博士の愛した数式のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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博士の愛した数式

[ハカセノアイシタスウシキ]
The Professor and His Beloved Equation
2005年上映時間:117分
平均点:5.77 / 10(Review 81人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-01-21)
ドラマロマンス小説の映画化
新規登録(2006-01-17)【4th Officer Boxhall】さん
タイトル情報更新(2023-06-26)【イニシャルK】さん
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監督小泉堯史
柘植靖司(スーパーバイザー)
キャスト寺尾聰(男優)博士
深津絵里(女優)杏子
齋藤隆成(男優)ルート
吉岡秀隆(男優)先生(ルート)
浅丘ルリ子(女優)未亡人
頭師佳孝(男優)少年野球の監督
井川比佐志(男優)家政婦紹介所所長
茅島成美(女優)家政婦
原作小川洋子「博士の愛した数式」(新潮社刊)
脚本小泉堯史
音楽加古隆
作詞小泉堯史(訳詩)
撮影上田正治
製作アスミック・エース(「博士の愛した数式」製作委員会/製作プロダクション)
IMAGICA(「博士の愛した数式」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「博士の愛した数式」製作委員会)
小川真司〔プロデューサー〕(製作総括)
プロデューサー椎名保(エグゼクティブプロデューサー)
配給アスミック・エース
美術酒井賢
柴田博英(装飾)
衣装黒澤和子(衣装コーディネーター)
編集山下健治(編集助手)
録音紅谷愃一
藤丸和徳(録音助手)
照明三善章誉(照明助手)
その他江夏豊(SPECIALTHANKS)
野上照代(SPECIALTHANKS)
村木与四郎(SPECIALTHANKS)
原正人(SPECIALTHANKS)
朝日放送(映像提供)
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41.《ネタバレ》 寺尾聰って、こういう淡々とした映画多いよね~。この映画も、事件らしい事件と言えば子供の怪我と一回クビになることぐらいで、目を奪う大きな展開は何も無い。おまけに登場人物がみんな優等生過ぎという声もあるが、それでも全体を包む穏やかな優しい雰囲気は心地良いし、場面展開の速さで退屈はせずに観ていられる。しかし、皆さん仰るように、それだけじゃやっぱり物足りないのも確か。博士の記憶が80分しかもたない、というせっかくの設定が活かされてない。毎回靴のサイズ訊いて、「ほう、君には子供がいるのか?」って……、『メメント』みたいに何かをしてる途中で「あれ? 俺何してるんだろう???」みたいな場面が無いと、アレじゃただのボケ老人だろ。ルートの講義は及第点。数学嫌いに数の面白さを教えるにはもう少し気の利いた話もあると思うが、授業&身の上話という設定だから仕方ないか。w それにしても吉岡秀隆って良い役者だと思う。まあ一回くらい彼の溌剌と明るい役も観てみたい気もするけどね。とにかく、なんかちょっと勿体無い映画という気はするんだけれど、最近の欲張って詰め込みすぎで何が言いたいんだか分からなくなってる映画よりは、観やすいし分かりやすくて好感が持てた。初老のおっさんがこんなにチャーミングに見えた映画は久しぶりだ。www
TERRAさん [地上波(邦画)] 6点(2007-05-30 16:57:02)
40.《ネタバレ》 心優しいドラマをつくりたい、という意図なんでしょうが、優しすぎて薄気味悪い上に、輪郭線がボヤッとした印象です。他の方も指摘されていますが、授業シーンの生徒が優等生すぎます。教育委員会が監修してるみたい。それに深津の息子も“オトナ”すぎて気持ちが悪い。これぐらいの年齢なら、博士に対してもっと残酷な好奇心とか、無遠慮な質問とかがあってもいいはず。また、病院シーンでの博士の講釈&落ち込みとか、クビになった深津の復活とか、浅丘の心境とか、いま一つ状況がよくわからない。ちょっと説明が足りないんじゃないでしょうか。ついでにいうと、博士の講釈のいくつかは、『星の王子さま』に出てきた気が…。もしかするとパクリですか?
眉山さん [地上波(邦画)] 3点(2007-05-26 19:09:25)
39.《ネタバレ》 面白かった! 穏やかなトーンの映画なのに、息もつけないほど、ひきこまれました。テンポとか色彩とかが完璧で、丁寧につくられた作品だなあ、と。 各登場人物もとっても魅力的。僕が今まで評価していなかった吉岡も、ここではバッチリ! あんな先生の授業、受けたいなあ。 作品中に登場する数学が、また面白い!! 理数系の人はみんな知ってることなのかも知れませんが、文系の僕には、完全数も友愛数もネピア数も、とても衝撃的で、今から数学を勉強しようかな、と思わせてくれました。 映画として7点。数学の面白さに1点上乗せで、8点!!
コウモリさん [地上波(邦画)] 8点(2007-05-24 15:23:45)(良:1票)
38.こういったゆるい映画、最近好きなんですよね。昔だったら間延びして大嫌いなはずの映画なのに。自分も年を取ったんだなあと思いました。映画では吉岡秀隆の数学の授業になるほどと妙に感心。同時期にテレビで観たパッチギよりおもしろかった。
ぽじっこさん [地上波(邦画)] 7点(2007-05-22 11:22:51)
37.つ、つまらない……。
すねこすりさん [地上波(字幕)] 3点(2007-05-21 13:23:32)
36.《ネタバレ》 まあまあ。これが典型的ハリウッド映画なら、日常に疲れて人間不信になったシングルマザーの家政婦が記憶が80分しかもたない「博士」と出会い変化していく、みたいなストーリーだったんだろうなあ、などと関係ないことを考えながら見ていた。そんな妄想ハリウッド版と比べると、登場人物どうしでこれといった衝突も起こらず(出会って1日で博士との「つきあい方」を心得てしまう家政婦、クビになってもすぐ復帰、親子ゲンカもすぐ仲直り、教師の思い出話を素直に聞き、適切すぎる反応をする生徒たち)、予定調和的に淡々と進んでいく物語は、良くも悪くも「日本的だなあ」という感じでした。
ころりさんさん [地上波(邦画)] 6点(2007-05-20 10:34:45)
35.見る前は「少々退屈かなぁ」と思っていたが、意外とそうでもなかった。物語的には単調で淡々と話が進むものの、退屈しなかったのは幸いであった。「記憶が80分しかもたない」という重苦しいテーマにも関わらず、見終わった後何だかイイ気分になれるのがこの作品の良いトコかも。ラストシーンは「良かったなぁ」と思えて好きだね。
ドラりんさん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-29 01:35:35)(良:1票)
34. 単調さはみなさんもおっしゃるとおり。それでも、数式を楽しそうに語る博士のあたたかさが、見る人をほのぼのとした気持ちにさせてくれます。見る時の気分によると思いますが、良い作品だと思います。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-21 17:19:31)
33.《ネタバレ》 出来事を忘れないように体中にクリップがついてるのが「私の頭の中の消しゴム」とカブりましたね。まあ家政婦に息子がいることをメモって「書いたから忘れないぞ。」と言っておきながら何回も聞き返してたので、意味はなかったみたいですが。「メモを見ろ」ってメモをどっかに貼っといたほうがいいんじゃないですかね?(笑)しかし、高校生たちは新任の教師に対して優しすぎませんか?めちゃめちゃ興味津々で話聞いてるし、質問が的確すぎですもん(笑)あと博士と未亡人の関係も痒いところに手が届かない感じで描かれてるし、能だか何だか分からんが、あのシーンは長ぇなぁ~と思いました。ラストカットは良かったですけどね。家政婦に深津絵里っていうキャスティングもバッチリです。原作のほうが良かったという意見が僕の周りでも多いので、小説の方を読んでみたいですね。
TK of the Worldさん [地上波(邦画)] 5点(2007-01-05 17:17:28)(良:1票)
32.スティーヴン・ホーキング博士も「数学は神の言語である」と仰ってたと記憶してますが、神が造り賜うたとされる世の森羅万象を的確に説明できるのは詩人の言葉ではなく、確かに学者の弾き出した数式のみ。解を求める行為は正に神との対話。常に神の言葉を読み解こうとしてる数学者は、聖書の研究に明け暮れる聖職者に近いかもしれない。本作の博士はそれに加えて、記憶という「汚れ」も付かないイノセントな存在。彼は周りの魂を癒し、浄化する神の使いでもあるのです。確かに合点のいかない部分も散見されますが、私は一種のファンタジーとして楽しめました(数学音痴の私には非常に有難い映画でもありました)。ところで、本作で最もキーとなるべき数字「80」には何か意味があったんでしょうかね、6点献上。
sayzinさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-04 00:04:49)
31.それぞれの人が思いやりを持ってて、こういった作品は結構好きです。とっつきにくい数学をあんなに優しく丁寧に教えてくれる先生がいたら、もう少し私も勉強したかな~って思いました。学校で教えているシーンは『そりゃないだろ』ってトコは多かったですが・・。そして、残念ながら、最後の方式は私の頭では全然理解できませんでした・・・・。浅丘ルリ子の昭和の女性らしく、芯がある女性として、とてもよく描かれてると思いました。
さらさん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-26 09:42:54)(良:1票)
30.吉岡君はちょっとなあ、と思いましたが、ダルくなりそうなエピソードを細かくそぎ落としたり変更したりしつつ、あの原作をシンプルにまとめられていたのは好感が持てました。まあ、そのぶん薄っぺらさは否めないんですけど、映像化にあたってはこれで正解かなぁ、と。原作とはまた違った魅力がある作品です。
zinny07さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 05:44:03)
29.所詮邦画。やはりこの程度。内容が薄っぺらすぎます。
kenさん [DVD(邦画)] 1点(2006-11-17 15:28:17)
28.一見、この物語は少し変わった人物(80分間しか記憶がもたない数学者)である博士と平凡な家政婦親子との交流を軸にした心温まる人情物語にも見える。博士と義姉との過去の不倫関係が匂わされる程度で、これといった恋愛劇もなく、穏やかな愛情、心の交流とでも言うべきものを描いたストーリーだと捉えられる。
この物語のメイントピックを支えるのは数学であろう。物語の日常や記憶の中に数学という論理性や完全性という意匠をちりばめながら、その純粋さや単純な美しさを説く。そういった崇高性を帯びた雰囲気の中で、博士は日常という記憶を失った人物、まさに数学的な論理と純粋さのみを纏った人物として描かれるのである。
一昔前ならば、こういった人物像は、ある種の探偵小説やミステリーで描かれる独我論的な犯罪者に見出される妄想的な観念の根拠となったものである。
そういった観念の崇高性は、数学的論理そのものが破綻すべきものであることが証明され、思想化された70年代後半以降、失われた熱情となったはずである。この物語の主人公である博士は、そういったある種の微温的なラディカリズムを内に秘める人物として設定可能でありながら、それは80分間しか続かない記憶のように、永久に失われるべきものとしてこの小説には一切表には出てこない。
完全性を失った数学に対し、完全性への美しさを希求するが故に、記憶を永遠に失い続ける数学者。そして日常への信と不信を生きるよるべとしながら、その原理に否応なしに惹かれ始める家政婦。数学を媒介としながら、そのお互いの心理は巧妙に隠されていると僕には感じられた。それはお互いの可能性を実に巧妙に回収しつつ、その微細な亀裂にエロスを仄かに立ち上らせる。それはとても感動的な光景だ。その巧妙さがとても感動的なのである。それがこの小説の新しさであり、僕らを動かす違和なのだ。
以上が小説に対する僕の感想であるが、さて、映画である。この映画が原作のもつ高い水準のメタレベルを映像的に継承している、とはとても言いがたい。残念ながら、映像がその本質を全く捉えていないし、映像が映像足りえていない映画作品としか言いようがない。原作の素晴らしさを知ってしまった以上、その欠落はあまりにも目に余る。残念ではあるが、この小説がいくつかの賞をとり、ベストセラーとして映画化されてしまったことにその悲劇の原因があるのかもしれない。
onomichiさん [DVD(邦画)] 7点(2006-11-05 02:07:25)(良:1票)
27.《ネタバレ》 原作未読。自然に受け止めたい。絶望的な博士の症状をふまえた上で、この映画に限って悲壮感はいらないように思う。家政婦親子の心の成長を、この穏やかな数学者との関係において、決して諦めることのない心優しい繰り返しで描くことにより、雰囲気を含む物語の整合性がうまく表現されていたように思う。環境設定への不信感、矛盾、そして艱難を乗り越えて進んで行く進行を望むとしたら、それは違う作品に求めるべきと感じる。小泉監督の世界、好感。
monteprinceさん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-21 00:47:12)(良:1票)
26.《ネタバレ》 やはり最大の難点は、博士の記憶が80分しか持たない事に対する、博士自身と周囲の人間の苦悩、苛立ち、不安感、虚無感、生活するうえでの不自由などが、ほとんど描けていない事。「人の記憶とは何か」という最も描かなくてはならないテーマを追求せず、ただ何となく「記憶よりも今が大切」という安易な言葉の雰囲気に引きずられているだけの作品に思える。

「記憶を失くしても人は生きていける」とか、「今を大切にしよう」という問い掛けは分かるんだけど、「人は記憶と共に作られる」というポイントが描けていないから、記憶を失くす苦悩も伝わってこない。

また、博士の家が資産家で金銭面での不自由が無いという設定もご都合主義的。もの凄くヒネくれた見方かも知れないけど、博士が働けなくても家政婦を雇えるほどの「経済的余裕」があるからこそ、義姉も家政婦も博士を許容していられるんじゃないの?そういう現実面を無視して、「ふたりの無償の愛に感動した」とか「人と人の繋がりが大切」なんて綺麗事を言われても共感できない。仮に博士に身寄りも財産も無いとすれば、あの家政婦が引き取って面倒を見れるのか?「金の切れ目が縁の切れ目」なんて言いたくないけど、それ位は現実的に突っ込んで考えてみるべきじゃないかな?

また、なぜ博士は虹や夕日を数式で表現しないのか?すべての事象を数式で表すくらい、数字に対するパラノイアな描写が欲しかった。そのくせ子供に優しいという面をやたら強調しているので、返って偽善的に見える。

高校生たちのリアクションも優等生的すぎて気色悪い。子役もヘタクソ。薪能のシーンも無駄に長いし、必要性を感じない。

さらに、閉じた心を象徴する「閉め切られた木戸」を開けるシーンでもセリフで説明しちゃうし、作品を通して「前向き」というメッセージ性が強いのに、ラストはモノクロで終わる上に、エンディングも暗い曲が垂れ流されるだけ。ラストもダラダラしないで「これが…、博士の愛した数式です」というセリフで終わらせた方が感動的じゃないか?

感動ドラマとして素直に見ようにも、全体的に演出センスが無いので、突っ込み所ばかりが目に付いて仕方なかった。
FSSさん [DVD(邦画)] 3点(2006-10-17 04:32:52)(良:4票)
25.なんていうか、これおもしろかった!!!っていうような映画でもないんですが、見終わった後がかなりすがすがしく、ほんわかしているというか。。。星空の美しさを言葉で伝えるのが難しいように、この映画のおもしろさを伝えるのも難しい感じ。いろいろ考えるとアレなんで、自然体で見るといいかも
マキーナさん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-06 21:07:10)
24.《ネタバレ》 授業シーンは本当の授業のようで自然なんですが、やはり何かあるたびに授業シーンに戻ってくるのがテンポを壊してるとしか思えず、気分も殺がれます。記憶が80分しか持たないわりには、それに対しての戸惑いが殆ど感じられないのもイマイチ。そればかり描いていたのでは話にならいだろうし、もともと主題は違うところにあるので、この辺は目をつぶるべきでしょうか。それにしても子役は下手すぎね。
MARK25さん [DVD(邦画)] 5点(2006-09-13 19:42:54)
23.《ネタバレ》 博士の記憶が80分しかもたない、というのは数式以外に何か意味があったのでしょうかね。例えば、ルートの所属する野球チームの試合、あれは絶対80分では終わらないと思うのですが、不意に記憶が途切れたらどうなるか・・・というところも描写するべきだったと思います。とはいえ、冬から春にかけての優しくも柔らかい映像、ただ穏やかに流れるだけではない未亡人と博士との含みを持たせた描写、健気な家政婦親子など、結構私のツボにはまりました。野暮なことを聞くようですが、ラストシーンのモノクロのアレは、先生になったルート君が思い描いていた幻想なんでしょうね・・・。
ライヒマンさん [DVD(邦画)] 7点(2006-09-09 17:51:52)
22.話しにあまり深く入りこむコトができへんかった。みなサンが書いてくれてはるんで多くは語りませぬ‥。。あのキャストは、ちともったいないのでわ
小星さん [DVD(邦画)] 4点(2006-08-25 01:02:53)
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【点数情報】

Review人数 81人
平均点数 5.77点
000.00%
111.23%
233.70%
367.41%
4911.11%
51518.52%
61720.99%
71619.75%
81012.35%
933.70%
1011.23%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.40点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review10人
3 鑑賞後の後味 7.25点 Review8人
4 音楽評価 6.40点 Review5人
5 感泣評価 6.33点 Review6人
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