67.《ネタバレ》 これは他のスラッシャー・ホラーと比べると、非常に良くできているようです。
リメイクということもあってか、クオリティ的に安定しています。
また、他のB級ホラーに比べればお金のかけ方も違うようです。
オペラ座の怪人のように古典ホラーのリメイクということもあってか、
ロマンチックで幻想的でファンタジックなところも見受けられます。
美術的な部分で頑張っておられます。
蝋の感じがすごくいい。
蝋人形館の埃の被った骨董屋のような、古ぼけて妖しい見事なまでの雰囲気、
小さな村の感じなど、自分はかなり好きです。
この作品のリメイクの元となった映画が2本くらいあったと思います。
自分の記憶している限りでは2本ともストーリーもテンポも良くは無かったが、古典ホラー独特の幻想的で妖しい雰囲気は見事だった。その2本とも見たことがあったから、なお思い入れが深い。
全くの別物ですが、これはこれで現代スラッシャー風のスタイリッシュな演出がされているので、前二本とは違って退屈することはほとんど無い。
古典ホラーのリメイクなのに、B級ホラー風なティーン・エイジャーたちの大活躍には違和感も感じたけど、
ヒロイン二人も美人でよかった。
パッケージ裏などで確認して、最初は怖くないと思っていた殺人鬼は、実はかなりの雰囲気を出していた。無表情は異様で、フランケンシュタインやハロウィンのようだった。
残酷描写もグロもなかなか。
生きているのに肌がボロボロとか、イタいよ。
実際に蝋で肌がああなってしまうのか?とか、そういうところは疑問ですが。
それと凄かったのは使われた蝋人形の膨大な数。
もしかしたらあの殆んどはエキストラに特殊な塗料を塗って蝋人形のような質感を出しているだけか知れないけど。
ほんと、蝋人形って死体みたい。
また、蝋人形というのはそれぞれが何かを物語っている。
そこが幻想的であり哀愁もあって恐怖もある。
蝋人形館が燃える場面の幻想的な感じといったら、もはやファンタジー。
床とかが溶けて超面白い。
蝋人形の館というタイトルに騙された感じです。
テーマは兄弟愛か、、、?
あの小さな村がいいなぁ。
あと、“悪魔のいけにえ”の影響は、ここでも大きいなぁ。