7.《ネタバレ》 ここまで自分がはまったシリーズはこれまでなかったということで、全作に10点です。「1」でのヤンとラウ、「2」でのサムとウォン警部というように2人の人物にスポットを当てたのではなく、「3」ではラウの内面に対してスポットを当てている。よって、「1」や「2」に比べヨンのキャラがちょっと弱かった気もするが(彼の真相が分かった時の”あぁ、そうなのかぁ~”という驚き・納得がちょっと少なかった)、ラウの人格がヤンと混同する様を見せるためにはこれくらいがよかったのかなとも思う。外から客観的に見るとまさにラウは無間道に堕ちているのだが、出来ればラストはラウ自身も無間道にいることを自覚している形で終わったほうがよかったようにも思う(あのラストだとラウは完全にヤンになってしまっている)。それにしても、「3」だけでもあと数回は映画館で観てみたい。そして、DVDになったら「1」、「2」、「3」を色々な形で(シリーズの順番・時系列の順番など)何回も見返したい。 【よっふぃ~】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-04-28 10:44:01) |
6.《ネタバレ》 時系列が乱れているので、話の進行についていくのに必死でした。故に何度か観て反芻したくなります。でも観なおすにはあまりにも重苦しくやりきれない作品。体力のある時に観るのをオススメします。ヤンのニヤけた顔(かわいい♪)が見れるのが、唯一の救いです。 【そうしょくみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-26 23:12:45) |
5.ケリー・チャンが担当医なら億劫な通院生活もきっと薔薇色だ。 【Minato】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-22 21:32:47) |
★4.《ネタバレ》 大変楽しみにしていた三部作の最終章。評判の高かった「1」に、世界観が広がった「2」に対して、「3」でどういうオチを付けるのかを楽しみにしていた。 鑑賞後の感想としては、製作者のやりたいことは大体分かった。ラウの末路こそ正に無間地獄に違いないとは思った。 結論やアプローチ自体は面白いし、評価したいが、映画としてはあまり面白くはない内容となっている。 1や2でせっかく世界観が広がったのに、何故かその世界観を狭めて、こじんまりとしてしまった感がする。 まずはキャラクター。 ヤン(トニーレオン)に比べてヨン(眼がねのエリート)、サムに比べてシェン(大陸の武器密売商)はあまりにもキャラクターが小粒過ぎる。 ラストを締め括るには、もっと大物が欲しいところ。確かに「3」はラウのストーリーなので他のキャラクターは要らないと思う人がいるかもしれないが、ヨンとシェンは「2」のハウよりもインパクトに欠けるというイメージだ。 「3」でもサムの存在感は際立っていた。何事にも抜け目ないところや、部下を見殺しにしながら、「俺なんて2回も死んでるんだぞ」なんてセリフはサムならではのセリフ。大部分のキャラクターが死んでいるのだから、サム並のキャラクターが一人でも新規に出て欲しかった。 そしてストーリー。 時間軸を細切れにしたり、はたまた同時に進行させるというのはない話ではない。 本人は整理しきれているつもりだろうが、その効果としては初見の観客が見ればただ混乱するだけになっている気がする。 むしろラウ本人にしっかりとフォーカスを当ててじっくりと、善人になりたいがためにありもしない架空のイヌを追い続ける虚しい姿を観客に見せて、妄想を追うがために自分が自分でなくなっていく過程、自分を認識できなくなり他人を自分に重ね、自分をヤンに重ねていく姿をきちんと描くべきだっただろう。 このあたりがどうもさらりとラストの少々の時間で描かれすぎてしまっている気がする。 ラストもラウにいきなりあんな行動を取らせずに、ラウでしか感じ取れない「地獄」について、何か喋らせても良かったと思う。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-04-17 22:51:52) (良:1票) |
【たま】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-17 21:32:47) |
2.《ネタバレ》 「インファナル・アフェア」3部作は香港映画史にに残る大傑作だと思います。今作ではファーストの前後を描いていてラウとヤンの他にエリート警察官ヨン、彼と結びつく本土の大物密輸商人シェンというフィクサー役が話を盛り上げます。私はⅢだけ公開を待てずに香港のDVDで観賞したのですが、劇場公開版よりもディレクターズカット版の方が登場人物たちが過去、現在とどう絡んでいるのかや内面をはっきりと良くわかるように描いており楽しめました。こんな娯楽映画でリアルな表社会と裏社会の人間関係を描いた映画は深作欣二作品以来ではないでしょうか。アンドリュー・ラウ監督の欲望の街シリーズはかなり「仁義なき戦い」の影響を受けているのが感じられました。終極無間を観てラウの無間道(無限に続く地獄)な生き様に涙! 【シュンペーター】さん 9点(2005-03-03 23:58:30) |
1.《ネタバレ》 映画的興奮という面からは前作には及ばないような気がしますが、取り敢えず3部作完結してくれましたという感じです。個人的には精神科医(という仕事している感じありませんが)との絡みは他の人間関係の濃さに比べて必然性やドラマを感じられないのと、アンディ・ラウの最後の主張が甘く感じられるのが物足りない気がしますが良い役者を次から次へ繰り出して最近少なくなった辛口のドラマを見せて頂き満足です。 【Dr.H】さん 8点(2005-02-22 01:41:43) |