62.《ネタバレ》 そもそも、この映画は完全に2回以上見ることを想定した作りになってますね。
1回目で理解できるのはちょっと無理ですよ。
大体把握するために、Netflixで4回ぐらいみました。
とはいえ、映画としての評価は1回目で決めるべきだと思うので
そういう意味であればかつてない映像的な部分での新鮮さと
脳をフル活動してる感じと
あの人物は実はあそこにいたのかという伏線回収は
個人的に好きなので7点です。
そもそも、ここまで理解が難しくなる要因としては
時間通りに進んでいる人と、時間を逆行している人が
同じシーンに存在し、さらにカメラの主眼がコロコロ変わる上に
逆行を開始するタイミングが人それぞれだったりした上に
何気ないシーンから突然全然関係ないシーンにカットが切り替わったりするので
時系列的に上手く並ばないのが原因ですね。
で、ここからネタバレになりますが、
最初のオペラハウスでの催涙ガスと、フリーポート(美術品があるところ)内のセキュリティで
マスクをする行為自体が一般的な呼吸をする為という部分で刷り込まれてしまい
その後の酸素マスクに対して初見は注目しなかったのですが
逆行中は酸素が吸えないので酸素マスクをしている=逆行中
ってわかりやすい合図であることが分かると
このシーンのこいつは逆行中であることがわかって、
さらに回転扉のタイミングを最初から見直してみた事で
時間が逆行するタイミングが理解できて
更に、赤(部屋とかワッペンとか)=通常の時間の流れ、青=逆行中というシグナルを含めて
やっと全体の流れがつかめてきた感じです。
空港内では通常の主人公とニールと逆行中の主人公とニール。さらに逆行状態から通常状態に戻った主人公とニールが、
同一時系列にいるという(船にいる二人も同じ時系列ですが)
さらにカーチェイスとかクライマックスは入り乱れまくって
複雑きわまりないですが
難しい映画です。
ニールの正体が結構謎なんですが、
実はキャットの息子であるマックスの大人の姿だったりするんですかねぇ。