141.《ネタバレ》 とてもアイデアが良くて、でも複雑で理解が難しいくらい、だからこその魅力がある。映像も素敵で、自然美、都市景観、歴史意匠、SFとバランスが取れて、観客を引き込む。最初は課題をどうこなせるかのアクション映画かと思ったけど、以外と内容深かった。たとえ夢オチであったとしても許せる作品だなあ。普通夢オチは落胆してしまうんだけど。夢オチ逆手にとったな。これ一回で終わらせるには惜しいと思うくらいの練れた設定だなとは思った。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2011-01-21 12:07:26) |
140.《ネタバレ》 面白かった。でもちょっと知的すぎてよくわかりませんでした。街を折り畳む映像とか派手だったけど、直接お話には関係なかったな。 アクション映画ばりの夢を観て目が覚めるときのフッ…とした感覚がリアルでした。 【えむぁっ。】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-18 02:12:33) |
139.《ネタバレ》 2010年公開の映画の中で私的No.1だった作品。 この映画のコンセプトのひとつが、いわゆる夢の世界の映像化である。そこで描かれる夢は、一見して現実と区別がつかないが、何かのきっかけで破綻し、崩れていく世界。そういう夢を人工的に作り出すというアイディアは特に新しいものではない(『クラインの壺』とかがある)けど、そこで作り出される夢が、夢の中の夢という括りにより何層にも積み重ねられるという構成(これまでは並列的世界が多かったと思うけど、これは階層的)と、それを「設計」するという発想は面白いと思った。 人間の意識について、ホーキング博士はこう言っている。「人間くらいの大きさのエイリアンであれば、1兆の1000兆倍もの粒子を含んでいるので、たとえエイリアンがロボットであったとしても、方程式を解いて、その行動を予言することは不可能でしょう」 これはロボットにも自由意志が持てる可能性があることの言説だが、その前提として、意識は人工的に創出可能で、その拡散度合にはほぼ無限の(人間が推算できる以上の)可能性があることを示している。夢や仮想現実の世界も、宇宙と同じように量子論的探究が可能な世界であり、そこに様々な想像を加えることで実際的なサイエンスフィクションの対象となりえるのである。(夢だからといって何でもアリというわけにはいかないでしょう) 仮想現実を扱った映画といえば『マトリックス』がある。これはシミュラークル的な奇想から発展した荒唐無稽なSF的映画だと僕は思うが、本来、理論的位置づけがそこはかとなくあって、主題が現代思想的にも有意で、なおかつ人間的に必然な要素(恋愛とか利己とか家族愛とか)が絡んでいて、とにかく面白い、というのがSF作品に僕らが求めるところではないだろうか。 そういう意味で、『インセプション』は、SF映画として、想像力を刺激される印象的な作品だと僕は思っている。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-01-17 22:10:16) |
138.久しぶりに頭をフル回転させながらみた作品。ジョセフ・ゴードン=レビットがめっちゃよかった。あの無重力シーンはやべえ。エレン・ペイジも存在感あった。彼女の存在意義考えたらこの映画は絶対ハッピーエンドだと思う。名前アリアドネだし。 【Surfer】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-01-17 20:44:26) |
137.ものすごーくド派手な映像見せられても、「これは夢の中です」なんて言われたら、萎えることこの上なし。 そりゃあ、何でもありだよね。夢なんだから。 そんなこと考えてたら、もう開始30分で退屈になり、眠くてしょうがなかった。 これだけ映像に金かかってて展開もめまぐるしいのに退屈という、ある意味貴重な作品。 映画って、夢のような話をいかに現実っぽく見せるかだと思うけどね。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 2点(2011-01-17 01:53:37) (良:2票) |
136.《ネタバレ》 現実と夢の世界がミルフィーユ状態に折り重なっていく様が面白くて目が離せなかったです。どんどん込み入った展開になっていって、見ている側の頭が混乱していくようで・・・。ただ、そのミルフィーユな光景を見ていくにつれて、もっと作り込めるんじゃないか?っていう期待が膨らんできちゃいましたw 監督!もっとできるはずでしょ!っていうw まぁ、あんまり作りこみすぎちゃうと本当に視聴側が話についていけなくなっちゃいそうだから、このくらいが妥当だったのかもしれないな~と思いました。時間が経ったら再度見てみたい映画です。 【VNTS】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-15 15:52:28) |
135.《ネタバレ》 設定、映像、主人公のストーリーなど、総合的には楽しめた。 しかし、肝心の夢の階層の設定が曖昧。設計士がいるのだから、すべての階層は設計士が作ったものが基本になり、設計士の夢を全員が共有するというならわかるが、どうやらそうでもない様子。特に第三階層、そしてその下の階層が、一体誰の夢が基本になっているのか大変わかりずらい。虚無に落ちたロバートを探しに行った先に、なぜ主人公と嫁の作り上げた世界があったり、ケンさんの城があるのかもよくわからない。 ラストシーンについては、これがもし夢オチだとしたら、主人公のストーリーを通して描かれた「結局、現実で生きるしかない」というテーマがまったく無意味になるため、夢オチかもよ?とも匂わせるような引き自体をしたことがナンセンスではないだろうか。 【ブラック武藤】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-13 20:47:20) (良:4票) |
134.《ネタバレ》 夢の世界を描いた映画といえば、押井守の『うる星やつら2/ビューティフルドリーマー』を思い出す。何層にも分かれた夢の世界を行ったり来たり…どこからが夢でどこまでが現実なのか。登場人物同様、観客も夢の迷宮世界に迷い込んでしまう。これまでアニメでしか描けなかったようなことを実写で表現したクリストファー・ノーラン監督の才能は確かなもので、極力CGに頼らなかったという壮大なロケーションと、誰も観たことがない無重力アクションに目が釘付けになる。含みをもたせたラストも素晴らしい。…ところで、トム・ベレンジャーの姿を久し振りに見た(随分老けたな…)。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-13 15:42:31) (良:1票) |
133.《ネタバレ》 大人向けの娯楽大作。 こんな宣伝文句がぴったり合う秀作です。 難解なストーリーも脚本が練りに練りこまれ、夢の中を映像として魅せる高い技術力、レベルの高い役者陣の演技で最後まで飽きずに鑑賞することができました。 途中、雪山のシーンは正直だれましたが、そこから一気にラストまで畳み掛ける演出には拍手! こういった大人向け映画をポーンと作ってしまうのがハリウッドの底力なんでしょう。 映画好きの大人には「たまらない」作品だと思いますよ。 【ゆたさん】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-01-11 14:04:26) |
132.ラストに向けての収束がすばらしかったです。中ほどにちょっと退屈なところがあったので辛口気味に7点にさせていただきました。エンディングは何度も考えてしまうほどいいところでまたプツリと終わってしまえたものですね、メメントと比べて1点下にしました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-10 17:49:24) |
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131.非常に素晴らしい。凄い。こんなにもオリジナリティーに溢れた映画は久々に見た。夢の中で夢に入る連鎖がゾックゾクする。メメントの監督なんだね、クリストファー・ノーラン、天才すぎる。 【六爺】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-01-10 12:23:46) (良:1票) |
130.《ネタバレ》 心地良いほど意味不明でかえって感動した。つまり「キック」とは、夢世界ではその対象者が受動的な立場にあるから必要となるわけだ。ありがとうと言って監督にキックを食らわせたい気持ちだ。ただし、意味が分からなくてもこの作品はフィーリングで楽しめてしまう。まずディカプリオが集めたチームは知的でカッコイイ。しかもイケメンだ。チームの要になる建築士は、もちろん一級建築士ではなくて、夢建築士のことだ。あの才気溢れる女優エレンペイジが夢を設計する!もうこのアイデアだけでワクワクしてくる。空から道路が落ちてくるようなシーンはやはり圧巻だ。こういう頭の良さそうな連中が、キックの連鎖における上階層でのキックの定義およびその虚無に関する現階層での扱いについて、意味のワカラナイことをほざいていても、つい知的なルックスにのまれて、説得力があることを言っているように聞こえてくる。見終えたあとも、キック、虚無、3階層、キック、虚無、3階層!とそんな言葉をぶつぶつ言ってる自分がいる。不思議なことに意味が分からないのになぜかすべてワカッタ気になってしまう。でも私は本当に理解したのだろうか?それとも私は本当にこの映画を観たのだろうか?まだ映画館の中で眠っているのはないか?もしかして今レビューを書いているつもりでいるけど、現実にかえったらもう一度レビューを書かなくてはいけないのではないだろうか。そうだとイヤだな・・。せっかくの力作レビューなのに(わらう)とりあえず、ディカプリオがインセプションされているだとか、いやそうじゃないワタベネの夢物語だとか、いろいろな解釈があるだろうが、じつは観客がインセプションさせられていたと考えるのが一番しっくりくる。さあみんなで叫ぼう。キック!虚無!三階層!これは面白い。こんな斬新な娯楽映画久しぶりにみた。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-03 19:40:13) |
★129.難しいような難しくないような、わかったようなわからないような しかしながら画面に釘付けになってしまった。 【くまさん】さん [インターネット(字幕)] 10点(2011-01-02 03:34:13) |
128.《ネタバレ》 ラストシーンは非常に印象的で見る価値ありです。 ただし途中は明らかに中だるみしており、寝そうになりました。 特殊な能力を持った仲間集めを描いた割には仲間の能力が活きる場面が皆無なこと、アクションシーンが退屈なこと、夢を行き来する場面が複雑でわかりにくいことが原因だと思います。 もう少しコンパクトにまとめれば、もっと楽しめると思うのですが。 【アシュ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-01-02 02:03:49) (良:2票) |
127.これぞ映画!素晴らしい!映画館で観賞しなかったのが惜しまれる。 |
126.《ネタバレ》 すごーく面白くなりそうな設定はあるんだけど……。どうにも独りよがり過ぎて、苦手。ストーリーとしては単純な一本道じゃーないですか! なのにわざと分かりにくい複雑な構成にしたり、特殊な設定も説明をしないでどんどん進めてっちゃったり。 そんな些末に神経を尖らせないで私は感情移入がしたい。 時間軸のシャッフルも緊張感が途切れるからキライ。 むしろ何でもありの夢を題材しているこういう映画でこそ 「ルール」を観客と共有してフェアな冒険に挑むべき。 雪山のシーンとか、せっかく夢なんだから、無いのかロケットランチャーとか! ドンパチはもういい! と延々続くバトルに食傷気味でした。 EDはハッピーエンドにしときたい所ですが、あまりにも不自然すぎるお出迎えや思い出の中と同じ格好の子供たちを見るに、解釈を分けたいんだろうなぁって感じ。 そういえばコブの奥さん、スイートの窓からどうやって向かいのビルの窓まで行ったのかな。こういう粗さは非常にもったいないと思います。 ちなみに脱線すると、アリアドネというのはギリシャ神話の悲劇の少女の名前です。 ミノタウロスの潜む迷宮に放り込まれる英雄テーセウスに糸巻を持たせて導くという「アリアドネの糸」が有名。そのへん絡ませるのかな~と思ったけど、あまり意味はないんですね。 ちなみにイカロスのパパである ダイダロがラビリントスの設計者なんですが、この人長男が自分より優秀なので嫉妬して殺します。 この映画の父子とは対照的ですねぇ。 【kiryu】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-12-31 23:07:27) (良:1票) |
125.予告からは単なる映像美の映画かと思ってたし、オープニングで違和感ある和風のお城?の中の、これまた違和感あるケンさんが出てきた時には、「これは失敗か・・?」って思った。でもそこからの、頭フル回転しないと着いていけない展開ときたら。かなり集中して鑑賞させていただきました。奥さんの設定とか、本当に切なくなっちゃった・・。マリオン・コティヤールを起用しながらテーマ曲?がエディット・ピアフだったり、迷宮からディカプリオを救いだす女性の名前が「アリアドネ」とか、監督遊んでるなと思った。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-31 17:32:03) (良:1票) |
124.《ネタバレ》 この監督は普通に天才だと思う。容易に破綻しうるストーリー内容でありながら 、特に矛盾なくまとめているのは、頭の中で明確なビジョンがあるからであろう。 多少強引な所はあるが許容範囲。最後のシーンが気に入らない人がいるのは頷ける。 あの後、アレは倒れたと思いたい。だって夢の中よりグラグラしてたから(笑) まぁ好きに捉えてということでしょう。 私も夢の中で暮らしたい。フラれたあの子とイチャイチャ?そんなつまらない。 とりあえずハワイで小錦と曙に巨大うちわであおがれながら、美女に囲まれよう。 【hanabuto】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-12-29 07:30:11) (良:1票) |
123.《ネタバレ》 「父親の王国を息子にツブさせる」ための計画と、コブの死んだ妻との潜在意識の2つの軸で物語が構成されているが、計画自体は作品のアクション面を担当していて、妻との潜在意識のほうがどちらかというと主軸なんだという気がする。パリの街並みが盛り上がって上と下が合体したり、合わせ鏡やエッシャーの階段など眼にも楽しい映像が目白押しだが、特に良いのはホテルのロビーでの無重力&格闘シーン。あれは一見すると「マトリックス」風であるが、あっちとは違いCGを頼らず全て実写で取り組んでいる点が素晴らしい。特典映像などを見ると、本当に大掛かりなセットを構築して重力から逃れた世界を作り上げており、なによりも実写でなければ、この凄みは出せないであろう。ただ、それに対して、次の層である「雪山」のシーンのとってつけたようなアクションシーンはなんとも陳腐さを感じざるを得ない。ラストでの、現実に戻って空港に着き、子供達と出会うシーンは音楽と相まって相応しいカタルシスを味わう事が出来るし、トーテムで終わらせる締めくくり方は実に憎い演出だ。私は無事に彼が現実に戻ってきたものと信じたいが、よく考えると、子供達の服装が潜在意識で見る子供達の服装と全く同じである点が気になる。ひょっとしてひょっとすると、、、、。そういう考えも思わせるのは、見事である。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-12-28 19:11:46) |
122.《ネタバレ》 クリストファー・ノーランすごいです。メメントでもすごいなあって思ったけど改めて思ったよ。誰もが何となく頭に思い浮かぶアイディアなんだけど,ここまで上手くまとめられないから誰もできないし,誰もしていないのだと思う。ノーランがこの映画でまとめて見せてくれるので「ああ,こんなの夢オチじゃん」「だいだいこんな感じのストーリーだよな」なんて思うけど,文章でまとめて,話の辻褄を一応合わせて,映像化できるっていう,この才能がすごい。2番煎じのような,どこかで聞いたこと見たことあるような設定だけど,よくよく考えてみると誰もしていない。少なくとも,私にはこの映画を作るの(脚本を書いて,映像化)は無理だわ。きっと途中で勝手に盛り上がって,自分にしか分からない映画になりそうだもの。そして,無理やり「最初っから全部夢でした」てオチをつけてしまいそう。自分に才能がないのは分かっているがノーランの光る才能がほんとうに素晴らしいです。もしかすると,「メメント」でも似たようなコメントを付けてるかもしれない・・・ 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-27 02:42:36) (良:1票) |