3.《ネタバレ》 事件が起こりました。真相は不明です。映像記録が手に入ったので確認してみましょう。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の手法ですが、コメディゆえ『ハング・オーバー』を想起させます。どちらもお下劣ですし。POVならではの臨場感は担保しつつ、手ぶれで視認性を損なうミスを犯さなかったのは流石です。
「おバカ」「非常識」「やりすぎ」「人種差別」「エロ」「嘘」「犯罪」「下ネタ」「謎の感動」。笑いの構成要素はグローバルスタンダード。万人受けする濃い味がゆえに、侘び寂び出汁文化の日本人には合わないかもしれません。私は何でも美味しく頂けるタチ(貧乏舌)なので、素直にくだらねーと大笑いさせてもらいましたが、テクニカルにツボを突かれるというより、条件反射で笑わされている感覚でした。こういう強引なのも嫌いじゃない私です。
てっきりアメリカ映画かと思いましたが、フランス映画と知り驚きました。フランスコメディってこんな感じでしたっけ。もう少し洒落た笑いの印象でしたが。もっとも邦画喜劇だって山田洋次から河崎実までいろいろですものね。レッテル貼りはいけません。笑えれば何だってOKであります。