23.第2作にして早くも予算が大幅に削減されてしまったという、この作品。そう思って見ると一部、セットが若干安っぽく思えたりもするのですが、気のせいということにいたしましょう。そもそも第1作もどこにそんなにお金がかかったのかよくわからんし。 第1作には、ドック停泊中のエンタープライズ号に着艦するポッドがその前に周りをぐるっと回ってその威容を描き出す素晴らしいシーンがありましたが、本作でも短縮版とは言え同様のシーンが。ってコレ、どう見ても前作の映像の流用ですけどね。続くエンタープライズ号発艦シーンは、これも前作のラストシーンの流用っぽい。そりゃ安上がりなワケです。 さて、この第2作。テレビシリーズに何の関心もない私にはトンとわからんのですがどうやら、今回の敵は、宿命の強敵とも言うべきカーン。らしい。 と言うわけで、今回は割と単純に宇宙戦艦同士の戦い、みたいな素朴なオハナシになってます。けど、人間の耳から体内に侵入する気味の悪い寄生生物なんかも出てきたりして、小技も(というかむしろ小技の方が)効いてます。 ジェネシス計画の描写には、スケルトンのみならず、フルの3D-CGと呼べそうなCGも登場。コレ、『トロン』と同じ製作年ですよね。大したもんです。 とにもかくにも、エンタープライズ号の未知への旅は、まだまだ続くのでありました。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-13 09:47:16) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 死を意識させるシミュレーション試験。実戦でそれに対峙せざるを得ないエンタープライズ。いわばカンニングで逃げたカークに対して、真正面から立ち向かったスポック。 正直、自己犠牲で船を救うとか、多数の利益が少数の利益に優先するとか、なんだか素直に受け入れ難いというか感動しにくい展開なのだが、スポックが死んだという衝撃は、やはり劇場版だけ見てた時とは違い、(TOS の)思い入れの積もった分悲しい。自己犠牲への不満も最大幸福論も頭から吹っ飛んでしまう。勿論、扱ってる話が無から命を生み出す技術の話なので、それに引っ掛けてスポックを復活させるのは当初からの路線だったのだろうが。 そうそう、TOSでカーンの回を見たが、新たな星を支配すると豪語したカーンにしては、今回のカーンは逆恨み感が女々しい。残虐感が増しているが、そういうキャラじゃなかったのでは?また、初めて見た時には、有視界航行での戦闘とか楽しかったのだが、スタートレックの面白さってそういう所にあったわけじゃないんだなと思い知る。 この映画は、次の『ミスター・スポックを探せ』と一組の映画なんだな。 【Tolbie】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-10-04 21:48:33) (良:1票) |
21.個人的に好きな映画版スタートレックは2、3、4、7。 この2作目は正攻法なスタートレックで楽しめるぞ。 【ガブ:ポッシブル】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-11-09 00:50:01) |
20.《ネタバレ》 この映画はスター・トレック・ファンには評判が良いらしいが、正直登場人物に魅力が欠けているように感じた。カーンもカークも観る人を驚かすような行動はしないのでライバル揃って冴えない。びっくりするくらい美しいサービック大尉は前作のデッカーとアイリアを合わせたようなキャラなのかと思いきや、この子ストーリーの中で特になんにもしないのだ(笑)。どうも、みんな、衝撃のラスト展開に持っていかれてやしないか。 前作の哲学性や耽美性は少々やりすぎだったかもしれないが、この作品ではいろいろ削って中身も薄くなったように感じる。正直アクションも特撮も大したことないぞ。あと音楽も手堅く質が高いのは確かだが、この「娯楽作品」を盛り上げるにはインパクトが足りなかった。 【tubird】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-10-23 03:00:49) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 この映画は、製作総指揮が、TVシリーズの生みの親であるジーン・ロッデンベリー氏から、手際よくこなすヒットメーカーのハーヴ・ベネット氏に交代しました。既に「本来のスタートレックらしさを取り戻した作品」として、ファンから不動の評価を得ています。しかし「以下のような話もあり得たかも…」と個人的に思っているので、お伝えしておきます。 私が一番、引っかかっているのは、TVエピソードの結末を壊している点です。TVエピソードの原題は「Space Seed=宇宙の種」と言います。カーンはラストで、惑星セテイ・アルファ・Ⅴへの追放を前に「私は星を手に入れることを望んでいた。立派な帝国を築いてみせる」と誇り高く宣言して去っていきました。カークとスポックはカーン達の入植を「宇宙の種」に見立て「今日、蒔いた種が、どんな実を結ぶことになるか、いずれ訪問しよう」という明るい未来への展望をもって幕を閉じました。したがって当映画も「優性人間達のその後の動向を再調査するため、惑星を訪れた」という設定でも十分、話は成立したのでは…と思われます。それなのに、映画では「隣の惑星が爆発して不毛の土地になってしまった」だったのです。蒔いた種を根こそぎにしたように私は感じてしまったのです。 こうした変更は、製作の実権がベネット氏に変わったことが一因かな…と思ったりしています。もしロッデンベリー氏なら【カーンは、当時の屈辱をカークに吐露し衝突しながらも、惑星に訪れた危機に対し協働で乗り越え…】といった和解へつながるコンセプトの物語にしたのでは…と思ったりしています。 ただし、製作当時は、ソ連との冷戦を背景に、レーガン大統領により「強いアメリカ」が標榜され、映画界にも少なからず反映されていた時期でした。そのためか?最初のレギュラー陣による映画版(1~6作目)のうち「アーミー色が強い作品」とも言われています。したがって、仮に上記のようなコンセプト案があったとしても、当時は作り難かったのかもしれません。こうしたコンセプトの映画は、冷戦終結を背景にしたスタートレックⅥ(1991年)で実現することになります。まさに「映画は時代を映す鏡」と思われます。 さて、採点ですが…私自身、スポックが亡くなる場面に涙したものの、上記の【引っかかっている部分】を差し引き、ファンの皆さんには申し訳ありませんが、9点とさせていただきます。 令和3(2021)年6月13日(日)追記:↑の【鱗歌さん】のレビューを拝読してみて、公開当時の映画館での思い出が甦りました。それは、寄生生物が耳から出てくるシーンに場内がザワつき、映画が終わった後も「あの虫が気持ち悪かったね」という感想が飛び交ったことです。【鱗歌さん】のおっしゃる『小技も(というかむしろ小技の方が)効いてます』は、まさに言い得て妙だと感じました。なお、当時、スタートレックといえば、TVシリーズのTOSと映画版1作目のみの時代。場内の「気持ち悪い」を耳にして、当時の私は内心『そもそも、TVのSpace Seedの設定を壊している感じがするだけでも腑に落ちないのに…スタートレックは、気持ち悪さを売りにする作品ではなかったはずなんだけど…こういう路線変更って嫌だな…』と寂しく思ったものでした。当時を思い出して何だか減点したくなってきましたが…とりあえず9点のままにしておきます。 *追記を機に、改行や段落が不自然だったので修正してあります 【せんべい】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-01-11 19:40:49) (良:2票) |
18.なんか思っていたほどおもしろくないぞ。カーンがばかな海賊にしかみえないぞ 【pokobun】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-09-22 11:23:25) |
17.《ネタバレ》 映画版はすべて鑑賞しているものの、テレビシリーズは1話も見たことがありません。よって、主要キャラクターが誰であるか、どんな世界観の元で動いている物語なのかという最低限度の情報は持っているものの、それ以上の知識はないという状況での鑑賞です。。。 シリーズ最高傑作との呼び声も高い本作ですが、映画としてはそれほどだなぁという印象です。ヘタな演技に臭いセリフ、宇宙を舞台にしている割には箱庭的なスケールの小ささも感じさせられ、テレビシリーズに起源を持つ作品ならではの弱さがドバっと出てしまっています。また、スピード感溢れるドッグファイトが魅力だった『スターウォーズ』と比較すると、2隻の戦艦がもっちゃりと動いているだけの本作は見せ場の迫力にも欠けています。。。 テレビシリーズにおける人気キャラクター・カーンをフィーチャーしたことが本作の人気の要因だと思いますが、カーンに係る説明があまりに端折られ過ぎているため、テレビシリーズを見ていない観客が完全に蚊帳の外に置かれる点もマズかったと思います。セリフでのフォローくらいは入れた方が良かったのではないでしょうか。また、カーンが悪のカリスマに見えないという点も大きなマイナスでした。彼は知力にも体力にも秀でた優生人類にして、リーダーとしての魅力と統率力にも恵まれた王の中の王という設定のはずなのですが、この映画版ではカーク憎しの感情のみで暴走する小物にしか見えません。部下の制止を聞き入れず、いとも簡単にカークの罠にかかるに至っては、並みの雑魚キャラ以下。設定を脳内補完できるファンならともかく、本作でカーンに初対面する一般客にとっては、なかなか厳しいキャラだったと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-08-25 01:41:55) (良:1票) |
16.何か前作に比べてずいぶんつまらなくなった感じ、カークとカーンがただ戦っているとe うだけで、何もない。それも復讐ということだが、次元が低い。期待して見に行ったのが損したと思った映画。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-07-03 19:33:38) |
15.《ネタバレ》 凄い、超面白かったです。2009年版が良かったので、Ⅰから借りて見ているんですが さすが本家と言うべきか。今、Ⅲまで見ました。Ⅰを見た時、テレビ・シリーズを何話 か見て、ちょっとだけ知識があったので、話にはついて行けました。まず一言、全員老けすぎ。無理もないんですが。後、演技の上手い人と下手な人とが極端に別れますね。 レビューを書くのは、このⅡだけにします。登場人物が素晴らしい。カーンとサーヴィック氏の2人は演技も上手いし存在感抜群。なぜ、女性なのにサーヴィック氏がミスター と呼ばれるのかは、えーっ、スター・フリートのお約束?カーク提督とカーンの因縁は 知りませんが、逆恨みっぽいのはなんとなく判ります。後、カーンもそうですが、なぜ カーンの仲間達が皆筋肉ムキムキなのか理由は知りません。でも、悪役ぶりが凄くて 良かったです。ラストで、スポックが犠牲になるシーンはウルッときました。しかし キャラクターがいい。これを見ると2009年版がしょぼく思えました。8点をつけたましたが6点くらいですか。私は滅多に過去の作品は見ないのですが、この作品はとても満足 させてもらいました。難を言えば字幕がひどい。私は英語には明るいので、ここ相当 異訳しているな、とか変な点が妙に気になりました。最後に、Ⅲはひどいのでノー・ コメントと言う事で。改めて、スタートレックって基本人間ドラマなんだなあ、と 再認識させられました。ハゲ艦長(エグゼビア教授)のシリーズは好きではないので 後3作、じっくりと見ます。 【エラリイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-16 01:23:40) |
14.《ネタバレ》 タイトルを見れば分かることだが、前作のような哲学的なテーマには挑戦せず、今度こそは普通の対戦型SFになっているだろうと思っていた。 そのため、80年代という時代背景を考えれば、今のSF作品を見慣れている自分にとっては恐らく見るに耐えないレベルの低いものになるのではないかとタカをくくっていた。 しかし、予想に反して、意外に面白いと感じられて、この世界観に引きずり込まされた。 80年代において、このクオリティ、壮大なスペクタクル感、人間模様、激しいバトルを描くことができるというのは、流石は人気シリーズだけのことはある。 日本においては、他のSFの陰に隠れてしまったことが、もったいない。 このシリーズは過去に一度も観たことはなかったが、シリーズを全部観てもいいかなと思わせるほどに、楽しむことができた。 カーンとカークの過去の関係についてはテレビ版で深く描かれているようであり、本作ではあまり語られていないので完全には理解できないことは残念だが、この程度ならば「過去に何かあった」ということだけを感じ取れれば、問題ないだろう。 “規則”とそれだけに囚われない“直感的な行動力”の重要性についても本作のテーマになっている。 “直感的な行動力”がカークの勝因であり、またカーンの敗因だろうか。 常識に囚われない発想こそが、冒険の“基本”であることが描かれているのと同時に、規則に則って、会話を“暗号化”していることも見逃せない。 “規則”ももちろん必要なことだろう。 要するに“臨機応変な行動”こそが冒険にとって重要ということのようだ。 残念なことは、「スポックが死ぬ」ということを、本作を観る前から知っていたことだ。 当然「スポックが復活する」ということも観たこともないのに知っているが、それを知らないで見たら、果たしてどう感じただろうか。 “感動”はもっと大きかったように思われる。 バルカン人らしく、感情では行動せずに、すべて論理的に考えた末での行動ではあるが、やはり“友情” “エンタープライズ号に対する愛着”という非論理的な感情を思わずにはいられない。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-14 03:09:46) |
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13.《ネタバレ》 初見の時は耳から虫ってのが強烈に印象に残ったもんです。良い意味で暇つぶしになるというか、肩に力を入れずに見られる良いSFもの。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-03 22:44:19) |
★12.《ネタバレ》 冒頭のシーンにはすっかり騙されてしまいました。その後の伏線になってたりしておおっ!とちょっと感動。それにしてもカーンは本当に憎たらしい。役者が凄いのか監督が凄いのか、憎たらしすぎて映画自体、あんまり見る気になれないのが難。ラストのせいもあるけど。宇宙戦とか迫力があっていいんだけどなぁ。 【リン】さん 6点(2004-12-23 01:24:02) |
11.《ネタバレ》 カーンは、1967年放送の「宇宙の帝王」で初登場します。20世紀の遺伝子工学で作られたカーン率いる超人たちは、叛乱を起こしたため、冷凍保存されて地球から追放されます。偶然から宇宙の彼方で彼らを救助したカークでしたが、カーンによってエンタープライズ号とそのクルーたちを奪われそうになります。このため、カークは超人たちを、人間が居住可能な惑星セティアルファ5に下ろすことにしました。カーンはエンタープライズ号の女性クルーを娶り、希望を抱いて新天地に降り立ちます。----本作では監督がロバート・ワイズからニコラス・メイヤーに代わり、エンターテーメント色を強めています。スポックの死は、次回作で生き返るとはいえ、英断だったと思います。難を言えば、カーンの復讐までの経緯、スポックとカークの関係など、テレビシリーズを知らなければよくわからないことがあり、はじめてスタートレックに触れる人たちにとっては不親切です。あとほんの少し、説明をしてくれるとよかった。トレッキーにとって本作は、繰り返し何度も観て楽しむことのできる傑作です。トレッキー入門のための作品としても、おすすめできます。 |
10.《ネタバレ》 これは…TVシリーズを見てないと分からないですね(>_<)私はカーンの事全然知らないので…。1作目と比べると数年で映像など格段に良くなってますね。スポックの体を宇宙に放出する時に流れていたのは「アメージング・グレイス」ですね。アメリカの同時テロの追悼イベントの時何回も聴きました。あのバグパイプの旋律がまた涙を誘うんだなあ(T_T) 【鈴都丸子】さん 6点(2004-05-04 21:16:29) |
9.たいして面白くない話のわりに宇宙の壮大さなんかは感じさせてくれた1作目から一転、 ぐっと下世話なというか普通のエンターテイメントになった感じの第2作。 エンターテイメント路線に変更したのはいいが、いかんせんやっぱり話の内容がたいしたことないので、どうでもいいって感じ。 とりあえず耳から何かいれるのは気色悪いので勘弁してください。 【あばれて万歳】さん 5点(2003-12-25 13:03:02) |
8.《ネタバレ》 私の中では、今のところ人生最高の映画です。20回以上観ましたが、観るたびに新しい発見があります。 「コバヤシマル」や「多数の要求」をはじめとして、序盤から中盤に出てくる殆どの要素が伏線になっています。スポックの死も最後のカークの台詞も、複雑に絡み合った伏線上に浮かび上がってくるので、感動が増すのでしょう。さらに、TVシリーズの長い歴史のオマージュも取り入れているので、この映画で張られた伏線とダブルパンチで効いています。 終盤、カークと息子が話すシーンの中で、彼らの関係を考えると不自然な会話があります。息子がまるでスクリーンの前のカークファンの代弁者みたいな質問をするのですが、恐らくそれもニコラス・メイヤー監督の狙いの一つでしょう。 |
7.スポックを宇宙に埋葬するシーンの曲(曲名ど忘れ。音楽の授業でやったんだけどなー)に感動。ちゃんと1と2が繋がってるのが良い、ね! |
6.《ネタバレ》 スポックが死んだとき、スタートレックは終わりだと思いました。まさか、復活するとは。耳の虫にシーンが一番印象に残っています。 【MORI】さん 7点(2003-08-07 11:52:19) |
5.記憶に乏しいのだ。耳から虫のシーンとか、ファイトシーンしか印象に残っていない。(トレッキー失格!)ファイトシーンは、あまり観たことがなかったので、感動した思い出がある。映画のシリーズは一作目だけを評価したい。ニ作目以降のものは、ストーリーも映画版にしては不満。おまけにクルーもふけちゃって苦しい。特にカジュアル姿のクルーなんぞ見たくないのだ。 【すぎさ】さん [映画館(字幕)] 6点(2003-07-09 15:46:33) |
4.私は1から順にスタートレックを見ていたので始めてこの映画を見たときは「ああ・・。スポックよ、なぜ死ぬ・・・。」と思いました。が、3で生き返ったのでホッとしました。驚かせんじゃね~!話は変わりますが、なぜこんなに良い映画が日本人に評価されないのかと私は疑問に思います。この前上映したネメシスS.T.X(STAR TREK 10)にしたって、初めから順位が7位だし・・。このホームページの簡単レビューにものってないし・・。新作なのに・・・。残念。 【フェルプス君】さん 7点(2003-06-04 21:46:07) |