した人だって聞いたことがありました。「ヘボン」というのは彼の苗字の「ヘプバーン」に由来するって聞いた覚えが…うろ覚えなので違ってるかもしれません(^^; 【kiku☆taro】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-14 23:38:09) |
34.思ったよりも退屈だった。しかし絶望的に退屈と言うわけではなく、少し中だるみするって程度。ハワード・ヒューズという人物の知識は皆無に近いのだが、(以前ヘリコプターで地上撮影した時に着陸と同時に飛び降りて吐いたヘリがヒューズ社製だった事くらいしか知識が無い)権力に媚びないで自分の道を突き進んだその姿に真に富豪という感じがした。まあ、多少精神破綻者に近いものもあったのだろうけどね。あれくらいなら許容範囲じゃないすか?暴力ふるうわけでもないようだし。 【クルイベル】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-14 09:08:56) |
33.クラシカルな飛行機を何十機も飛ばす「地獄の天使」の撮影シーンは、似たような映画「つばさ」を思い出した。 どうやって撮ったのかスケールも迫力もすごい。さらに見事だったのはヒューズが飛行機事故で墜落するシーン。 家を壊していくバリバリッという大音響の臨場感はすさまじいまでにリアルな迫力があり、ヒューズが瀕死の重傷を負うシーンは息をのむほどすごかった。 こういうシーンだけ見ても監督のこの映画にかけた熱意が感じられる。主演のレオはヒューズという才能ある複雑で特異な人物を熱演して見事だった。映画史上の実在の人物がいろいろ出てくる中で、キャサリン・ヘップバーンのケイト・ブランシェットは話し方や動きの特徴をつかみよく雰囲気が出ていた。 キャサリンは自伝「me」の中でヒューズとのことを「相性がよかった、楽しかった」といい、「めったにいない男だった」と好意的に書いていたので二人のくだりは特に興味深かった。 ただヒューズという人物がいろんな面ですごい人だったんだということは分かっても、その人間性は今ひとつ伝えきれなかったような気がする。 【キリコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-10 21:01:39) |
32.特段、集中的な盛り上げ部分もなく、小さなエピソードをつなぐような形で最後まで行ってしまっているので、一歩誤ったら眠くなってしまうところなのだが、意外に最後まで集中して見ることができた。主人公自体が、徹底して、ひねらない・曲げない・計算しない人格として表現されているため、変な盛り上げを入れなかったのはかえって正解だったのかもしれない。ディカプリオの気合の入った熱演ぶりも特筆すべき(ギャング・オブ・ニューヨークでのやる気のなさとはえらい違い)。ブランシェットが後半ほとんど出なかったのと、ラストの中途半端さが残念。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-10 02:01:29) |
31.共感も感動もしないけれど、退屈はしませんでした。やはりレオは大作の主役を背負って立てる華のある役者さんだなぁ。楽曲の使用も効果的だったし(音楽ステキぃ!と思ったら最愛のショア様でした)、それなりのカタルシスもあるので後味は悪くなく、出演者も豪華で個々のキャラクターの人となりに奥行きを感じさせてくれました。 【HIDUKI】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-08 14:25:29) |
30.《ネタバレ》 まず俺は見る前まで本作に対して全くと言って良いほど期待していませんでした。伝記映画だし、長尺だし、ハワード・ヒューズなんて言われても日本じゃ馴染みの無い名前だし、「ギャング・オブ・ニューヨーク」も俺としてはそれほど面白くなかったし、自分が苦手そうな要素ばっかりだったのですが、そんな俺でも本作は素直に楽しめました。3時間という長尺なのに、ヒューズの夢を追いかけ続けた情熱や、苦悩や、女優達との恋愛や、所々にアクションシーンまで混ぜてあり、非常に見応えのある3時間であったと思います。キャストに関しても、ディカプリオは「ロミオ&ジュリエット」や「タイタニック」の頃からは想像も出来なかった体当たりの演技が好印象でした。ケイト・ブランシェットは今まであまり好きじゃなかったですが、本作では非常に魅力的に見えました。俺が言及したいのはエヴァ・ガードナーことケイト・ベッキンセール。彼女を目当てに見に行ったのですが、やはりすごく魅力的であったと思います。登場シーンが意外に少なかったのは残念でしたが、内容が非常に面白かっただけにあまり気になりませんでした。ただ、悪い所もあります。というのも本作では、編集というかストーリーの繋ぎ方がすごく雑な印象を受けました。冒頭にヒューズの少年時代が3分くらい描かれた後いきなり社会人になった彼が出てくる所とか、何の前触れもなくキャサリン・ヘップバーンやエヴァ・ガードナーとデキてる所とか、ヒューズの事を何も知らずに見に行った人は本作を見て少し戸惑うのではないでしょうか。あと冒頭のダサいタイトル・ロゴにも幻滅です。もっと上品な感じにして下さい。とは書きましたが、やはり3時間という長尺を一分たりとも退屈させず楽しませてくれた功績は素直に評価しますんで8点にします。 |
29.《ネタバレ》 ハワード・ヒューズについては多少知っている程度。ただの金持ちのボンボンに終わらず、あらゆる面でセンスに長け、空を自由に飛び、映画を好きに撮り、女優をも手中にする。ある意味男の夢を現実にしているヒューズは羨ましい限り。常人との差がありすぎるのでいろいろな精神の病のハンディで他者とバランスを取ってたのかもな。それにしてもアレくらいのモチベーションが欲しいと思う今日この頃。ディカプリオは演技も面構えも素晴らしかった。どこらへんで賞獲りを意識しているというのか、どこら辺で賞を取れるのか分からないし、誰が何の賞を取ろうが私は基本的に興味ないです。この作品はディカプリオにとっても、スコセッシにとっても誇れる作品だと思います。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-04 21:18:20) |
28.《ネタバレ》 確かに大作で迫力満点!事故のシーンや後半の異常になっちゃうシーン、またはジュード・ロウやウィレム・デフォーがちょい役で出てたりなど、一見の価値ありです!でも、でも、どうしても本作内のハワード・ヒューズ氏に魅力を感じる事が出来ませんでした。レオ様も熱演していたし、言わんとしていることはわかるんだけど、ただただ長~く感じてしまいました。そして、予告を観た時に感じた、色トリドリでワイワイガヤガヤとしたイメージが見終わった後そのままの感想だったので、この評価です。 【らふらんす】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-03 21:45:19) |
27.男のロマンをがっちり掴んだ映画なのかなぁ??私にはハワードの気持ちは分からなかった・・・なぜ映画を作るのにあんなにこだわるのか、なぜ飛行機にあんなにこだわるのか?ただのお金任にまかせワガママを言ってるようにしか私の目には映らなかった。私が今までそうゆう経験がないせいなのかもしれないが。そして何かに欠けている気がする、実話をもとに作ってるせいもあるかもしれないけど映画としてあまり楽しめる映画では無いし、別に感動が特別あるわけでもない。レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞にノミネートされたので少し演技には期待していたけどやっぱりノミネート終わりの演技にしか思えなかった(笑) 【愛しのエリザ】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-04-03 16:36:50) |
26.《ネタバレ》 ハワード・ヒューズの伝記映画と言う事で、楽しみにしていた。ただ主演男優のデカプリオは丸顔でヒューズの細面のハンサム顔とは違うので少し違和感を感じた。映画の内容としては、上映時間が2時間49分もあるにもかかわらす短く感じた。だだ最後ら編は、場面の流れが早く内容が分かりにくかった。一フアンとして3時間を超えても良いからカットが少ない解りやすいのが見たかった。DVDに期待しています。最後に、私自身映画を見る前までハワード・ヒューズは実業家のイメージであったが、実は飛行家(アビエイター)もしくは芸術家である事が分かった。そのように考えるのならヒューズ自身始めっから飛行機を軍隊の道具に使うことを反対していたのではないかと思う。スプールス・グース(木製の飛行艇)を作ることによって時間を稼いだり、はたまたXF-11をわざと落としたたのではないかと思ってしまう。私的な意見ですみません! 【青s】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 13:51:58) |
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★25.《ネタバレ》 「カジノ」はうんざりするほど長く感じたけど、本作では約3時間でも長さは感じなかった。 各エピソードは細かく切断されて、一見繋がりがないようにみえて、全体として見事に調和されていると感じる。 このあたりはスコセッシの演出の素晴らしいところだ。 しかしスコセッシらしい抑揚のなさ。ストレートに観客に訴えるものがないのも彼の映画らしい。 観ている間は、ヒューズの人生からはほとんど感じるものがなかった。 しかし、観終わった後、この映画について思い起こせば、自然と色々と感じるものがふわふわと頭に浮かんでくる。 なかなか不思議な魅力のある映画だ。 既存の大きな体制・権力(ハリウッド・大航空会社・政治家)に自己の財源と情熱と執拗なまでの完璧さで立ち向かった男。 誰にも負けない情熱と妥協を許さない信念が、自由な発想を生み、不可能を可能としていった。 そういうヒューズのような先人達の想いが「現在の世界」を形作り、「未来への道」へと向かっているのではないか。 更には、情熱や信念の「強さ」と人間の(精神の)「弱さやモロさ」を対比的にあるいはミックスさせて描いている。 というような結論に帰りの電車の中で辿り着いた。 このようなことを映画を観ている間に感じられればもの凄い良い映画のはずなのだが、 そう感じられないところが、良くも悪くもスコセッシのような気がする。 人間というのは単純な生き物だから、ストレートに心を揺さぶるように描けば、 スコセッシのような才能ある演出家であればアカデミー賞は取れる気がするが。 しかしヒューズのようにスコセッシも彼らしい信念と情熱があるのだろうか。 いつのにかその強い信念でアカデミー賞という体制にディカプリオと共に打ち勝って欲しい。 その他にも、ヒューズのことをよくは知らないのだが、ヒューズというエピソードがありすぎる人であるため、 有名なエピソードに振りまわされてしまうことが良くある。 それらを全て映画の中に描こうとすれば、本筋からズレて、まとまりが悪くなることはある。 全体の調和は取れていると感じたが、いくつかちょっとズレているエピソードがあった気がする。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-03 01:54:49) |
24.《ネタバレ》 ハワード・ヒューズについての知識はほぼ皆無に近いですけど、一人の男の伝記としてはなかなか楽しませてもらいました。自分の思い描いてる映像を何とか実現しようと徹底的にこだわるところなど、一人のクリエイターとしてのプライドを感じられましたし、実名の映画会社や役者、監督名、作品名などが出て来る所などは「サンセット大通り」のような楽しさがああリました。後半部分の飛行機製作、飛行実験等もなかなか見ごたえがあり、充実した3時間だったと思います。それにやはり、ディカプリオの貢献度はかなり高いと思います。イアン・ホルムやウィレム・デホーなどの役者も出ていましたが、そんなほかの役者達に負けることなくハワード・ヒューズを熱演していたと思います。まあ、他の方と違って殆ど出ずっぱりのような状態でしたから必然的にそうなってしまうんですが、それでも演技力はすごいと思います。昔は、ただのアイドルみたいな感じにしか思っていませんでしたが、実はそうじゃなく、彼はそれ以上の物をちゃんと持っていたってことですね。 【クリムゾン・キング】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-02 22:49:10) |
23.アカデミー賞というは、映画に対する一つの価値観でしかないと思っているが、今年のノミネート作品の中では本当はこの映画こそ受賞にふさわしい映画ではなかったのかと思う。非常に良い意味でアカデミー賞を獲るべき作品であると思う。 ハワード・ヒューズという人物の知識はまるで無く、この映画で描かれることがどこまで真実なのかは分からない。しかし、少なくともこの映画の中で息づく彼の姿は、まさに伝説であり、最高のスタッフによって描かれるべき人物であると感じる。夢を追い、夢に生き、夢に苦しみぬいたヒューズの姿に、ひとりの人間として複雑な感情が渦巻く。果たして彼は“成功者”なのか?多くの人達が彼の成功の是非について語ってきたのであろうが、ヒューズにとって本当はそんなことどうでもいいことなのだと思う。最初から最後まで、世界で唯一無二の“飛行機野郎=AVIATOR”であり続けることが、彼の望みだったのだ。そしてそれを体現し続けたハワード・ヒューズという人物はやはり“伝説”なのであろう。 それにしても、またしても大願成就ならなかったスコセッシとディカプリオ。彼らにとって最高の仕事をしたと思うだけにとても気の毒だ。他の賞ならいざ知らず、やはりアカデミー賞だけは、良い意味でも悪い意味でも“狙って獲る”というのが醍醐味であり伝統のような気がする。「ミリオンダラー・ベイビー」を観ていないので本当は何とも言えないのだけれど、既に受賞経験があり余裕綽々のイーストウッド&スワンク組よりは、獲る気満々のスコセッシ&ディカプリ組が受賞した方が盛り上がったような気がする。まあ“またも受賞ならず~!”というのもドラマティックな気もするけども。スコセッシは次作再度ディカプリオと組むそうで、これはこれで映画史における“伝説”になり得そうでなんだかワクワクする。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-02 10:44:20) |
22.ギャングオブニューヨークが長くて退屈に感じ、あんまり好きじゃなかったんですが、今回のアビエーターは前作よりも結構面白かったです。テンポが良くて2時間くらい苦もなく見られました。さすがに中だるみを感じるところもあったけど、最後まで入り込めます。ハワード・ヒューズについては前知識はほとんど無かったけど、一本の映画としてちゃんと見れる映画になってると思いました。映像もなかなか迫力ありました。あざとく感じられるところもあるけど、ギリギリで踏みとどまってる感じ。飛行機が群れをなして飛び立っていくシーンが楽しい。主人公がトイレで必死に手や服を洗うシーンのほうが、後半の心象風景などよりはよっぽど良かったと思います。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-02 08:50:55) |
21.飛行機好きなので、とにかくワクワク。。「地獄の天使」の撮影シーンなど、実機勢揃いで最高。ロッキード・コンステレーションの優美な機体には、TWAの塗装がよく似合う。当時の映画界の状況をうかがうことができ面白かった。 キャサリン・ヘプバーンは、おばあちゃん役ばかりと思っていたが、若き日の華やかさを知り妙に感心。ヒューズの人物像と人生を丹念に描いているが、公聴会の尋問ではちょっとダレた。 【ちくわ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-02 01:02:55) |
20.今回のアカデミー賞は演技賞ではなく、本当に「モノマネ大賞」だったんだなぁと思った。それ位にケイト・ブランシェットの登場シーンはインパクト大。独特のアクセントで繰り出すマシンガン・トークから、顎を上げて「ハハッ」って笑う所までキャサリン・ヘプバーンそっくり。私はここで声を上げて笑ってしまいました(恥)。これでは、ほんのちょっとしか出番がないのに、体重増やしてまでエヴァ・ガードナーに挑んだケイト・ベッキンセールも、終始眉間に皺を寄せてるレオ様も霞んでしまいます。で、映画は、途中から無性にハワード・ヒューズを応援してる自分がいたので、鑑賞後の印象よりは楽しめたのかもしれません(もちろん「ギャング・オブ・ニューヨーク」よりは面白かった)。手抜かりの無い贅沢な映像にも満足。という訳で、6点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-02 00:09:46) |
19.監督はできるだけわかりやすく作ったし映像を観ても頑張りは痛いほど伝わってくるので無下に面白くないとかつまらないとは言い難い作品だと思う。しかしヒューズの伝記映画を観るつもりで来たお客さんにとっては期待外れかもしれない。ほとんどの場面が本人の心象風景だったり飛行機のシーン。むしろヒューズが部屋で狂っている姿やトラウマをあそこまで見せる必要はなかったように思う。役者が演技力を見せたいためにああいうシーンを演じたがるのはわかるがそういう製作サイドの押し付けがこの映画には多い。そちらは削って交遊関係や彼が何をしてきたのかを映像化した方が追い詰められていく精神状態や内面を観客が理解できて良かったように思う。あれほど波乱に飛んだ男の人生を幼少時の母親との関係で象徴してしまうというのも浅く感じる。レオは良い役者で今回の演技は上手かったがあの役を演じるには華奢すぎるように見えた。 【snow】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-04-01 21:31:00) |
18.3時間近い長丁場でしたが、なかなか楽しめました。公聴会のシーンはただだるいだけだったけど・・・あと、本物の飛行機がたくさんでましたね。それだけでもすごいと思います。 【シェリー・ジェリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-01 20:30:37) |
17.この作品を好意的な評価で迎える人はカナリの映画ファンなんだろうなぁ。僕みたいなド素人にはこの作品の良さがサッパリわかりません。この作品は娯楽作品ではなく、芸術作品だと思う。スコセッシの作品は雰囲気を楽しむものだというのはよくわかってるんだけど、伝わらない。自分にとって映画という文化は娯楽文化であって、それ以上でもそれ以下でもない。「わかる奴だけわかればいい。」っていう心境が見てとれる。けれど、やっぱり僕は芸術の観点からだけで映画を楽しめることはできない。もちろんスコセッシのような監督がいても良いと思うし、むしろいるべきだと思う。ある意味タランティーノより自己流だ。一応、娯楽映画としての観点からレビューをしておこう。若くして成金となり、飛行機や映画という夢を次々と成功させたハワード・ヒューズの一生を描いた本作。しかし、サクセスストーリーの要素は少なく、大半が精神障害に悩んだヒューズの晩年を描いている。他サイトなどを観ていても「無駄な描写が多い」という意見が目立つが、一人の人間の半生を描いた作品としては、三時間弱という長い時間の中に無駄な描写は一つもない。では何故そのような意見が目立つか。僕が思うに、多くを描きすぎてメッセージ性に欠けてしまっているのだと思う。良かった点は、やはり役者の演技力。特にケイト・ブランシェットはオスカーを獲得しているだけあり、見事にキャサリン・ヘップバーンという大女優を演じ切っていた。ディカプリオも数年のうちに獲れるでしょう。今年はその他が強すぎた。しかし、本作が作品賞も監督賞も逃したということは、本当にアカデミーはスコセッシを嫌ってるんだろうなぁ。どこをどう観てもアカデミー好みなのに。さすがにその点は不公平か。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 1点(2005-04-01 14:41:04) (良:1票) |
16.レオ様はやっぱりすごいわ。何がすごいって眉間のしわがすごい。眉間に10円玉突き刺さりっぱなしだったもん(ウソ)。でも彼の演技は一見の価値ありですよ。アカデミー賞が獲れなかったのは残念だけど、まだまだチャンスはあるから。逆にスコセッシは獲る気マンマンで、このネタを持ってきたレオ様に賛同したのかなと。そうでも違くてもアカデミー会員はそう思ってしまったんでしょう。ハリウッドが好きそうな話だけど「“ああ、やっぱり!”とは思わせないもんね」とニヤついている会員の顔が目に浮かぶようです(作品賞監督賞の『ミリオンダラーベイビー』は観てないけどさ)。実在の人物を演じるのは難しいよね。そっくりに真似てしまうか、それかまるっきり自分なりのその人物を作り上げてしまうかのどちらか(『レイ』のJ.フォックスは前者でレオ様は後者)。ただその映画が世界戦略となると元の人物の知名度がモノを言ってくるわけで。アメリカではハワード・ヒューズといえばめちゃんこ有名かもしれないけれど日本だと「誰?」ってことになる。だからレオ様はレオ様でいいのだ。アホみたいに金を掛けている映画だけどハリウッドだから全部オーケー。次はもっと派手にやっちゃってください。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-01 01:40:46) |