8.《ネタバレ》 多視点モノの秀作。傑作とまではいかないのは、一つ一つの話が他愛なさ過ぎるから。サイモンパートなんか馬鹿なうえ品も無い。お前らなんかどうにでもなれ、と突き放したくなる連中だもん。 薬の売買絡みでヤバイことになりそうな女の子がするっと無事に切り抜けたり、車に撥ねられたけどケガで済んだりとか、演出は怖いのだけどオチがユルイというセンスはなかなか絶妙に感じます。 ゲイの役者カップルのパートがユルさMAXで楽しかった。警官夫婦の妙な態度がまさかのマルチ勧誘(笑)。ひょっとしたらコレが銃や麻薬なんかよりコワいかも。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-03 22:56:46) |
7.《ネタバレ》 今までに山ほど撮られてきた『パルプ・フィクション』の亜流映画と言ってしまえば身も蓋もないけれど、若き日のダグ・リーマンが監督しただけあって才気の片鱗は見えました。そういや、主演のサラ・ポーリーはなんかユマ・サーマンに似てるなと感じたのは私だけかな? 出てくるキャラはみな半分アウトレイジの世界に足を突っ込んでいるような感情移入できそうもない若造たちですが、L.Aまでやって来るベガスの本物のアウトレイジ親子も含めて終わってみればみんな憎めないんですよ。なかでもいちばんの大バカ者はサイモンですが、こいつのバカっぷりはほとんどビョーキの域に達してました(笑)。というわけで、三つのエピソードの中ではこの“サイモン”のパートがいちばんぶっ飛んでますが、それぞれのエピソードはオチが弱いというのは残念なところです。それでも、夫婦でネットワーク・ビジネスに励むウィリアム・フィクトナー刑事には笑わされました。銃が撃たれてあんだけムチャクチャやっても、終わってみれば誰も死んでないというのが、ある意味最大のオチかもね(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-19 23:35:45) |
6.《ネタバレ》 同一シーンを角度を変えて繰り返すパターンは好きなので、点は甘め。悪人っぽく見える人も何だかんだで善人になっていくのが面白い。ただ、各ストーリーの相互の絡みはもう少し欲しかったとは思う。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-01-17 01:51:12) |
5.スーパーのアルバイトをしてる男女が休憩室でだべってる。そこから始まる3つのストーリー。ひとつのストーリーが終わると、この休憩室のシーンに戻ってきて追いかけるターゲットを変えて別のストーリーが始まる。一つ一つのエピソードも面白いし、それぞれのエピソードへの伏線も巧い。あまりに巧すぎて映画としての深みが無いというか、ハギスの『クラッシュ』にも似た物足りなさを感じたのですが、この作品はそのあたりをノリで乗り切る(シャレじゃないよ)。そのうえ、とにかく笑える。ほんのちょっとエピソードに手を加えるだけで血みどろの作品になりかねない展開の連続なのに、ギリギリのところでそっちの世界に行かない。エピローグでまたさらに笑わせてくれるので後味も良い。サラ・ポーリーとケイティ・ホームズというキュートな2人に本来のキュートさが感じられなかったのは役柄上仕方なかったのだろうか。いや、まあ、普通にキュートではあるんですけど。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-16 15:11:39) |
4.《ネタバレ》 あぁ、好きだぁ、こういうストーリー構成。『パルプ・フィクション』然り、『スナッチ』然り、『ロック・ストック』然り…。登場人物のとる行動のアホさ加減と、テンポの良さと、最悪な事態にそぐわぬコミカルさは『11:14』に一番近いかな。しかしこんなにモロモロ最悪なことが起きて、結局ハッピーエンド??(笑) 要所要所、「コイツ絶対死ぬな」(ラリってたマニーとか、ひかれたロナとか、銃いじくり回してるサイモンの隣のマーカスとか)と確信したのだけど、すべて丸く収まっちゃって、良くも悪くも裏切られたわ。その裏切られ感も小気味良くて好きだけど。ドラッグディーラーのトッドが後半かっこよく見えてきたあたり、私もまだまだ青いな。 【pb】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-01 12:46:06) |
★3.《ネタバレ》 なかなか面白い映画だと思う。有名監督の作品でそこそこ有名な女優たちもでており、DVD化もされているのにこれほどレビューが少ないのはどういう訳だろうか。 総論としては、全体のストーリーの繋ぎや前振りがなかなかよいと思う。とくに黒人の黄色ジャケットはトイレで一振りさせておいて、クルマに繋ぐのはなかなか上手い。しかし、全体的にそれぞれのエピソードのオチが弱いかなという印象。ストーリーに一本筋が入った「核」がないため、どれもこれも小さい花火みたいな仕上がりになっている。 各論としては、ロナ編やサイモン編はなかなかの良作。アダムとザック編はちょっとイマイチかな。 欲をいえば、ロナのクルマ事故はたんなる事故という描き方になってしまったのがちょっと残念。「駐車場で迷ってどうする」位の話で、事故を起こすというよりも、もうちょっとアダムとザックが誰かに追われるといったストーリーや因果関係を入れこまないとストーリーが深まらない。 その他にもクスリを2錠飲んだマーニー、マルチ商法の夫婦にもストーリーにやや広がりを欠いているし、アダムとザックも救急車呼んでもらって御仕舞という感じで、オチていない。各ストーリーにもうちっと「毒」を入れこめばもうちょっと締まった感じになるかもしれない。ストーリーが意外と綺麗すぎるのが難点かな。 そうはいっても、それぞれのキャラクターとストーリーが微妙に交差しながら進む、中々面白い映画であることは間違いない。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 23:59:50) |
2.まずウィリアムフィクナーが目当て借りました。どうも面目ない。んで、フィクナ~ですが、あ、でた、カッコいいvと思ったのだけど、怪しかったねー変態さんじゃん。胸はドキドキしていたが実に妙な気分であった(シ○ープ大佐がこれやってるのかと思ったらなお可笑しかった)。おかしなキャラを、カッコいい人がやるとヘンな感じでいいよね。まぁ‥、 というわけで(ごめんなさいね)、これはNHKでやってる海外ドラマの毒版という感じ。ハイティーンがどうのこうのとか言いそうですね。それぞれ違う話がちゃんとつながってる構成がおしゃれであるし。シロート運び屋ロナちゃん、冷たい感じだがとてもカワイイ。ニュージェネレーションなんとかとかいうプログラムらしく、若手の役者がいっぱいで青くてよろしい。面白かった。 |
1.《ネタバレ》 今まで観た映画の中で自分的には一番面白かったと思う。3つの話それぞれが面白かったけど、最後のが一番好きだった。DVD欲しい。 【Gene】さん 10点(2005-02-19 16:38:15) |