51. 決してユーモアとか悪ふざけは嫌いじゃないんだけど、TPOをわきまえない、不必要な面白くない悪ふざけは嫌いですね。例えば、病院に出頭するのに、ゴルフの格好をして現れ、きちんと身分を示さずに押し通る、何が面白い?何の意味がある? あと、全編を通じて流れる有能な人間は、仕事さえ出来れば後は何をやってもいいんだ、無能な人間が邪魔するなっていう、ありがちな傲慢さがずっと鼻につきました。 反戦映画、戦争批判だから素晴らしいといご意見が多いようですが、少なくともあの戦争に関しては、金一族が朝鮮全土を支配することを防いだという点で充分、大義、意義がある戦争だと、しみじみ感じられる、おりしも平成22年11月24日でした。 あの戦争が無くて、対馬の沖にあの一族が支配する国があったら、どれほど恐ろしい事態になっていたかぐらいの想像力は持っていただきたいものです。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-24 10:34:59) |
50.1970年の作品。ベトナム戦争が泥沼の状態に陥っていた頃に発表された、朝鮮を舞台にしたかなりブラックな戦争コメディ。さすがに1970年当時にベトナムを舞台にこの作品は発表できなかったでしょう。これといったストーリーが無く映画としては一つ一つのエピソードをつなぎ合わせたという印象が強く冗長に感じられましたが、実際の戦場シーンや傷つき死んでいく兵士の姿をリアルに見せるのではなく、国家間の愚かな戦争を笑い飛ばし、戦争なんかウンザリだぜ!という痛快な厭戦メッセージが確かに伝わってくる映画でした。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-06-16 23:27:40) |
49.コレ観たの中学んとき青砥、京成名画座。忘れもしない、これ軍医でしょう、医者なんだよね。アッタマいいんだよ!超テキトウな医者。オトナたち。少6のとき中学受験で塾に来ていたちょっとマセてて、ススんだ川向こう”江戸川区”の都会(小岩!!!????)の小学生の奴らがこぞってコレを推していたのを思い出す。(某ハイパーメディアクリエーターなんて、もろ、そんな感じ。)そう、いま風にいえば、小学生ごころにもクールだったんです、リスペクトだったんです、この作品。まあ、みんな医者をめざして勉強してるんだよね。そんで、それをカサにしてオンナくどいて綺麗な嫁さんもらって。そんで、目標にしてる、カッキイイーー!医者像がこの”マッシュ”のサザーランドの医師像。マセてんなー、ホンマ!小学生のころの痛い思い出。最近よく”わたしがリスペクトしているのは”なんてのが、よく聞かれるが、このころはこういうのが”リスペクト”されていたッテ事!そんな映画です。ところで、”ナッシュビル”って、いったいどうやってら観れるんだ?? 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-08 01:18:06) |
48.この映画の主役の髭の人、どっかで見た事あるな、と思っていたら、漫画「気分はもう戦争」の中に出てくる人の顔だった。なるほど、この映画もこの漫画に影響与えたんだろうな、と思いながら観た。筋らしい筋はないが、軍規を守らない連中の魅力が十分伝わった。この事がすなわち、軍という組織で戦う戦争への風刺になっているんだろうね。それにしてもあの金髪の婦長さんは最初みんなからいじめられてたが、最後のアメフトのシーンではすっかりマッシュの人間になってて、案外、帰国するよりこっち(戦場)の方が楽しかったのではないか?とか思ったりした。これも監督の計算なのだろうけど。ただ自分は、アルトマンの映画にしては主役以外のたくさんの人物のそれぞれの描写があまり印象に残らなかったと思った。名作としての評価が高いだけに少し残念だった。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-22 03:17:51) |
47.《ネタバレ》 軍医ってのはこれぐらいオンとオフを使い分けないとやってけない、突き詰めれば戦争批判なんだろうけど自分にはコメディ色の方が断然強く残った。全体的にテンポは良いのだけれど最後のアメフトのところはちょっと長くてだれた。「Suicide Is Painless」は名曲。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-12 17:30:43) |
46.こんな映画を作られてしまって、歯ぎしりしている人間がいることを笑い飛ばそうみたいな感じでしょうか。ドナルド・サザーランドの風格のある様がいいと思います。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-07 14:02:48) |
45.《ネタバレ》 戦場や軍隊というものに関して戦争映画からの知識しかないが、アメリカ軍ってのは他の国(とくに日本)なんかと違って、わりとくだけたイメージがあって、だからこの作品でのハチャメチャ行為も突拍子も無い行為には見えず、つまりコメディとしてとらえられずに鑑賞していたんだけど、中盤あたりからそのハチャメチャさがどんどん加速していきコメディ色が強くなってくると段々と面白くなってきた。ハチャメチャさが増大するごとに彼らの本業である手術シーンの大真面目ぶりがより強調されてゆく。ここに命を奪い合う場所で命を懸命に救うという矛盾が浮かび上がってくる。この作品はたしかに反戦映画なのだろうが、他の反戦映画のようなストレートさはない。というか、戦争を批判せずに戦争の本質を批判するという高尚(?)な技を使う。ハチャメチャ主人公は最初から最後まで軍の規律を破り続ける。ここは徹底している。勝手に使用できないジープで転任するシーンから始まり、日本での軍の病院では許されない民間人の子供の手術まで。その一方で軍の規律に従順な者を貶めてゆく。軍規を守って戦争に従事することとどんな人間でも片っ端から助けてゆく行為のどちらが人間的か。また軍規を破るというのは軍隊というシステム、あるいはそのシステムを構築した上層に君臨する者を批判するということ。この上層に君臨する者たちが戦争を起こすのだ。まわりくどい反戦映画である。でも本質を突いている。 あと、アメフトの応援をするホットリップ看護婦長に大いに笑ったのだが、彼女は権威の象徴として登場したことで散々な目に遭ったあげくに権威がなんの役にも立たないことを自覚して権威という服を脱ぎ捨てるという、この作品の要とも言える役回りを任されている。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-08 16:06:06) |
44.《ネタバレ》 これといった筋がなく抑揚がないのでハマりこむことはできないが、アメリカのコメディでこういう抑えめのテンションは珍しく、意外と悪くない。 主人公達の軽快な悪辣ぶりは関心させられるほどだ(散々いじめられた大尉はちょっと可愛そうだった)が、ふざけながらも権威に屈せず、やることをやる様は、かっこよいと思います。エンドロールが全くないのにビビった。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-07 11:59:57) |
43.「戦争」なる、まったく非合理にもかかわらず国際的に正当づけられてしまった愚行、それはそれでいつでもそれなりに故ある意味ある避けられぬ行為ではあるのだろうけどやっぱり愚行であることは間違いない愚行。その「戦争」の中では、笑いも泣きもしひとりひとりがカケガエの無い人生をかかえているであろう名もなき兵士たちが、「いかに相手を効果的に傷つけるか」という目的に沿って、敵に効率的に傷つけられ、そしてその傷ついた兵士たちを、「修理」する(!)ために設けられる野戦病院、コレが本作の舞台であります。その非合理なる野戦病院の中を、飄々と涼しい顔で渡り歩く、ドナルド・サザーランド、他のどんな映画のどんな忘れがたき悪役よりも、はるかに彼の当たり役というべき、見事な存在感です。ホントにこんな医者いたら困りますが、「映画の中の医者キャラ」としては、ある意味実に頼もしい存在であり、絶妙の批判者。まあ正直、私にもアメフトの場面はいささか長過ぎに感じられ、興醒めの面はありましたが(露骨に国内ロケっぽいしなあ)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-05 19:55:34) |
42.《ネタバレ》 戦争や体制に対する批判が込められているブラックコメディということだが、単に下品下劣な悪質な悪ふざけが延々と続くだけ。何故これが戦争批判になるのかが判らない。戦争要素なんて舞台が野戦病院ということ程度。負傷兵は顔も見えないただの物体でしかないという扱いが暗に戦争批判をしているのだとでも言うのだろうか。実際、これが野戦病院でなく普通の病院を舞台にしてたって成立するような内容。仮に舞台が普通の病院だったら、その場合は医療批判が込められてると言い出したっておかしくは無い。言ったもん勝ちのレベル。勘弁してください。馬鹿馬鹿しい。戦争について何も言わない表現もしない、かけ離れた悪ふざけに徹してそれが批判になるなら苦労しない。きっとそのうち何か変化があると思って観続けたが結局何も無く、最後は長々とフットボールして終った。やれやれだ。やたら流れる時代錯誤調の日本語の歌謡曲。あの悪ふざけから判断すればこれも馬鹿にするために流してるってことなんだろう。あげく、訳の判らんエセ日本にまで意味もなく来やがって、なめんなよ。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2008-03-07 19:05:07) |
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41.《ネタバレ》 もっと単純に笑わせる作品かと思っていましたが、ほとんどは手術のシーンと会話のシーンが行ったり来たりするだけで、そんなに笑えるところはありませんでした(最後のフットボールシーンはやたら長いし・・・)。ただし、ドナルド・サザーランドがあんな暴走キャラクターの役をやるのは面白かったので、そこに4点。"Suicide Is Painless"に+1点。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-02 04:16:59) |
40.《ネタバレ》 手術は一生懸命なのね、目の前の命を救おうとして。でも、普段は、ふざけてばっかり。ふざけなければやってられないのか、ふざけるぐらいのタフガイなのか。戦争で発狂しないための心のバランスなのか?スピーカーが彼らの捻くれた心の中を象徴する。異国の言葉の歌が流れる。戦争をありのまま描写せずに、戦争でおかしくなった人間を描写する。これも反戦映画……歯科医の自殺の前夜、あれま、絵画、最後の晩餐みたいじゃないの、十三人いるかどうか数えてしまいました。 【K-Young】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-17 16:44:15) |
39.《ネタバレ》 戦場の野戦病院で繰り広げられる非常におバカなドタバタコメディなんですが、この不謹慎とも言える組合せが戦争というものがいかに人間の理性を奪うくだらないものであるかをクッキリと浮き上がらせていてとても面白かったです(ちょっと悪ノリしてますが)。 オープニングの音楽がいきなり「Suicide is painless」ですからね・・・強烈です(マニック・ストリート・プリーチャーズが後にカバーしてます)。 あとは日本の描き方がちょっと怪しいのが気になりましたけど、まあそれを除けば非常に素晴らしい作品だと思いました。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-01-17 20:02:22) |
38.やや苦手なロバート・アルトマン作品群の中にあって、珍しく普通に楽しめた作品。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-22 09:06:13) |
37.《ネタバレ》 最高にクールでイカした傑作映画!笑ってなきゃやってらんないよな。そうだよな。でも、まあ腕のいい医者だからできることなのかも。一兵卒であるサラリーマンの僕が会社でこんなことやらかしたら、瞬殺されるんだろうね。自由って素晴らしい!話に明確な筋が無いのとアメフトのシーンが冗長なのとで1点減点。他のアルトマン作品もチェックしなきゃ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-06-10 02:07:33) |
36.《ネタバレ》 時折流れるスピーカーからの案内が良い味出してました。朝鮮戦争ということでしたが、当時真っ最中のヴェトナム戦争を暗に批判しているようです。非戦闘時のハチャメチャぶりは今では珍しくもないネタではあるけど当時は斬新だったのかな?医療班が題材なのでTVドラマのERとダブってみえました。やっぱドナルドとキーファーって親子なだけに似てますね。DVD特典の裏話で、低予算に抑えながら上層部からの干渉を避けて隠れるように制作した等面白かったです。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-13 15:11:51) |
35.すごく良い映画だと思う。DVDの特典映像にあったんだけど舞台は朝鮮戦争だけどやはりベトナムを意識した作品らしい。だから意識的に朝鮮戦争だと推測される物は使わなかったとか。それと聞いてビックリ台詞はアドリブだとか。ここまで戦争を皮肉った作品も珍しいので爽快感すらあったんだけどこの作品のブラック・ユーモアが俺には合わなかったみたい。もう一度見直してみよっと。 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-25 12:32:18) |
34.これは、戦争コメディって言うんだね。最近の戦争映画って残酷さだけが目立ってしまって、肝心なメッセージ性が乏しいものが多いけど、これは全くの逆。残酷なシーンなんてないし(ある意味残酷だが)、笑いを中心として戦争が描かれてる。はっきり言って、軍医と看護少佐が簡単にセックスしちゃったり、ケガ人の手足をチョン切ったり縫い合わせたりとスートーリーはメチャクチャ。でも、”戦争”っつう人間が造り出した愚かなゲームなんて、屁だなって思えてくる。もっとこういう映画が増えれば、世の中平和になるんじゃないかな、なんて思ったり。 |
33.戦争の悲劇や残酷さなどを見せて戦争批判する映画はよくありますが、ここまでストレートにバカにしたものは他にあるんでしょうか。毎日のように送られてくる負傷兵をせっせと治療しながらも、その合い間合い間にくだらないジョークやいたずらをする主人公たち。風紀が乱れていると言いながらも自らもセックスをしている看護婦長。本当に戦争をバカにしています。戦争とはこんなに悲惨で愚かなことなんだよと襟を正して諭すのではなく、こんなバカな、間抜けなゲームなんだと笑い飛ばすセンス。いかにも批判映画ですってイメージが沸かないところがまたすごい。最初の主題歌で戦争物だと観る者に認識させつつも、これだけ笑わせられるとは。本当にこれは戦争映画なのかと思ってしまうほどくだらないし、笑えます。でも、最も笑えたのは、小倉で車がエンストする場面で出てくる日本人、というか中国人です。韓国から中国経由で小倉にいったのかな?(笑)その後の日本人の芸者は英語をしゃべっているのに、なんでこの人たちだけ違う言葉喋っているんでしょうか^^; 【マクドウェル】さん 9点(2004-07-31 03:05:11) |
★32.凄いね、この映画。あの変化球でここまで痛烈に戦争を皮肉れるのもかと思った。 作られた時代が時代だけに、その当時の反響とかは気になるし、これがアカデミー賞にノミネートされたのも映画の趣旨が好意的に理解されたからだろうな。 自分はアルトマンだからという理由で借りてみたが、最初、戦場の軍医を扱った映画は珍しいなあ。 戦争での戦い、その悲惨さをクローズアップした映画はよくあるけど、その陰に隠れた裏方のもう一つの戦いを描いて戦争の悲惨さを描くつもりだろうなと読んでいたら…。 あまりの下ネタにしばし呆然とする…そして1時間30分過ぎてもまだも下ネタが続く。 でも見終わった後の何とも言えない気分がこの映画の良さだろうか。 ラストの「くさるよなぁ」が何とも言えず良い。
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