【kasumi】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-07 22:38:15) |
5.《ネタバレ》 相性の良い映画と出会えたんだと思う。主演の若者3人がそれぞれ瑞々しく、映画フリークの彼らのゲームも微笑ましい。このサイトを覗く方々なら、映画の名シーンを真似て喜ぶ彼らにきっと共感するはず。運命で繋がれた双子の関係と、彼らと相思相愛になった青年との繋がり、部屋にこもり自分たちの王国で怠惰に過ごす風景、彼らの映画論、暴力に対する議論…力強さに欠けるものの、全てが、私には少しの嫌悪もなく、心地よく美しく見えた。シネマテークも革命も、彼らにはアイテム。刹那の楽園が永遠と信じて駆け抜ける、何もわかっていない、でもそこが魅力の若者達、まさに「ドリーマーズ」がはじけるように眩しかった。 【のはら】さん 9点(2005-03-04 01:03:17) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 コクトーの『恐るべき子供たち』現代版といった印象。 ただしこの物語の双子は夢から覚める気配がない。しまいには社会運動に巻き込まれて否応なく現実に戻されたように見えたが、それもどうも怪しい。というのは双子はそれがどういう目的なのかさえも知らずに運動に参加するし、現実的なマシューの制止を振り払って当然のように暴力の道を選ぶからだ。姉弟は結局、デモを現実から目をそらす新たな手段として選んだだけという気がする。 彼らはとても楽しそうでうらやましい限りだが、いつまでも夢を見続けることなんて可能なんだろうか? そして何より、彼らは本当に幸せなんだろうか? ちょっとした現実の壁に突き当たっただけで自殺を図るような脆さを隠し持ちながら、ただただ夢の中に生きることでそれをごまかし、ぎりぎりのところで心のバランスを保つ。運がよければ一生夢見ていられるかもしれない。だけどその幸福はとても空虚で、しかも心の底ではいつも怯えている。うらやましいと思う反面、可哀そうだとも思った。 【no one】さん 7点(2005-02-28 01:55:22) |
3.予告より意外と面白かった。若さゆえの抵抗と若さゆえの愚行の対比がなかなかよかった。 【ぷー太。】さん 7点(2004-09-15 11:40:35) |
2.マシュー役のひとが、ディカプリオのNGに見えてしかたなかった。それはさておき、なんで今こういう青春映画?をベルトルッチは撮りたかったんだろう…??? 熱にうかされたようなカウンターカルチャーと個人的な性愛のシンクロを表現しようとしている気がするのですが、革命の描写がさみしいせいか、そもそもそんな時代背景が必要なのか疑問が残った。とはいえロマンチックに閉じられた部屋の濃密な空気を描くセンスはさすが。 【ETNA】さん 7点(2004-09-02 12:43:29) (良:1票)(笑:1票) |
★1.《ネタバレ》 ベルトルッチはラストエンペラー以外見たことないのであまり上手く理解はできなかったけど、三人の絶妙なバランスがとても良かった。 テオの「自分たちは一卵性双子だから」と少しあきらめがちに語るセリフとイザベルの狂おしく扉を叩く仕草、「私達は永遠よね」とテオに語るセリフに、離れたくても離れられない双子の関係とそれに振りまわされるマシューの姿が印象的だった。 二人を現実に引き戻したくても上手く出来ないマシューが痛々しい。 そして徴兵が逃れてきた平和主義者のマシューと活動したくても何をやっていいのか分からないテオとこのまま夢を見たままで終わりたかったイザベルの三人のドリーマー達に襲い掛かる革命という別の現実が否応なく夢から現実に引き戻す。 【六本木ソルジャー】さん 6点(2004-08-02 01:10:37) (良:1票) |