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人生万歳!

[ジンセイバンザイ]
Whatever Works
2009年上映時間:91分
平均点:6.75 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-12-11)
コメディロマンス
新規登録(2010-12-19)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2011-08-27)【レイン】さん
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監督ウディ・アレン
助監督リチャード・パトリック〔助監督〕
キャストラリー・デヴィッド〔男優・1947年生〕(男優)ボリス
エヴァン・レイチェル・ウッド(女優)メロディ
パトリシア・クラークソン(女優)マリエッタ
エド・ベグリー・Jr(男優)ジョン
ヘンリー・カヴィル(男優)ランディ
マイケル・マッキーン(男優)ボリスの友人
アダム・ブルックス(男優)ボリスの友人
オレク・クルパ(男優)モーゲンスターン
脚本ウディ・アレン
撮影ハリス・サヴィデス
カイル・ルドルフ(カメラ・オペレーター)
製作レッティ・アロンソン
製作総指揮チャールズ・H・ジョフィ(共同製作総指揮)
ジャック・ロリンズ(共同製作総指揮)
配給アルバトロス・フィルム
特撮ランドール・バルスマイヤー(視覚効果スーパーバイザー)
美術サント・ロカスト(プロダクション・デザイン)
トム・ウォーレン[美術](美術監督)
編集アリサ・レプセルター
字幕翻訳松浦美奈
その他ジュリエット・テイラー(キャスティング)
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12
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8.《ネタバレ》 毎度、神経質なニューヨーカーである自分を自嘲的に(でもその自嘲すらも気取って)披露してみせるアレン節にはウンザリ、なのですが、今回は本人が演じてない分だけ楽しめました。これ、アレンがやってたらウザくてウザくて仕方なかったでしょうねぇ。彼は偏屈と言うよりは卑屈に見えるだけだもの。バカみたいに生きていても、その輪の外からシニカルに俯瞰してるよりは楽しいよね、っていうワリとシンプルな話というところが良かったです。主人公は達観しているように思えながら、そして、周囲に影響を与えていったように見えながら、実のところ、主人公の方が影響を受け、生き方に変化をもたらした、男と女の常識に囚われていたのは主人公だった、っていう。南部の保守的な一家を襲う激しい変化、その跳躍っぷりこそが主人公が老いてもなお獲得できていなかったものなのかもしれません。だからオチは喪失から跳躍する事で得られたモノを描いてたりするワケですが、そして、それはインチキくさい話ではあるのですが、まあ、そういう運もまた人生、という。タイトにまとめた軽妙なコメディゆえ、いつものクサ味に辟易する事なくスッキリと見られた一編でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-18 15:45:24)(良:1票)
7.《ネタバレ》 いつものウディ・アレン節が炸裂。精神論にうるさいオヤジがギャルにモテモテ!みんなハッピー♪→ジャズでエンドロール。おしまい。 そうそう、途中映画や写真や思い出のインサートがないのが特徴ですかね、今回は。
HRM36さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-27 16:30:42)
6.終わりゆく故、恵比寿ガーデンシネマにて鑑賞。
ってボクの投稿の時点で6人しかレビューないの?!そら潰れるわ....。万歳。
で。
好きな作品。かなぁ。(ウッディ・アレンは割と好きな監督です。)
都合よく進んでるとも言えるが、人生なんて案外こんなもんな気がします。
ただー。『レスラー』んときのカワイコちゃんに期待してたけどー。
んー、イマイチだなーって思いました。
黒髪の方がカワイイのかなぁ。ウッディ・アレンは金髪好きそうだもんなぁ。
あ、奥さんは.....。万歳。
reitengoさん [映画館(吹替)] 6点(2011-02-23 09:34:50)
5.《ネタバレ》 ここに来て今までのどんな映画よりもアレンらしい王道の映画が出てきた!高IQだがいけ好かない偏屈爺さんと無邪気なピチピチギャル(死語)のラブストーリーを作って嫌味にならないのはアレンくらい。
この映画がアレン映画の中でも特に王道だと感じるのは、自由至上主義的なアレンの信条がここ最近で最も端的に現れているから。ギャルの母は一妻多夫の共同生活を始めるし、父はゲイに目覚める。徹底的に保守的で一神教的な価値観を馬鹿にし、嫌悪している。まさに「Whatever works!」(何でもあり!とはうまい訳だ)なカオス状況でラストを迎えるのだが、そういう世界こそ理想の世界だというアレンの強い思いが伝わってくる。何が正しいかなんて分からない!何をしたって、彼らが楽しければそれでいいじゃないか!
ただし、同時におそろしく厭世的なアレンの一面が垣間見えるのもこの映画が彼の作品の中でも特に優れている理由のひとつだろう。根本的には彼は人生を悲劇だと見ているのではないか?例えば、アレンの分身である主人公はパニック障害で暗闇恐怖症という設定だし、自殺未遂の過去もある。彼には現世は苦しみでしかないのだろう。頭が鋭すぎて周りが馬鹿に見えてしまう上に頑固であるがゆえに、色んな人と衝突し、変人と呼ばれ、結局愛想をつかされてしまう。暇つぶしにチェスを教えてもいらいらしてしまう。でも、彼はギャルと偶然出会い、その愛に触れ、見えにくいが少しずつ変わっていく。その様子が僕を感動させるのだ。アレンが持っている「おもしろきこともなき世をおもしろく」の精神が僕の心を癒し、明日への活力を与えてくれるのだ。僕ももう少しがんばってみようと思えるのだ。
ただし、一緒に観た友達の評価は最低で、「あんなクソ爺、早くしねばいいとしか思わなかった。途中で寝た」と傑作なことを言っていた。確かにいけ好かないクソ爺であることはまったく否定しないが、だからこそ彼が少しずつギャルに惹かれていくところが面白いのだし、何はともあれ彼には皮肉の才がある。そんな堅いこというなよ、と彼に言ったが、同時にこれは絶対に分かり合えないなとも感じた。アレンの作品は嫌な奴か天使にしか理解できない。
最後に、ギャル役のエヴァン・レイチェル・ウッドが最高だった!観客を元気にするいい演技だった!
枕流さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-14 22:36:17)(良:2票)
4.《ネタバレ》 ウディ・アレン、久しぶりのアメリカ舞台の作品。アメリカを出て撮った数作のちょっとしたシリアス路線など無かったかのようないつものアレン映画。皮肉とジョークと良き音楽で魅せるアレンらしい映画だ。主演をラリー・デヴィッドに任せるも、あれはアレンの化身の他の何者でもない。
今回も「それでも恋するバルセロナ」の時に書いた様に、ある一点のみについて書いておこうと思う。それは尺取虫の母親が初めて写真を見せるシーンで写真のインサートを一切入れないのがアレンであるということだ。どんな写真なのかは必要な情報ではなく、その写真から始まる物語が重要であり、それはふたりと、ふたりがいる風景があればそれでいいのだということ。もし写真のインサートが入ると、その内容、尺取虫の娘のミスコンの情報が現れ、その物語が立ち上がってしまう。そうなると、あのふたりのこれからの物語に移行するのに遠回りになる。だから入れない。それで絶対的に正しいと思うのだ。
本作で監督作品40本目、そういった巧さを心得ているアレン、まだまだ枯れるはずなどない。
すぺるまさん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-14 18:59:21)(良:1票)
3.《ネタバレ》 見てよかった、と納得のウディ・アレンらしい映画でした。自らが演じアレン映画に何度も登場した○○恐怖症の男といった役どころ。本作の主人公の男も人間嫌いの暗闇恐怖症の頑固爺さんといったところか。

監督・脚本・主演の3役をこなすのがアレン流スタイルだったものの、近年はさすがに映画には出なくなってきましたが、本作はちょっと違うキャラクターになっていただろうけれど、アレン自らに演じてほしい役どころでした。

最初は一人暮らしのこの男のアパートに宿無し文無し娘が転がり込んできて、この2人のロマンスかと思って見始めましたが、中盤以降は老若男女、様々な人物が二人の前に現れる。そこに無駄な登場人物は全く無く、気が付けば現れた全ての人物が絶妙に絡み合って様々な愛のカタチを織り成す群像劇へと話が発展していく、その語り口が見事な一編でした。

主人公の男が見ている僕達の方に向かって何度もスクリーンを通して語りかけてきますが、このアレン流人生に対する前向きなメッセージも実に気分良く楽しむことが出来る作品でした。
とらやさん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-07 21:12:22)
2.セリフの多さ、すごいなぁ。ウディ・アレンらしいっちゃらしいけど主演のラリー・デヴィッドもどことなく彼に似てて不思議な感じ。そんなにも彼の映画は見てないけどこんなにも自由自在にストーリーを操られる人とは・・いやはやアッパレ。家に転がり込んできた少女と同棲したり少女の母親も転がり込んできたり娘の結婚相手も勝手に決めちゃったりさらにさらに少女の父親も妻とヨリを戻したいと転がり込んできて・・・あぁ、複雑すぎてわがらん(笑)けど最後にはすべてが一つに(?)まとまっちゃうんだよなぁ。90分ちょいしかruntimeがないのに濃厚すぎる映画を作ったアレンはやっぱ凄いっす。
M・R・サイケデリコンさん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-07 18:41:50)
1.《ネタバレ》 ウディ・アレン監督は既に70歳を超えている。最近の作品ではキレのなさを感じており、年齢による衰えのようなものを感じていた。
今回ももはや期待できないかと思っていたが、そのようなことを思っていた自分を嘲笑うかのような驚きを与えてくれる作品に仕上がっている。
確かに、過去の作品の焼き直しのような作品ではあるが、以前と比べて劣ることのないキレを見せている。
シニカルさ、アイロニカルさはまさに健在であり、自由自在、変幻自在にストーリーを展開させる妙は見事であり、「なんでもあり」というテーマを上手く表現している。
ボリスの元に転がり込んだメロディと同じように、ボリス(アレン)の毒にこちらも侵されてしまいそうだ。
あまりにもストーリーが自在すぎて、ボリスとメロディが結婚することなどが、普通に見えてしまう。
アレン自身が投影されており、アレンが主演しても良いような作品ではあるが、他の人が演じることで新味が出たような気もする。

過去の作品の焼き直しように思える作品ではあるが、ただの焼き直しとも思えない点はラストの展開だ。
『人間には二種類のタイプがある。孤独の奴とそうでない奴であり、孤独な奴は最後まで孤独である』というようなオチを思い描き、ラストは再び孤独になったボリスの自殺で悲劇的かつ現実的に締め括るのではないかと、鑑賞しながら勝手に考えていた。
しかしながら、アレン監督はさらにもう一転させて、夢のあるような展開にさせている。
ただの個人的な勘違いかもしれないが、アレン監督が老年に達したことからこそ、このような境地に到達したのではないかとも思われる。
『我々が生を受けたことですら奇跡的なことなのだから、何が起こっても変じゃない。何でもアリの人生、何が起きるか分からないから人生は面白い』ということをアレン監督からのメッセージとして受け取った。
監督40作目となる本作を見て、またこれからもアレン監督には監督を続けていってもらい、今後も作品を見続けていきたいと感じさせてくれた素晴らしい作品だ。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-04 22:57:31)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.75点
000.00%
100.00%
200.00%
313.57%
400.00%
5310.71%
6828.57%
7932.14%
8414.29%
927.14%
1013.57%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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