25.超大作の一言につきる。エネルギーをぶつけられ、エネルギーを吸い取られる感じ。 体力ある時に観に行きましょう。 勧善懲悪でもなく、、人生を考えさせられるストーリーで、製作者の気合いが伝わってくる。会場は後半にかけて、すすり泣きの嵐でした。私は迫力に圧倒されっぱなしで、感情移入っていうより、茫然としながら見てました。正直、私には3時間がつらかった。ごめんなさい。大作であることは伝わってくるのです。これは好みの問題なので、良い作品であることは間違いないです。 【うらわっこ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-01-04 22:50:16) |
24.最初から迫力のある歌と絵に引きずり込まれます。ストーリーは多少駆け足な感じもしますがこの時間に納めるのには仕方がないのかもしれませんね。どの役者の歌も素晴らしくしっかりとしたミュージカルを観た満足感がありました。ミュージカルは通常の洋画の字幕と違い文をしっかり読まないと意味が理解できないのですが、その為に字幕を追っていると絵を見逃してしまう場面が何度かありましたが、まあその辺はこちら側に問題があるのでしょう。 【東京ロッキー】さん [試写会(字幕)] 7点(2013-01-04 16:07:17) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 映画の、舞台との違いと言えば場面を瞬時に切り替えられる事にあって、革命前夜、キャラクター達の姿を次々と切り替え捉えてゆくフラッシュバックの高揚感などは映画独特のものであると思います。 でも、それ以上にこの映画が舞台との違いを意識させたのは「表情」。カメラが寄る事で視界いっぱいに表情を捉える事ができるのが映画。 この映画、最初に闇があって、そこに光を当ててゆく事で人物を浮かび上がらせるという映像の作り方をしています。その光は罪を持つ人にとって微かな光であり、希望が与えられる、神の祝福を得られる可能性が見えた時に、光はその明度を増します。 その光の前で苦悩し逡巡する人々。その迷いによる動きの揺らぎが光と影のコントラストを変化させ表情を作ってゆく、つまり、徹底的なアップの連続に意味を込めた映画だったと言えます。 神の祝福を受ける事でその顔が光に包まれる、ジャヴェールはその機会を得ていながら(ちゃんとジャヴェールにも光がもたらされようとしています)自らそれを拒み、その顔に影を落としたまま消えてゆくのです。 バルジャンもまた沢山の罪と苦悩を生き、彼の翻弄された生は顔に様々な陰影を落とす事になります。 ですが、大人になったコゼットはどうでしょう? 神の祝福を受けたかのように輝き、ラスト近くに至っては自ら発光しているかの如き輝きで周囲までも照らしているのです。 失意の中にあったマリユスを照らし、最後には彼女の光に照らされ輝くバルジャンとファンティーヌ。それは救済された者の顔であった訳です。 個人的にはラッセル・クロウの声はどうかと思いましたが、総じて表情と、そこから絞り出される歌声が強く印象に残る作品でした。 映画は光と影と音が紡ぐもの。であるならば光と影、そして声をその主題に置いたこの映画は大変に映画的であると言えないでしょうか? 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-03 16:54:42) (良:2票) |
22.映画としては駆け足だし、クローズアップが多くて映画的奥行きがないのも物足りない。それでも、十分に感動させられました。ユゴーの描いた物語はいつの時代になっても心に訴えかけるものがあり、役者たちもアップに負けない力強さで歌い上げているからですね。ジャベール役は、ラッセル・クロウも悪くないが、ジェフリー・ラッシュの印象が自分には強いです。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-03 14:35:10) (良:1票) |
21.もう中毒になってしまいました。2度目の観賞なので、レビューも書き直しです。 この映画は、DVDで観るものではありません。大画面のスクリーンでこそ、感動は伝わってきます。ですから、もっともっと多くの人に足を運んでもらいたことを伝えたいです。 家では、25周年記念コンサートのDVDで同じ感動を味わっています。 この映画の主人公はジャンバルジャン、ファンティーヌ、コゼット、ジャベール…そしてすべてのキャストなんだと思います。 ラストの壮大な感動は映画のチケット代では安すぎると思います。 9点から10点にしました。 もう一度行くつもりです。 おそらく、否、絶対DVDも購入してしまうでしょう(笑)。 【クロエ】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-01-02 21:40:10) (良:1票) |
★20.僕は日本で上演されたレ・ミゼラブルしか観劇したことがなくて、日本公演のライヴ盤CDを聴き倒してたので、オリジナルの歌詞がちょっと新鮮な感じで良かったです。 冒頭からバルジャンの囚人番号がに~よんろくご~さ~ん♪じゃなかったりして、なんだか本場のミュージカルを観劇してる気分に浸れました。 内容的にはほぼ忠実に映像化されていて、ファンには堪らない仕上がりです。 再現できてないのは舞台特有のきな臭い火薬の匂いくらいでしょうか。 ちょっと気になったのは、ストーリーの進行上欠かせない伏線の張り方があっさりしてる点で、指輪の件なんかは見落としそうなくらいさらっと流されてましたね。 あれを見落とすとラストの盛り上がりの理由が意味不明になってしまいそうで心配になりました。 予備知識があることを前提にするなら何の問題もないのかも知れないけど、この劇場版で初めてレ・ミゼラブルを体験する人にとってはちょっと不親切な構成なのかも。 あと、エポニーヌの出番もやや改変されていて、手紙の件が舞台とはちょっと違います。 尺的にも短くあっさり描かれている印象でON MY OWNがいまいち盛り上がらなかったのが残念。 エポニーヌの活躍だけを考えた場合、これは改悪だったとしか言い様がない。 でも、その分だけガヴローシュの出番は増えてるので、その後のジャヴェールとの絡みは来るものがありました。 ジャヴェールやマリウスの苦悩も確りと描かれていて、贖罪や革命といった側面の深みは増していると感じます。 多くの人物が登場する群像劇なので、誰に重点を置くかは悩ましい問題なのかも知れませんね。 トータルで考えるとこの構成もアリだと思うけど、エポニーヌが大好きな僕としてはマリウス、コゼットを交えた三角関係に重点を置いたラブストーリーバージョンの映像化もあったら嬉しいなと思ってしまいました。 上演時間も舞台と比べて少し短くなってるようだけど、限界ギリギリまで泣く泣く削って158分ということなら、DVD化の際にはカットシーンを全部盛り込んだ完全版なんてのも期待したくなる。 まあ、大好きな作品だけに細かな不満はどうしても出てくるけど、ほぼ忠実な舞台の映像化に成功したという点は大いに評価されるべきだと思います。 【もとや】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-01 22:21:32) (良:1票) |
19.母と一緒に観賞。 母はもう一度観に行くと行っていましたが、ストーリーがわかってからもう一度はつらいかな。 ミュージカルだという認識で観に行ったのでそこに不満はないですが、 ちょっと駆け足すぎたんじゃないですか? パン盗むところもやってほしかった。あと20分使っても全然よかったと思います。 ジャンバルジャンじゃなくて、シャンバルシャンに聞こえるのは私だけ? |
18.《ネタバレ》 『レ・ミゼラブル』は小説では私の人生のベスト、ミュージカルも非常に好きな作品でありますので、とてもとても客観的な視点での評価ができないことをお許し下さい。 まず私は『レ・ミゼラブル』だけは映画化できないと思っていました。なぜなら昔からミュージカル映画とは歌と踊りがセットになっているものです。それに対して『レ・ミゼラブル』は殆どの会話が歌のみで進み、正直画的なダイナミズムは無いと言わざるを得ません。会話が歌で進むというのは全編が歌ばかりになってしまい印象が平板になってしまう恐れすらあります。しかし今回の映画化はミュージカルファンに大変人気の高い「夢やぶれて」「星よ」「民衆の歌」「オン・マイ・オウン」等で最大限に盛り上げ、場面のつなぎのような曲は演出も控えめになっています。監督がこの長大なミュージカルに思い入れがある(もしくは勉強している)ことが本当に良く分かります。 多分作品に思い入れがあるんだろうなと思うところは、原作小説の有名な挿絵とそっくりな画にしている場面がたくさんあることです(日本版では岩波文庫で見れます)。普通ならこんなところまで気を回さないはず。ファンとしては最高の映画化と言わざるを得ません。 各場面の演出はトム・フーパー監督らしく丁寧かつオーソドックスという感じで、ジャベールが「星よ」を歌い上げるシーンでは力と正義の象徴である鷹の石像が映り込んでおり、その後ジャベールの最期では同じ状況にも関わらずもう鷹の石像はおらず空も曇天に包まれていることで彼の絶望を表している。オーソドックスで面白みがないという人も沢山いそうですが、私はだからこそ観客の心にも響く演出だったと感じました。 歌唱力ではアン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ、サマンサ・バークスの三人がとにかく素晴らしかったです。彼らの苦悩を絞り出すような声の表現力は流石というしかありません。劇中最高のクソ野郎テナルディエ夫妻を演じたサシャ・バロン・コーエンとヘレナ・ボナム・カーターも観ていて非常に楽しかった。 最後に、この『レ・ミゼラブル』がこの混迷の時代に映画化されたことには大変意味があると思います。このストーリーの核は至極単純、「他人を慈しみ、清く正しく生きろ」ということ。不誠実がまかり通っている現代に誠実の風が吹くことを心から願います。それこそが原作者ヴィクトル・ユゴーが一番民衆に望んだことなのですから。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-30 12:01:25) (良:2票) |
17.子供の頃原作を読んで感動したので今回の映画化は非常に楽しみにしていました。ただミュージカル映画は苦手なので心配しつつ映画を鑑賞しました。オープニングでいきなり始まる合唱ですごい違和感を感じたもののだんだんと慣れてきて後半ではむしろ普通にしゃべってるシーンで「あれ?今普通にしゃべってた!?」ってくらい馴染みまくりw鑑賞してみてレ・ミゼラブルはすばらしい作品だなと再確認できました。ちり紙を片手に隠し持っておいて良かった。いい感じで泣けました。というか冒頭の主人公が牧師に声を掛けられるシーンでいきなり涙ウルウル。自分でエッ?もう!?ってなりましたwそっからはもうことあるごとにウルウルでした。若干気になったのはどアップ連続な部分。映像的に飽きてきます。あともうちょっと話に自然さを入れて欲しかったです。 【Dry-man】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-30 09:44:51) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 主人公を取り巻く人々の群像劇でした。20代とかに見てたらわからなかったけど今なら登場人物全てに共感できます。このあとのフランスは更に混迷を深めもっとたくさんの血が流されるのを考えたら登場人物達の最後の合唱を物悲しく感じました。 【AIRS】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-29 23:38:23) (良:1票) |
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15.ごめんなさい。目を開けているのに必死で全然面白くなかったです。歌手でも何でもない人たちが2時間半延々と歌い続けるのを鑑賞する体力がありませんでした。でも、隣に座っていたご婦人は号泣しておりましたので、好きな人にはたまらないのでしょう。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-12-28 18:59:59) |
14.台詞のほとんど全てが歌になっているミュージカル大作。見応えがありました。 台詞が歌になっているため、台詞の途中で一息入れるといった感情表現は出しづらいですが、人生の喜びや悲しみを表現するキャストの歌唱力や歌いながらの表情の演技が素晴らしかったです。時には壮大に、時には柔らかに、子どもが歌うシーンではまた曲調が明るく変わり・・・といった音楽も素晴らしかった。 皆が一体となって歌うシーンでの迫力ある歌声に圧倒されるとともに、音楽や歌、歌声の持つチカラに心から感動しました。 平日の昼間にもかかわらず大勢のお客さんが席を埋めていましたが、エンドロールが始まっても皆が作品の余韻を共有するように席を立つ人がほとんどいなかったのが印象的でした。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-27 17:13:04) (良:1票) |
13.好きな人には申し訳ない・・・。自分にはくだらない!の一言。 普通の映画でなく、ミュージカル仕立てなのが致命的。よく調べてから観に行けばよかった・・・。 ミュージカルなので、みんな喋るのでなく歌うわけだが・・・見ていてもう違和感ハンパない。え、なんで君ここで歌うの!?と突っ込まずにはいられない。 この映画の良し悪し以前に、自分の体質として、ミュージカルは受け付けないだけかもしれない。 でも、ミュージカルのキモである「音楽」の部分が、もっと自分の好きな曲調だったら楽しめたかもしれない。でも音楽もいいとは全く思わなかった。 ドラマの筋立てとしても、いかにも古典という感じで、洗練されていない。安易でベタでひねりもない愛と悲劇の物語としか言いようがない。 かなり退屈だった。3時間近い上映時間、「早く終わらないか」と時計ばかり見ていた。 一緒に見に行った子は隣で泣いてた。ラストシーンで。すごいよかったらしい。好きな人は好きなんだと思う。 【椎名みかん】さん [映画館(字幕)] 2点(2012-12-26 23:16:56) |
12.《ネタバレ》 同ミュージカルのファンとしては客観評価が難しいが、ミュージカル版と同じく全て「歌」で物語を進行させ、その全てをライブ録音したというフーパー監督のこだわりのおかげで、全く不満のない作品に仕上がっている。そもそもユゴーの原作は、言うまでもなくその深い精神性、物語としてのスケール感、魅力あふれる多数のキャラクターなど、圧倒的な芸術性をもっているところに、ミュージカルはさらに素晴らしい音楽と娯楽性を軸にそれを再構築し、世界のトップミュージカルとして長年各国で上演され続けている。本作はその観客の大きな期待に見事に応え、さらには初めて作品世界に触れる人にも、そのアウトラインを知る機会を提供してくれたことを評価したい。特に、前半のアン・ハサウェイ演じるファンテーヌ「I Dreamed a Dream」の長回しシーンには、心をわし掴みにされたし、中盤の「One Day More」での高揚感はただものではなく、ラストシーンにいたっては、本作のオリジナルとして感動的なフィナーレを創作しており、エンドクレジットと同時に思わずスタンディング・オベーションをしたい衝動にかられた程だ。通常舞台では役者の細かい表情や感情表現を全ての席から観ることは困難であり、さらにセットの構築や場面展開にも限界があるが、本作はそういったミュージカルの限界を映画という手法で見事に打ち破り「レ・ミゼラブル」の新しい地平を観客に提示してくれた。ヒュー「バルジャン」が後半になるにつれ「ウルヴァリン」とイメージが重なってきたりもしたが(笑)、それはご愛敬。1年を締めくくり、新しい年を迎えようとするこの時、素晴らしい作品を鑑賞できた事に、製作スタッフとキャストに深い感謝の意を表したい。 【田吾作】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-25 14:14:17) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 約7か月ぶり2度目観賞。セリフ全編ソング、近年稀な完全なる本格文芸ミュージカル大作。無情なほどに波乱万丈、ジャン・バルジャン償いの人生。喜怒哀楽と愛情―顔面を紅潮させ体全体で魂を歌い上げる名優たち。骨太イメージのラッセル・クロウが意外と歌もお上手です。ミュージカルは苦手ジャンルながらも彼ら渾身の情感は伝わってきました。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-25 00:57:58) |
10.全身全霊で歌いあげられる美しいメロディーの数々。音楽の豊かさを堪能することができました。力作です。 【藤堂直己】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-24 16:46:33) (良:1票) |
9.舞台劇との差別化として「顔面」の映画が狙いであるのはよく判るし、 そのクロースアップに関するキネマ旬報の篠儀道子氏の 好意的な解釈も理解できるが、やはり長丁場での顔面づくしは 構図取り放棄の印象が強い。 アン・ハサウェイのソロの表情は、 確かに『裁かるゝジャンヌ』のように力強いものの、 その後は、それなりの美術を背景に人物の顔さえ配置して歌わせれば どう撮っても話は繋がる、とでも言うような安易な画面が続いて正直苦痛である。 あらすじを絵解きする以上の余裕がみられない。 エディ・レッドメインとアマンダ・セイフライドの柵越しのデュエットは まるで別撮りしたかのような単調な切り返し。 ラッセル・クロウの屋上シーンもまた暑苦しく単調な構図を幾度も反復する。 孤独な者たちがそれぞれ孤独を歌い上げるなら、 ただただ寄りすぎるカメラは映画話法的に逆効果となりはしないか。 大半の後景はソフトフォーカスで判然とさせず、 観客はこの顔面・この部分だけを見、この歌だけを聴けと強要される。 蜂起前の若者たちの合唱も一部の主要人物の顔面偏重で、 背景の「その他大勢」の顔などはまるでどうでも良い というようにぼかされている。 映画はその謳い上げるお題目とは裏腹に非民主的で、 観客に後景の美術やコスチュームや脇役の表情を楽しむ「自由」はまるで無い。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2012-12-23 21:11:48) |
8.2012年、年の瀬。たぶん、今年一番泣いた。 生命をまっとうした人物たちが、人生の讃歌を高らかに歌い上げるラストシーンに涙が止まらなかった。 こんなにも泣くつもりはなかった。「レ・ミゼラブル」という物語については、原作も読んだことがあるし、過去の映画化作品も観ていたので、描き出されるストーリー自体に感動こそすれ号泣などはすまいと思っていた。 実際、涙が止まらなかった直接的な理由は物語に対しての感動によるものではなかったと思う。 映画の持つ素晴らしさ、音楽の持つ素晴らしさ、芸術という表現そのものが持つ果てしなく大きな「力」に対して、感動し、むせび泣いてしまったという感じだった。 この物語に本質的な意味で“間違っている”人物は登場しない。 すべての人物は、ただただひたすらに“生きる”ということに執着しているだけだ。必死に生き抜こうとしている彼らを誰も否定することなど出来ない。 ただ、だからこそ人間同士はぶつかり合い、すれ違い、「人間」であるが故の悲喜劇が生まれる。 この物語が、時代と国を越えて愛され続けているのは、そういう人間そのものの本質的な葛藤とそれに伴う壮大なドラマが、決して色褪せるものではないからだと思う。 その色褪せない人間ドラマが、音楽、歌唱、映像、演技、それらすべてをひっくるめた「光と音」で彩られる。 スクリーンいっぱいに繰り広げられるその映画世界は、もはや奇蹟的で、神々しさすら感じた。 そんな映画にこれ以上言葉など必要ない。 今この時季にこのミュージカル映画を観られたことへの多幸感に対して、立ち上がって拍手を送りたくなった。 いつか必ず舞台版も観たい。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-12-23 00:57:58) (良:3票) |
7.《ネタバレ》 ヴィクトル・ユゴーの大ファンなので、ミュージカル版の映画化ということで非常に楽しみにしていました。 配役にはいささか疑問がありましたが……ラッセル・クロウがジャベール?バルジャンじゃなくて?ヒュー・ジャックマンがバルジャン?ジャベールじゃなくて?アマンダ・セイフライドがコゼット?ファンティーヌじゃなくて?アン・ハサウェイがファンティーヌ?コゼットじゃなくて? みたいな(^^;) しかしアンのファンティーヌは迫力があってとても良かった。ヒューも美声で熱演でとても良かった。ラッセルも案外いい声で良かった、が、マキシマスがあんな学生に捕まっちゃうわけがないと思ったのは私だけではないでしょう。最後の身投げにしても、なんていうか雄々しい(笑)そしてアマンダ嬢は歌も上手で可愛いけれども出番が少ない……。歌が多く長いから仕方ないのだけれど、いくつかカットされた曲があってちょっと残念でした。エポニーヌの扱いもちょっと軽いし、勿体ないなあと思う場面もあるのだけど、でもミュージカルのファンも納得のよい映画になっていたと思います。久々に襟がぐっしょぐしょになるくらい泣いてしまいました。サントラ買おうっと。 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-22 22:32:29) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 自分でも今まであまり意識したことないんだけれど、実はミュージカル駄目だと気がつきました。歌が素晴らしくないわけじゃないんだけれど、(ハサウェイの声素敵でした)それで時間がとられる分、ストーリーのダイジェスト感、薄味感が強くて。偽のジャン・バルジャンを救うために裁判所に乗り込む前後の苦悩、ファンテーヌの死のありさま、あるいはパリに入る際にジャベールから逃れるところ、いずれもじっくり描いてほしいのに、もう駆け足、駆け足。一瞬目があっただけで、それで恋愛成立とか、直前まで大勢の友、同志の死を嘆き悲しんでいた青年が、恋人に接した途端、明るく愛を語りだすとかは、失笑レベルです。ジャン・バルジャンとジャベールに関してはそれなりに人間像の掘り下げができていたけど他の人物、特にマリウスとコゼットに関してはほとんど記号も当然で。 こういうことばかり気になる人間はミュージカルは避けた方がいいですねw 平成27年7月26日 ちょっとDVDの収納が限界を超えて大変なことになっててそのための整理の一環として、昨日見直しかけたんですが、 言っちゃあ悪いけど、筋は分かり切ってる、表現は薄み、コゼットはちっとも可愛くない、で肝心のハサウェイの魅力もほとんど。 全く食欲のわかない映画に化していたので一点下げます 【rhforever】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-22 21:37:47) (良:1票) |