7.《ネタバレ》 アウトローを扱った作品は大好きなので劇場へ足を運びました。良いところもありますが、いささか肩すかしを食らった感じが否めません。激しい銃撃戦を期待すると、大きく裏切られます。アメリカ人にとって、あまりに有名なのか、ジェームズ兄弟の犯した列車強盗や、銀行強盗が本作では十分に描かれていません。彼らの犯罪のピークが終わったところから話が展開するので、ジェシー・ジェームズの仕事のすごさや、なぜ人気があったかなどが良く伝わらないのです。私は彼を題材にした作品を何本か見ていましたが、ジェシー・ジェームズの生涯を知らない人が初めて見たら、物語を理解するのが難しいのではないでしょうか。だから、前提としてジェームズ兄弟のギャング団について、予備知識をある程度持っていたほうが良いです。ケイシー・アフレックは卑怯者でいやな奴の役を実に上手に演技していたと思います。撮影は本当に素晴らしいといえるものでした。しかし、鑑賞するには、この内容で2時間を超える尺はちょいとつらいです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-02-07 01:14:50) |
6.《ネタバレ》 連れがブラピファンなんで大して興味ないこの映画観ましたが、それがいけなかったのか、別に感動もなくドキドキもなく悲しくもなく爽快でもなく憂鬱でもなくって感じでした。ジェシー・ジェームズって誰?って事で、最初は集中してみてましたが、強盗してた伝説のガンマンなんやって事である程度、人物像がわかってからでも、あまり先が気にならないし全然登場人物に共感できないし、ナレーション多いし淡々としてました。テレビの歴史人物特集の再現VTRみたいな感じでした。ただ、彼に少しは興味があったり、どんな人なのかある程度知識がある方、または役者さんに興味がある方なら楽しめる映画ではあると思います。後、高尚な映画好きな方にもいいかも。特にブラピのいつ殺っちゃうのかわからない危なっかしい緊張感ある演技は、ひきつけれます。ジェシーの解釈は色々あると思います。彼は逃亡生活に疲れ、殺されるならロバートにって思ってたのかもしれません。彼に金ぴかの銃を送ったのは、殺されるなら、この新しい銃で確実にって事なのかもしれません。演技がよかったのと後半二人の兄弟にスポットがあたりだして、よーやくおもしろくなりかけたって事でこんな感じ。 【なにわ君】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-01-20 21:03:08) |
5.心理劇を中心に描かれていたのは良かったけど淡白すぎたなぁ。ケイシー・アフレックはいい演技をしていました。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-01-17 21:36:15) |
4.《ネタバレ》 見応えありました。 結末(ジェシーがボブに背中から撃たれる)が分かっていながら、時間の長さを感じなかった。 映画で描かれる時間はそれほど長い軸ではなく、その中から登場人物のカラーを知るのは演技のみ。ブラッド・ピットのジェシー、語られるだけのことはあるような気がしました。 |
★3.《ネタバレ》 誰かがいつ撃たれてもおかしくない、そんな凄まじいまでの緊張感が保たれている。この緊張感を保ち続けた技量には感服する。視覚的な構図など、非常にセンスを感じさせるので、そういった視点からも相当楽しめた。工夫されて撮影されており、撮影者はただものではない。 本作に描かれているジェシー・ジェームズ自体は意外と大した男ではないのかもしれない。常に疑心暗鬼に襲われ、仲間を疑い、仲間を背後から撃ち殺す。そんなどうしようもない男だ。決して「伝説」になるような立派な男ではない。 「現実」とは異なり、「伝説」は一人歩きして大きく膨らんでいくものだ。ボブは、その「伝説」に魅了されていた一人の男だ。しかし、アイドルはしょせん偶像である。 憧れていた男が実は全然大したことがないと分かったら、どうするだろうかという点が劇的ではないが、きちんと描かれていたと思う。 尊敬に値しなければ、自らがその「伝説」に終止符を打ち、自らが「伝説」を継承しようと考えたのではないか。または、愛情が深い余りに、「伝説」が虚構だとバレる前に「伝説」のままで幕を閉じさせたかったのかもしれない。 影が光を憧れるという構図としては、少々「リプリー」にも通じるところがある。 しかし、「現実」というものは冷たいものだ。 自らもその虚構の「伝説」に憧れたように、人々もその「伝説」に憧れている。 ボブは賞賛されるべき立派な“英雄”ではなく、「伝説の英雄」を殺した“裏切り者”“卑怯者”扱いされるのが、実にアイロニカルで面白いと感じさせた。 ジェシー・ジェームズも仲間を背後から撃ち殺していたが、彼は英雄であり、同じようなことをしたボブは裏切り者と蔑まされるのである。 面白いと感じたのは、ジェシー・ジェームズの最後の行動だ。 疑心暗鬼の塊だった彼が最後にソファーに銃を置いたのは、最後に仲間を信じてみたくなったからではないか。裏切られると思う自分の心が嫌になり、仲間を信じる気持ちに賭けてみたくなったように感じられた。 ジェシー・ジェームズがこのように「裏切り」に絶えず怯えていたとするのならば、ボブもまた「裏切り者」というレッテルを貼られるのを恐れていたのではないか。 だからこそ、観客のヤジに過敏に反応したのだろう。 「伝説」と「現実」、「理想」と「現実」、このギャップの溝にジェシー・ジェームズもボブも嵌まりこんだような気がする。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-01-15 00:34:45) |
2.《ネタバレ》 テーマの確立が成されておらず、結局成り行きを延々と説明する内容になってしまった伝記物でありがちな失敗作。 「自分が想うようには想われない」という片想いの苛立ちが・・・というドラマでみせるのかと思いきや、あれやこれやと盛り込み散漫なものに仕上げた揚げ句に、ダラダラとナレーション進行でエピローグを披露する始末。もう、すっかり辟易。 【カラバ侯爵】さん [映画館(字幕)] 0点(2008-01-12 15:53:31) |
1.《ネタバレ》 ジェームズに憧れ、殺害するに至るロバート・フォードの視点から映画が描かれます。人からからかわれやすく、繊細な心を秘めながら、時に怒りや憎しみを突発的に表現するケーシー・アフレックがフォードを好演です。ブラッド・ピットも、人を惹きつける魅力と頭の良さがある反面、自分勝手で横暴なところがあるジェームズ役は適役です。しかし何よりも映画が長い。それも、画面に陶酔できる気持ちのいい長さではなく、強盗仲間が画面から出てきては消え、また出てくるという登場人物に感情移入しにくい形で進んでいきます。そのため、ジェームズの人間性もしっかりと伝わってこなかったです。長尺映画の見せ場となるはずの美しい景色も、人物のアップが多くて肩透かしでした。配役やロケもすばらしいので、少し残念な形でした。疲れた日にレイトで見ると寝てしまう映画です。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-01-12 14:10:30) |