ゼロ・グラビティのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゼロ・グラビティ

[ゼログラビティ]
Gravity
2013年上映時間:91分
平均点:7.65 / 10(Review 250人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-12-13)
ドラマサスペンスSF3D映画
新規登録(2013-10-21)【8bit】さん
タイトル情報更新(2024-03-16)【イニシャルK】さん
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監督アルフォンソ・キュアロン
キャストサンドラ・ブロック(女優)ライアン・ストーン
ジョージ・クルーニー(男優)マット・コワルスキー
エド・ハリスミッション・コントロール
深見梨加ライアン・ストーン(日本語吹き替え版)
小山力也マット・コワルスキー(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしミッション・コントロール(日本語吹き替え版)
脚本アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン
ジョージ・クルーニー(スクリプト・コラボレーター)(ノンクレジット)
音楽スティーヴン・プライス〔音楽〕
撮影エマニュエル・ルベツキ
製作アルフォンソ・キュアロン
デヴィッド・ハイマン
ワーナー・ブラザース
製作総指揮スティーヴン・ジョーンズ[製作]
配給ワーナー・ブラザース
特撮フレームストアCFC(視覚効果)
美術アンディ・ニコルソン〔美術〕(プロダクション・デザイン)
衣装ジェイニー・ティーマイム
編集アルフォンソ・キュアロン
マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕
録音スキップ・リーヴセイ
その他ジェームズ・キャメロン(感謝を捧ぐ)
ギレルモ・デル・トロ(感謝を捧ぐ)
デヴィッド・フィンチャー(感謝を捧ぐ)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(感謝を捧ぐ)
ロバート・リチャードソン〔撮影〕(感謝を捧ぐ)
あらすじ
医療技師のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と宇宙飛行士のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は、スペースシャトル「エクスプローラー」船外にてミッションを遂行していた。突如、膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近し、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生、二人は一本のロープで繋がれたまま、漆黒の無重力空間へと放り出されてしまう。
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10.《ネタバレ》 IMAX3Dで鑑賞。IMAXシアターのある都市に住んでる事をありがたく思います。
この映画はビジュアルがとにかく凄いが、一番の功績は地上クルーの映像を一切見せなかった事ですね。
地上の動きが全く分からない。自分の声が聞こえているのか聞こえていないのかも。
自分で生還を目指すしかないが、次々と襲いかかる困難。宇宙を単独で漂流する恐怖感。
演出が素晴らしかった。脚本も問題なしです。
年末も押し迫って見たド本命作品です。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-14 13:32:40)(良:2票)
9.《ネタバレ》 これは「宇宙空間でロケした映画だ!」と思わせるような驚異の映像でした。英語版で見たので、結構きわどいジョークなどもありましたが、コワルスキーの最後の潔さには、本当の男らしさを感じました。ライアンが娘も失い、宇宙空間に放り出され絶望的になった時に、
低酸素状態でみたコワルスキーの幻覚助言から、また生存を目指して奮闘する姿は、母親(女性)の強さを感じさせたのと同時に、小生をも奮い立たせました。最後に一歩一歩ずつ歩き始めた姿に滂沱の涙が溢れ出てしまいました。
亜酒藍さん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-14 12:24:52)(良:2票)
8.《ネタバレ》 この映画のいちばん凄いところは重力下での撮影で無重力を描き切ったことだろう。パンフによるとワイヤー吊りでの撮影だという。まったくそんな感じは受けなかった。見事としか言いようがない。「アポロ13」はジェット機の急降下で発生させたわずか30秒間の無重力状態を利用して撮影されたのは有名な話だが、技術の進歩は凄いものだ。
一つ苦言を呈すなら、それは邦題の「ゼロ・グラビティ」だ。この映画の肝は最後地球に生還した主人公が水から陸地に這い上がる際に重力を感じて「生」を体感するところにあるのだが、邦題の「ゼロ」がそれを台無しにしている。映画では、先の生還の場面の直後には原題の「GRAVITY」がスクリーンに現れ、この映画の主題が何かということを観客がくっきりとわかるようになっている。日本の配給会社は映像面だけを売り(ほらこんなに凄いゼロ・グラビティ=無重力=宇宙空間の映像の映画ですよ)にしようとしたのだろうが、もっと内容の本質を見極めて邦題を付けるべきだ。
あともう一つ。これはこの映画に限ったことではないのだが、3Dで字幕という組み合わせでの上映が極端に少ない日本の映画館業界はなんとかならないものか。字幕が3Dを邪魔するって考えてる?そんなことないって。せっかくジョージ・クルーニーの美声を聞こうと思ったのに近所の映画館は皆3Dは吹替。まあ、そのおかげでちょっと遠くのIMAXへ行く良いきっかけになったんですけどね。
MASSさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 01:20:27)(良:6票)
7.《ネタバレ》 全くの無音から無線音への音のグラデーション、
相変わらずのレンズ前に付着させる水滴、
客観から主観への移り変わり、
これらは映画であるということの証明であり、
また圧倒的な映像力で見せる長回しは、
時間を断絶させないリアリティへの追求。
全くもって事実ではないことを尤もらしい事実のように描ききる巧みさ、
これがアルフォンソ・キュアロンの映画である。
サンドラ・ブロックの涙は無重力空間で水滴の塊となり浮遊する。
浮遊する水滴の塊は徐々に彼女から離れる。
フォーカスは水滴に送られる。
この現実的ではあるが(宇宙空間という舞台が現実的かどうかはさて置き)、
これはカメラが撮っている映画である
ということへの固執こそがキュアロンであり、
このショットは、この映画は3Dで観なければならない
ということを最も訴えているだろう。

なによりもこれはサンドラ・ブロックが「掴む」映画だ。
必死に生きようとするために掴む。
ジョージ・クルーニーとを結ぶロープを、
宇宙船の外壁を、突起物を、消化器を。
何かを掴み、何としてでも生きようとする。
そして彼女が最後に掴むもの、それは土、地球の地面の土。
やっとの思いで水中から陸地へと這い上がり土を掴み握り締める。
そして立ち上がろうとする。
しかし重力に屈する。
しかし彼女は笑うだろう。
何故ならば重力を感じているからだ。
生きて地球に帰ってきたという証だからだ。
そして再び立ち上がろうとする。
そして地球の大地を二本の脚で踏みしめる。
そしてタイトル「GRAVITY」
すぺるまさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 00:32:40)(良:7票)
6.ストーリーは至ってシンプルですが、近くなったり遠くなったり周囲をグルグル回ってみたりと無重力を漂うような抜群のカメラワークでカットが少なく長回しが多くあり、その場に居るかのような演出により臨場感が凄い。永遠に続いている宇宙空間の無音という静寂な世界や、慣性の法則に対する人間の無力さがリアルに描かれている。通信音や呼吸音など音楽が控えめなのも宇宙空間に放り出された恐怖を増幅させるのに上手い作用を起こしているな。色々と暗示しているシーンもあるので楽しめましたね。これはぜひ大きなスクリーンとサラウンド効果のある映画館で観て欲しいですね。特にIMAXの3Dで観たら大迫力だと思います。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-13 23:23:13)
5.《ネタバレ》  子宮とか胎児とか(へその緒付き)生命の誕生とか、せっかくそういう事を得意気に書いてやろうと思ったのに、既に町山さんがパンフで書かれていてガッカリだ(笑)
 なので違うアプローチ。

 シリアスな物語であり、かつ短い上映時間の中に芸術性がきっちり折り込まれている映画なのですが(再生の物語をサンドラ姐さんが好演しております)、同時にアトラクション映画としても非常にポイントが高い作品になっています。

 『宇宙戦争』でトライポッドの攻撃から車で逃げるシーンや『スター・ウォーズEP3』冒頭のコルサント上空の戦闘シーン、あるいは『クローバー・フィールド』の手持ちカメラが捉えた日常と非日常が完全に繋がったシーン、それらを更に超える映像的な高揚感がこの映画には溢れています。要は「それ一体どうなってるの?」ってすっごい長回しがあったりするわけで。

 キュアロン監督の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でカメラが鏡の中の空間を出入りしたように、今作でもカメラは自在に動き回り、更に3Dと立体音響によってスクリーンと客席との隔たりを限りなく減らし観客を作品空間へと誘います。

 91分間、座席にしがみついて目は画面に釘付け、それはもはや映画というカテゴリを超えてアトラクション感覚。実はお正月映画らしい見世物映画。

 なので、なるべく大きなスクリーン、いい音響の劇場で見る事をお薦めします。いや、音響はいい悪いはともかく大ゲサなくらいウーファーぶいぶい言わせてるようなハコが好ましいです。そういう作りの映画なので。
 「IMAXのいちばん前の席で見て正解!」(木場ですが。川崎のいちばん前はスクリーン近過ぎてお薦めできませぬ)みたいな、私のようなバカも大満足の逸品でございました。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-13 22:00:22)(良:2票)
4.《ネタバレ》 最初の静から動への切り替わりで一気に引き込まれました。
映像の素晴らしさもさることながら、宇宙空間に放り出された時のどうにもしようがない恐怖感・・・これが伝わってきてゾックゾックするやろ~!です。
次から次へと襲い掛かるトラブルをギリギリで乗り切るシーンが連なっていくため「ご都合主義」のフレーズが何度も頭に浮かびかかるのですが、素晴らしい映像がそれを見事に打ち消してくれました。
反対にいえば、大画面と3Dの環境がなくなってしまえば突込みの嵐になりかねない作品だと思います。
一方、シンプルなストーリーにしても、ベタではありましたが無機質な宇宙空間とマッチしていて良かったと思いました。
泥をつかみ、大地を踏みしめるラストが秀逸。いや~重力って本当にいいものですね~という思いが伝わってきました。
見え終えた後は遊園地のアトラクションに乗った後のようにとにかく疲れました。
席を立ったときはいつになく足がふらつき、無重力から解き放たれた感覚までも主人公と共有できたのか!?という思いに若干浸ることができました。
…が、たぶん錯覚です。運動不足で足腰弱ってるだけのことです。
午の若丸さん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-13 18:37:30)(良:1票)(笑:3票)
3.《ネタバレ》 驚異の映像体験だったと言わざるを得ません。観客は宇宙空間に放り出されたライアンと完全に一体となって宇宙で漂流する恐怖を疑似体験する。冒頭の船外作業からスペースデブリの襲来、ライアンの一人称視点による漂流に至るまでは本当に息が出来ないような臨場感でした。しかも特殊効果を用いて上手く繋いでいるとは言え、ここまでをロングテイクで撮ってしまうとは恐れ入ります。また編集の技術もとんでもない。ライアンが完全に一人で宇宙空間に放り出されるシーンでは一人称視点と三人称視点が入り混じったりする。画面構成もすごい。普通の映画では当然シーン毎に写したい対象は決まっており、それはこの映画でも同じなのですが、例えばスペースデブリがシャトルに衝突するシーン等では画面全体で明らかに観客が一回の観賞では処理できない情報量が描き込まれている。多分、何度観ても画面で色々な発見ができる作品だと思います。
では映像の凄さだけなのかと思っていたら全然そんなことは無くストーリーも素晴らしい。中盤のライアンがソユーズの中で死を受け入れようとした辺りから次第に人生の意味を問いかける様な展開を見せていく。マットの「宇宙空間は静かで孤独だ。しかしならばどこに生きる意味がある?生きて地球に還るんだ!」という台詞はあらゆる人の励みになる言葉だと思います。だからラストシーンでライアンが土を掴み、大地を踏みしめる姿は大変感動的でした。無重力・水中を経て彼女は陸への帰還を果たす。これは進化であり、再生であり、誕生の物語なのでしょう。
アルフォンソ・キュアロン監督は『トゥモロー・ワールド』に引き続き映像・ストーリー共に類い稀な傑作を撮ってしまった。彼の作品をリアルタイムで劇場の大画面で観られることを本当に幸運に思います。
民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-13 14:57:18)(良:5票)
2.《ネタバレ》 まず最初に配給会社にケチをつけます。ゼロ・グラビティじゃないだろ?あん?? そもそもクライマックスの肝はそこに浮かぶ地球が及ぼす重力落下と、そして最後にライアンが二本足立ち上がったときに「肉体の重さ」を感じるところにあるんだからさぁ!、カタカナ英語にするなら単純に「グラビティ」で良いだろうよ?ったくもう…。

と言うことで、なんとまぁゴージャスな映像、映像、そしてまた映像!。尺を90分に留めたことも映像美にくたびれる事無く、エンドロールまでゴージャスな映像は疾走しつづける。 Make Belief なのは判っている、でも90分間、映画館のシートに重力で縛り付けられた観客は、しかし肉体の重さを失い、浮遊感と落下感、そして遠近感を無くした世界に漂い続ける。ストーリーを語っても仕方ない、なんと言っても一直線でしか語れない「重力落下」の物語なのだから…。ライアンが宇宙空間からISSのエアロックにやっとたどり着いた安心感で「胎児の姿勢」を取るのも、母体の中に浮かぶ原初の包まれた記憶と、そして子宮内には重力が存在しないからなのか? 
まぁ何でもいい!兎に角この映画は映画館で見ること限定!それも前の方に陣取って思いっきり浮かんで、廻って、そして無機質空間を恐れてこそ…だ。
crushersyuさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2013-11-05 17:31:07)(良:4票)
1.突然宇宙空間に放り出された飛行士の予告編が印象的で公開直後の米国で鑑賞。宇宙空間のルールを忠実に再現し(部分的には?の部分もあるが)、キュアロン監督おなじみの長回しが効いていて、映像体験としても一見の価値あり。登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの実質2人(あと声だけの管制官俳優エド・ハリス)だけですが、無駄をそぎ落としたシンプルなストーリーのなかにも主人公のドラマがちゃんと用意してあって映像だけの映画でもないのも魅力です。目立たないけど音楽もいい。それからカエル君! 『アバター』以降ごちゃごちゃした大味な大作が増えたこともあって、個人的には3D映画に否定的だったのだけれど、3Dであることによって映画としての質を高められるということを、はじめて実感させてくれました。そして、こういう映画をちゃんとヒットさせるのが映画の国の底力なんだなあと関心。
ころりさんさん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2013-11-02 04:38:26)(良:4票)
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【点数情報】

Review人数 250人
平均点数 7.65点
000.00%
100.00%
200.00%
341.60%
462.40%
5239.20%
63212.80%
73514.00%
86024.00%
95622.40%
103413.60%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.51点 Review27人
2 ストーリー評価 6.38点 Review31人
3 鑑賞後の後味 7.63点 Review33人
4 音楽評価 7.34点 Review29人
5 感泣評価 6.08点 Review25人
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【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞サンドラ・ブロック候補(ノミネート) 
監督賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
撮影賞エマニュエル・ルベツキ受賞 
作曲賞(ドラマ)スティーヴン・プライス〔音楽〕受賞 
視覚効果賞 受賞 
音響効果賞 受賞 
音響賞スキップ・リーヴセイ受賞(音響調整賞)
美術賞アンディ・ニコルソン〔美術〕候補(ノミネート) 
編集賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
編集賞マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)サンドラ・ブロック候補(ノミネート) 
監督賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
作曲賞スティーヴン・プライス〔音楽〕候補(ノミネート) 

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