7.《ネタバレ》 前に深夜にやっていて途中から観て感動し泣いた覚えがあり、
観終わったあと題名がわかり話題だったのはコレか!とわかりました。
本屋の店員さんがPOPで売上を伸ばしたことで有名で、
その年のベストセラーになった原作。
それから邦画化され「あっ!」と思ったものの暗そうでしかも
犬に名前がついてて(シロ)観るのはやめました。
DVD化されすぐに友達に勧めましたが自分は観なかった。
今回はじめてきちんと観ました。観て思いました。
惜しいなあと。音楽でもっと抑揚をつけて、映像もメリハリつけて・・
スピルバーグが好きそうな映画じゃないですか。
この映画ならステレオタイプになっても、泣かせに走っても許せる。
宗教的な作品でもありますし、気持ちを整えないと眠くなるだけです。
まあでも演出の地味さはテレビ映画ですから、気に入ったところを。
恋愛映画にしては品があり悟りもある、でも不思議に暗くなく爽やか。
最後のオチがまたかわいらしい。で、泣けてしまうのです。
現実的なジョークもあり笑える。同窓会に行きたかった亡き妻のために、
主人公のじいさんが車でひとり旅(犬もいますが)ここら、
後から作られたストレイトなんとかではないですよ。
同窓会の老人や道行く車の追い越す老人に、わしより年寄りだと自分の老いを
認めない主人公が、最後に近づき老いを受け入れてゆく。
おかしいけれど寂しい。そして暖かいのはみんな同じ恐怖といつかは共有するから。
小説のような映画でも見てみようかなと思った時、いかがでしょうか。