23.ある意味、全然「数奇」じゃない普通の人生でした。そこが良かった。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-12 08:22:20) |
22.人生は、いつ終わるか誰にも分からず、故に果てしないからこそ、希望に溢れ、素晴らしいのだと思う。 老いた状態で生まれ落ち、次第に若返っていくという男の数奇な人生は、同時に明確な“終わり”を常に意識し、感じ続けなければならない過酷過ぎる人生だったと思う。 その過酷さが、イコール悲劇では決してないのだけれど、彼が携えるどこまでいっても拭いきれない「悲哀」に胸が詰まり、その彼を愛した女の人生に涙腺が緩んだ。 とても長い映画ではあるが、その尺の長さは、主人公の人生を生い立ちから描く上で必要なもので、終盤になるほど序盤の一つ一つの描写がとても効果的に効いてくる。 ついには、映画の終わりと共に、主人公の人生が潰えてしまうという必然すらも、悲しくなってくる。 皺だらけの老人から、どんどん若返り美しくなっていくブラッド・ピットの様は、ファンの女性にはたまらなかっただろうし、演技の質もとても高かった。 ただ個人的にもっとインパクトが大きかったのは、ケイト・ブランシェットの女優としての美しさと巧さ。 可憐な10代の少女を演じたかと思えば、死を間近にする老婆に転じる。圧倒的なその“女優力”は、もはや「現役最高女優」と言って過言でないだろう。 この映画は、決して短絡的に、面白かった、悲しかった、楽しかったとは言えない。 様々な感情が常に混ざり合って展開し、誰にも平等に存在する「死」へと向かっていく映画だ。 それは、決して悲劇的な意味ではなくて、その揺るがない部分こそ人生の面白さであり、素晴らしさであろう。 そういうことを、とても奇妙な一生を送った男と、その男を愛した女の「人生」の中で、ユニークに、しっかりと描いた作品だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-11 23:13:37) (良:2票) |
21.やっぱ人生って捨てたもんじゃねぇよなぁ。と思わされ、道行く人それぞれを愛おしく思いながら帰宅した道中の自分の顔は、ブラピと同じくらい輝いていたハズです。自分もあんな事あったなぁ。悲しかったなぁ。学生時代楽しかったなぁ。アイツ馬鹿だったなぁ。ちびっ子の時の事はあんま覚えてねぇなぁ。とベンジャミンの様に若返りながら「自分のフルネーム 数奇な人生」を脳内で完成させ、あらステキ☆と満足致しました。 【たれたれ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 15:54:26) |
20.《ネタバレ》 淡々として長い映画ですが不思議と退屈はしません。でも面白いという映画でもありません。ただ時々ジンと来るモノがあります。どう評価したらいいか迷う映画です。年老いて生まれ若くなりながら死んでゆく、ただそれだけの違い、見方の違いで人間や人生を異なった視点で見せる発想はすごいです。そしてそれが普通に生きる私たちに老いの悲しみとか、運命とか、希望を持つ大切さをを実感させます。年老いていくブランシェットも悲しいですが、若返りながらも結局認知症になって死んでゆくブラッド・ピットも悲しいです。「いくつく先は同じ、課程が違うだけ」という言葉が身にしみます。確かにある程度年齢を重ねた人にしかわからない映画かもしれません。でもきれいな映像ですねぇ。 【ことひき】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-11 14:57:18) |
19.《ネタバレ》 男は永遠に子供であり、女は永遠に母である。 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-11 02:12:45) |
18.《ネタバレ》 題名を見る限りでは主役はベンジャミンバトンだが、僕にはデイジーが主役に見えてしかたなかった。デイジーの数奇な運命に感動した。 若返っていく男と、置いていく女の間に愛を発生させることにより、「永遠の愛」は存在するのかどうかを検証した実験と言える。その答えは、パリのホテルで熟女デイジーと若いベンジャミンがシトネをともにする夜のシーンに表わされているように思う。 また、人生とはなんぞやという究極命題に対しても一定の解を与えているようにも思う。ラストのラスト、数奇な人生の数々の登場人物を、名前ではなく「職業」で呼んでいく。これが人生である。デイジーを「ダンサー」と言った。 確かに若返っていくという設定は根本的におかしいが、こういう宿命の人間を通して見えてくる人生というのもあって、興味深い。 |
17.《ネタバレ》 前情報からフォレストガンプを意識して見てしまいましたが、さすがに世紀の大傑作と比較するのは酷ですね。 比較さえしなければ十分面白く良い作品なんですが・・・ ただ、例え数年でも父親で居て欲しいと願う、デイジーを置いて逃げていくベンジャミンの心境は、ちょっと共感できませんでした。 特異な体質を持った彼にしか分からない悩み?いやいやそうは思いません。 あと何年元気に歩けるんだろうとか、ボケて嫁さんに迷惑かけるんじゃないかとか、そんな不安は誰にでもあるんです。 老いて死ぬのも、若返って死ぬのも何も変わらないんですよね。 結局のところ、ベンジャミンの人生って割と普通だなぁと思ってしまいました。 一方で、彼を取り巻く人々は非常に魅力的に描かれていますね。特に、粗暴だが心優しく信念に燃えるマイク船長がお気に入りです。 【目黒のさんま】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-10 20:31:30) |
16.《ネタバレ》 脚本が同じ人だから「フォレスト・ガンプ」と似た感じになるのは自然ではあるのかもしれないが、それにしても前置きの老けメイク時代が長すぎる。主人公のいろんな体験をちりばめたい気持ちは分かりますが、相互に関連性があるわけでもなく、発展性があるわけでもありません。つまり、どこかを抜いても作品として成立してしまいます。他方で、ケイト・ブランシェットを起用するという幸運にめぐまれていながら、意外なほど生かされていません。2人が「すれ違った」後、主人公の予言通りに落差が拡がっていく部分にこそ本当の切なさがあるはずで、何でそこをあっという間に駆け抜けてしまったのか、はなはだ疑問。また、病室からの回想という形にしているのも、それほど効果的とは思えません(むしろ邪魔だし、根本的な視点のブレを生じさせている)。ラスト15分間に6点。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-10 02:01:48) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 印象に残ったのは、深夜のバレエ教室で鏡に写る自分たちの姿をじっと見る場面。 ベンジャミンとデイジーが何年か一緒に暮らし、人生の中でわずかな時間年齢が近くなった40代の二人の姿をいつまでも覚えていたいと思ったのでしょう。 このまま二人で年を重ねるのではなく、年が離れていくのが分かっている上で、でも今だけはただ一緒にいたいという気持ちが切ない。 何年か旅をしてきて若くなったベンジャミンが、年をとったデイジーの着替える姿を見る姿に時間の残酷さを感じた。 あり得ない設定だが、感情移入してしまうとたまらなく切ない。 もし若返るのがデイジーで、年を取るのがベンジャミンだったらどこまで感情移入できただろう。とふと考えてしまった。 私が見た映画館では、年配の方が多かった。 この映画に感じ入るのは、ある程度人生経験を積んだ大人の方ではないでしょうか。 【かずろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-09 23:34:20) |
14.よかったですが、それほどではなかったです。なんだか前にも観た感じがしますし、特に主演の演技が普通です。ティルダ・スウィントンだけがなぜか印象に残りました。ファンタジーとはいえもっとドラマチックにしてもいいのではと思います。印象的なエピソードも、若返っていきました、以外特になかったです。 【色鉛筆】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-09 21:49:40) |
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13.《ネタバレ》 ブラピにケイトを使って興行収入を稼いじまおうって映画だろうと、1歩距離を置いて 遠巻きに観賞し始めましたがこれがどうしてどうして!! 映画の世界にこんなに深く引き込まれるとは思いもしなかった。 老いて生まれて老いながら若返って行く。。。こんなアリエナイ設定なのに疑う事よりストーリーへの求心力の方が勝ってて、設定なんかどうでもいいようにまで思えた。 まったりと流れるストーリー展開もじっくりと考えながら観賞出来たし、やや疲れそうになった頃のケイトの交通事故。 ここのアップテンポでの流し方なんか実に素晴らしいタイミングだったと思う。 でも、考えようによってはコートを忘れたりドライバーが休憩してたから命まで奪われず足の骨折だけで済んでいたのかもしれないとも云えよう。 やっと結ばれて新しい命も芽生えて幸せ絶頂に思えていても、やがて訪れるであろう 老化という若返り。だからといって姿を消す事はなかっただろうにとも思えたが ベンジャミンの決断はやはり正しく、消えた事が家族への思いやりだったと気付かされる。 何も意味を持ってないように思えた7回も雷に打たれて生きている男の存在。 雷に当たった時の映像の見せ方がとても滑稽で場を和ませると同時に、スゥーッと深呼吸 を客に促してるかの様な中継ぎになってたと思う。 ひとつだけ残念に思えたのは、キャロラインの語りからベンジャミンの語りへオーバーラップする繋ぎ方。 ここがどうしても重なる長さが短くて急に女声から男声への転換が急過ぎて違和感を感じた。 【Pea Shan】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 16:37:43) |
12.《ネタバレ》 最新の技術で若さを身に纏った主演二人は、息を飲むほどの美しさでした。 きちっとした一貫性のあるシナリオではなく、脈略もない話もあるが、ゆったりとした気分で楽しむには十分な作品です。 とにかく映像の綺麗さは素晴らしい。 ヘンテコ過ぎる人生だけど、娘に当てた手紙の内容は、人生の根っこの部分を掴んでいるなという感じがします。 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-09 13:39:21) |
11.《ネタバレ》 久々に良い映画にめぐり合いました。これが、私の第一印象でした。冒頭に出てくる映画会社のイニシャル(ワーナー、コロンビア)が何かがパラパラと落ちてモザイクのように出来上がっていく。それが何かは見て発見してください。この、始まりから何か他とは違うぞ!と感じさせられました。バトンが生れ落ち、息をひきとるまで他の人と違っていたのは年老いて生まれ赤ん坊で死んでいったということだけでした。愛され、恋をして、子をもうけ、そして愛する人の腕の中で息をひきとる。なんら普通の人と変わらない人生でした。そして愛は残された子に引き継がれまた繰り返される。死んでいったバトンの実の母も、そんな思いを最愛の生れ落ちたバトンに託したのでしょう。淡々と進む展開になぜかぐいぐい引き込まれずにはいられないそんな作品でした。ちょうどフォレストガンプを見たときと同じ感覚をもちました。最後のシーンには、はち鳥が飛び立ち、ガンプの羽を思い起こさせますね。何かを得、何かを失い。失意のどん底に落ちようとも前を向いてひたむきに生きる。それが重要であると言っているのでしょう。若返ったバトンがピアノ教室の入り口に立ち、明かりが彼の顔を照らすと、なんとあの若かりしころの惚れ惚れするほどの2枚目ブラッドピットが現われます。それだけでもファンには必見かと。 人を愛する気持ち。大切なものをきずかい守る気持ち。それは永遠にもっていなければいけない。また受け継がれていかなければいけない。なんの変哲もない日々だとしても心に自分で言い聞かせました。 ところで冒頭のパラパラ落ちてたのは何かって ボタンですよ...Button Button 【としべい】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 08:28:09) |
10.《ネタバレ》 (良いことか、悪いことか、この映画には悪というものがほぼ存在していない ) 歯車が組合わさっただけの機械であるところの時計がいくら逆さに廻ろうとも、神の業であるが故に歳を重ねれば重ねるほどに肉体のみが若返ろうとも、時の流れだけは決して巻き戻らない、死者は蘇らない、死は待ってはくれないのだから、ならばそれまでは生きていくしかない、ならばどう生きるのか。これは死を考える映画ではなく、今を生きることを考える映画だ。 ベンジャミンが勉学で何かを学ぶシーンなどは一度も出てこない。街へ出て、友と語り合い、船に乗り身を削って働き、セックスを、酒を、友の死を、恋を、全て身を以て経験し、体験し、それが生きているということだと知る。 ひととひとというのは決して強い結びつきがあるわけではない。素晴らしい時間がいつまでも続くわけではない。はなればなれにならなければどうしようもないときもある。そしてひとはさすらい、またもどる。そこにはもどりたくなる理由があるからだ。 ベンジャミンが最期のときを迎える様などは素晴らしい。彼はますます若返り、認知症を抱えた少年へと老い、そしてひとりでは歩くことすらできない赤児となり、彼を抱き抱えるデイジーを思い出すも、何も、ひとことも言えることなく息をひきとる。そして本当に生まれたときそのままに、彼女はブランケットで彼をそっと包むのだ。 彼女はどうして彼が自分のことを思い出してくれたと言えたのだろうか。それはもしかすると彼女だけの思い違いかもしれない、彼女がそうであって欲しいと思っているだけかもしれない、ただあるいは彼のまなざしが、どんなに自分が老い彼が若返っていこうとも変わらず愛してくれた、あのまなざしと同じだったからかもしれない。 雷に7度打たれても生きていた男、ピアノを教えてくれた老婆、シェイクスピアが好きな男、ボタンを作った男、そして母親、そしてバレリーナ、皆、生きていた。どんな死を迎えたかなどは大した問題ではなく、どのように生きていたかというその瞬間だけが永遠なのだ。思い出そう、丁度人生も折り返しの頃、この瞬間をいつまでも記憶に留めておこうと、沈黙のままに鏡に向かい合うふたりを、あの瞬間が永遠なのだ。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-09 03:01:40) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 一人の男性の人生が淡々と語られるだけ。それだけなのに、こんなにも豊かな感情を与えてくれる映画とは。人生が交差していくさまが切なくも面白い。ブラピとケイトの若返りは見事。そして、このシーンを見せるための3時間なのかと思うくらい、ベンジャミンの最期が劇中で一番強烈。人間に老いや死があるからこそ、人生における価値を見出せる。「どう死ぬのか」は「どう生きるか」であることをベンジャミンが教えてくれます。 【餅】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 02:01:28) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 これねえ、きっと若い人にはわからない映画だと思う。 例えばベンジャミンが、子どもと妻の元を離れたのにもう一回帰ってくる場面。 なぜだかわからないひとがいっぱいじゃないでしょうか。気まぐれ?みたいな。 でも違うんですよねえ・・・うわ~!今思い出しても悲しすぎる。 私は、強烈にわかりすぎて、残酷だなあ・・・と思ってしまいました。 自分の老いとか寿命とかね、頭じゃなくて、今・・徐々に「体感」しつつある人。 そのような人がみるとものすごい映画だと思うでしょう。私も含めてなんだけど。 今この年で見られて幸せというかなんというか。。。今より10年、いや5年若くてもこの映画の良さは わからなかっただろうなとしみじみ。でもわかってよかったのか?微妙。 それはやはり自分が老いを感じてるからなんです。頭じゃなく、身体で。 私はあと何年生きて、なにができるだろう。もう恋をすることも誰からも恋 されることもないかな・・・。 ふとこんなことを思ったことがあるひとは見てください。万人には勧めません。 10点つけたいとこなんだけど、あえていうと音楽が弱い。 これだけが不満。 【うさぎ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 00:31:54) (良:3票) |
★7.《ネタバレ》 初見では「感動した!」「凄い面白い!」と評価できるほどの単純な作品ではなかった。泣ける感動作でもなければ、“数奇な人生”に驚かされ圧倒されるわけではなく、評価は難しい。 しかし、『一人の男の人生』をコンパクトに過不足なく見事に描き切った監督の手腕は素晴らしいものだった。 あえてドラマティックには演出していない抑えた演出が光る。 映画を見ているというよりも、まるで詩のように叙情的に描かれている作品だ。 そもそも、ベンジャミン・バトンの人生が“数奇な人生”かどうかは疑わしい。 生まれて、恋をして、働いて、旅をして、様々な別れを経て、死ぬというのは、我々ともそれほど変わりがないように感じられる。 80歳で生まれて、徐々に若返っていく人生を送れる人は「幸せなのか」「不幸せなのか」という問いがあるとすれば、その答えが本作にあるのだろう。 人生において重要なことは“年齢”ではない、“気持ち”の問題なのではないか。 ティルダ・スウィントン演じる人物が、若いころには達成できなかった海峡水泳を、年齢を経てから達成できたということもヒントのように思える。 たとえ人生に『もし』があったとしても、たとえ自分の人生をもう一度やり直せるとしても、自分が変わらなければ、何もできないだろう。 バトンの人生を見て“数奇な人生”と思う人もいるだろうが、彼の人生はそれほど“数奇な人生”ではなくて、少しだけ変わった“ありふれた人生”を送ったような気がする。 一人の“数奇な人生”ではなく、誰にでもあり得る“ありふれた人生”だったからこそ、色々と“人生”について考えさせられる点が多い深い映画となったように思われる。 本作は現在の人生をより充実して生きて欲しいと願うフィンチャーなりの応援歌ではなかったか。 また、本作において一貫として描かれていることは「永遠なるもの」の存在だろうか。 年齢や容姿が変わろうとも、決して変わらないものがある。 それが“愛”であると伝えようとしていると強く感じられた。 年老いて贅肉が付き、背中が染みだらけになったケイト・ブランシェットを見つめる若いブラッド・ピットの眼が印象的だ。 自分が若く、相手が老いたとしても、“愛”だけは決して変わらない。 そして、晩年のケイト・ブランシェットと若くなりすぎたブラッド・ピットとの接し方はやはり愛情以外の何物でもない。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-08 23:56:23) (良:1票) |
6.長い映画ですけど、まったく退屈じゃなかった。普通、人は年老いていくってのがあたり前だけど、もし、逆に生きる人がいたとして、その人の視点から人生とゆうものを観れば、人の一生は、生や死というものは、愛や永遠や孤独というものは、その人の目にはどんなふうにうつるのだろう。ってのを様々な人たちの交流を軸に丁寧に描かれていました。なんだか、観終わった後には、人生や死とゆうものを前向きに色々考えてしまいます。どんな人生だろうと、人はむかえが来たら、かならず行かなくてはいけない。あたりまえだけど、ただ、年老いてい終わりを迎える事がそんなに嫌じゃなく思えてきて、そう考えると、これは人生讃歌映画なのかもしれません。もちろん、若いブラピは完璧。これを映像化できるのもすごいです。なるほどと思わせる台詞なんかもあったりして、人生を色々考えたいって人にはおススメかも。 【なにわ君】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-02-08 22:28:44) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 実は熱い作品なんですね。「数奇な人生」とはベンジャミンばかりでなく、登場人物全てに言えることで、むしろ、ベンジャミン自身は若返ることくらいで、たいした起伏のない人生で終えている。「こころざし」有る人生のすばらしさを再認識させてくれる傑作。 【Keicy】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-08 20:30:50) |
4.《ネタバレ》 特に印象に残ったのが、冒頭の盲目の時計職人のエピソード。 この映画後半はベンジャミンとデイジーの恋愛に時間が割かれるけど、 テーマは恋愛というより、どういう風に人生を生きるかというものじゃないかな。 何かを失った時に人は時が逆巻いたらともがき苦しむ。 しかし「もし」で時は戻ったりしない、それは人生ではない。 何かを遣り残してきたのならそれは遣り直せばいい。 不幸なのは失うことではなく、目を背け逃げてしまうこと。 特異な運命の人がいて、それを包み込む人がいる。 孤独に生きた人がいて、その人のことをずっと忘れない人がいる。 誰かと別れることもある、だけどまた出会うこともある。 人生に無駄なものなんてあるのだろうか。 時間が流れ老いていくのは不幸なことだろうか。 一人も悪役が出てこないこの作品。 アイロニーな寓話に託した人生賛歌と私は感じました。 ……しかし、私、ティルダ・スウィルトンって黒目の大きさ以外 ケイト・ブランシェットにすごく似てるって日々思っているのですが、 まさか共演、しかも一人の恋愛霹靂で共演するとは!! 好みが実にわかりやすいよベンジャミン!! しかし一方は 「美人ではないが魅かれた」 でもう一方は 「美しい」「完璧」「素晴らしい」 になるんだから凄いなベンジャミン!! あと、雷に打たれたひとの映像は面白かった……。 ピアノレッスンの時も思ったけど、外人てそんな雷打たれるもんなの? 背が高くて肉をよく食べて広い自宅持ってるから打たれるの? 屋根の上ならいいけど柵に持たれてて打たれたら相当イヤだよね! 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-08 01:23:42) (良:1票)(笑:1票) |