13. クラッシック映画が好きな私ですがタイトルがダサいので今まで敬遠していました。 辛口なこのサイトでかなり高得点だったので観ることにしましたが、今まで観賞しようと思わなかったことに後悔しました。 この映画が放送された数日前にもビリーワイルダー監督の「情婦」に出演していたタイロン・パワーですが、この作品のほうが魅力的に思えました。 「ハイジ」「ネロ」「マルコ」など、昔放送されていた世界名作劇場が未だに忘れられない人には、もってこいの作品です。 ミュージカルではないのですが、音楽の素晴らしさとギクシャクした親子関係のコントラストがとても素晴らしく描かれています。 「愛情物語」って邦題、本当に愛情の物語なんですね。 主人公は天国と地獄を行き来してラストシーン、誰があんな演出を思いついたのでしょう。 そういう意味も込め、自分自身忘れることのないように、私の10点の評価リストに入れさせてもらうことにしました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-10-20 04:54:37) (良:2票) |
12.カーテンが揺れる、クリスマスの飾りもジャラジャラ揺れる、そしてまたカーテンが揺れる、ブランコが揺れる、、うぅ、、こういう演出だけて大泣きですわ。 私の独断説→漢字二文字、四文字の邦題作品にハズレなしっ(たまにあるか)! その文字通り、主人公から妻、子、親(両親とも顔似てる。配役良し)、友人、恋人、そして音楽への愛情がいっぱいの物語。 理性も良心も誇りも謙虚さもみーんなあって当たり前だった時代(今でもそうであってもおかしくないのに、、)の伝記もの、 あぁたまらん、好きだわ。 チキータ登場の意外さにやられた、と思い、 即、彼女の容貌から先が読める、それが観る側に快感さえくれた、 やっぱり良い時代やね。 一番驚いたのは、キャバレロが陰で吹き替えしてるのにタイロン・パワーの指がすべて演奏しているように動く動く!どれだけ練習したんだろう、といまだに考えます。 ショパンのノクターン第2番(←このモト歌!がまたメリハリあってリズム取りにくくて尚せつないのである。黄色バイエル中退者が言うてもなにやけど。)をキャバレロが編曲した♪「トゥー・ラブ・アゲイン」&↓ロイス・レイン様名調子によって贈られるラストシーンは映画史上に残り続けますやろう。 本作は故橋本元首相がお好きだったとか。ポマードの男前仲間なタイロン・パワーと逢えたらよろしねっ! 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-07 23:22:31) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 喜びも哀しみもふくんだ穏やかな夜想曲(ノクターン)を聴くたびにこの映画を思い出す。 成功を手にしながら彼はかならずしも幸運な人間とはいえない。 天使であった最初の妻を失うだけでなく、嵐の夜にようやく開かれた息子の心を抱きしめたのもつかの間、まだ若い自分自身まで。 だがピアノにも家族にも精一杯の愛情を注いだ人生は短くともなんと価値のあることか。 瞬きのうちに風のように飛び去る魂を表現しているかにも思えるひときわ鮮やかなラストは、万感とともにこれ以上の幕切れを見たことがない気さえしてしまう。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-31 20:43:29) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 「愛情物語」というこの映画のタイトルが本当に素晴らしい。そんなこの作品、クリスマスシーズンに観たい。いや、何もこの時期に限ったことではないけど、何度も観たくなる良い映画です。実在の天才ピアニストと言われた一人の男とその家族の物語をショパンの名曲「ノクターン」に乗せて描いた愛の物語です。強風に怯えた息子が初めて「パパ!」と叫ぶシーンでまずは涙し、やはり最後のシーンでの、あのピアノを弾くシーンは涙なくして観ることなど出来ません。この映画を観て感じることは家族の有り難さと大切さ、そして人間としての愛情の全てを観ることが出来た気がして、良い映画を観たなあ!という気になります。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-23 22:28:30) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 こりゃあなた、ナミダなしでは観られませんぜ。「人は死んだらお星様になるの」(こんなセリフはなかったけれど)というのを地でいっている。このとても上品で、希望に満ちて、そして控えめな孤独がある映画は、邦題通りの「愛情」であふれている物語。主人公のエディが、生きていくうえで感じた希望や絶望を助け、癒し、そして許してもらう。うーん、愛情って許しでもあるんだよなぁと、心に沁みました。そして、幸せになろうと努力し、幸せであろうとして人々に接すると、運命はどうあれ「生きててよかった」「出会えてよかった」という人生が送れるような気がします。2人で観たニューヨークの美しい風景を今度は新しい3人で観ることができたんだろうな、と場面にない場面を想像する。後妻(っつーのも変だけれど名前を覚えていないの)の彼女は、どんな気持ちなんだろうと考えると、また涙が出る。そもそも「ノクターン」って切ない音楽だと思っていたけれど、弾き方によって楽しかったり、落ちついていたり、そしてやっぱり切なかったりするんですね。新しい発見でした。 【元みかん】さん 8点(2004-12-11 16:11:31) (良:2票) |
8.悲しい話のわりにはピアノのせいで全体的にお洒落な感じになっているので、主人公の苦悩の表現が弱いというか、あまり感じられないのが物足りない。家族愛なら「5つの銅貨」、病死なら「ジャクリーヌ・デュ・プレ」ぐらい極端でないと。その中間的存在?で、やや中途半端。奥さんが「新しいドレス」の話で主人公を励ますところはよかったけど。 <追記>17年ぶりに再見。息子からは内容にクレームがあるらしく、内容的にはかなり脚色されているんだろう。あらためて見直すと結構展開があわただしくて、「感動作」にはなりえていない。でも、「新しいドレス」の話の所はやっぱりいいな。 |
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★7.この当時、ジャズ、ポピュラー音楽家の伝記映画が多く出来た。ベニーグッドマン、グレンミラー、レッドニコルス、そしてこの映画の主人公、エディ・デューチン。どれも良く出来ていてストーリーも夫婦や子供への愛情あふれる映画だった。まだ、麻薬、セックス、暴力などとは無縁な健全なアメリカだった。
「愛情物語」は僕がこの頃ピアノを習っていたので特に感動した映画です。エディ・デューチンと言う人は日本ではほとんど知られていない人だったんですが、戦前上流階級向けのダンスバンドのリーダーだった人です。息子のピーター・デューチンもあとにパリ音楽院に学び親父さんと同じく上流階級向けのダンスバンドのリーダーとなったようです。 息子のほうも日本ではほとんど知られていませんが(レコードも確か昔一枚ほど出ただけでしたし)アメリカではそれこそ超上流階級のパーティなど専門に演奏してたようです。 以前読んだアメリカのミステリー小説の中でも「俺たちもピーター・デューチンのバンドで踊れるような身分になりたいもんだな。夢だけど。」なんてせりふがありました。 映画に戻って、この映画は娯楽映画の傑作です。配役も良いですね。タイロン・パワー、キム・ノバクも役柄にピッタリですし。タイロン・パワーは代々舞台俳優の家の生まれで映画の撮影の合間にはすすんで舞台にも立っていたそうです。それも信じられない安い出演料で。「美男」と言うだけの評価に抵抗してたのかもしれませんね。 陰のピアノを弾いているのはポピュラーピアニストとして信じられないほどのテクニシャンで、甘くそして華麗にまさに夢の世界に引きずり込む演奏のカーメン・キャバレロ。彼の日本公演は何回行ったかわかりません。最近、ビデオやDVDに彼のクレジットがないのは不可解。この映画の何分の1かは彼のピアノ演奏のおかげで傑作になったと思います。僕も「ツー・ラブ・アゲイン」はレコードを聞いて真似してよく弾きました。 映画と関係のない事で長く書きましたが、映画については皆様と同じく感動してこれ以上言う事がありません。 たまにはテレビ放映もして欲しいです。こういう映画はいつまでも後の世に伝えたい。 もちろん満点。 【naosuke】さん 10点(2004-03-28 23:52:00) (良:2票) |
6.山瀬まみが思春期あたりで?グレたとき、両親がカセットテープにテーマ曲のTO LOVE AGAIN にのせた自分の赤ちゃんの頃の笑い声を聴かせてくれて、立ち直ったんだって。・・・愛情物語って映画は話はつらいけど、なんか必死さというかさ、、、愛情だらけですね、どこもかしこも。あったかいさみしさが溢れまくってるよ・・・泣ける。。。ううぅ・・ |
5.《ネタバレ》 愛情物語というとタイトルは平凡だけど、まさにそれぞれの愛情なくては語れない。音楽は素晴らしく、ラストも秀逸。哀しいはずのラストなんだけど、タイロン・パワーがいなくなってなお、ピアノを弾く息子の姿は、力強く生きていこうとする意思にも見えてきて、すがすがしい感じさえする。 【智】さん 8点(2004-02-05 21:37:22) |
4.妻への愛、息子への愛、そしてピアノへの愛…。邦題通り、エディ・デューチンの様々な「愛情」を通して彼の生涯を描いた秀作。終戦後の日本で焼け焦げたピアノで弾く『チョップスティック』と最後に連弾で奏でた『トゥー・ラブ・アゲイン』で感極まって涙が流れました。後に解説で知るまで、本当に役者本人がピアノを弾いていると思っていました。 【プミポン】さん 8点(2003-11-03 00:37:06) (良:1票) |
3.正直言って、いわゆる「メロドラマ」は苦手なんですが、これは『グレン・ミラー物語』がそうだったように、何より「音楽映画」として、例外的に好きです。特にタイロン・パワーの華やかな存在感と、意外にも洗練された演技派ぶりに好感度大。ラスト、死を宣告された主人公が、弾いていたピアノから立ち去り、それとともに画面からも去って(消えて)いく一連のモンタージュに、ハリウッド映画の洗練の極致を見る思いです。奥さん役のキム・ノヴァクも美しい。決して「傑作」とかいう作品じゃないのかも知れないけど、忘れ難い1本。 【やましんの巻】さん 8点(2003-10-07 11:28:29) (良:1票) |
2.この映画のバックでピアノを弾いたカーメン・キャヤバレロの「トゥ・ラヴ・アゲイン」がヒットした。キム・ノヴァクとタイロン・パワーのコンビが素晴らしく、とりわけ、キム・ノヴァクは社交界の花形という役柄に相応しい華麗な演技を披露した。格調の高いメロドラマである。 【kaye】さん 8点(2003-08-09 10:19:16) |
1.《ネタバレ》 映画もですが音楽がすばらしいと思います。時間が空くといつもDVDで見ているお気に入りの映画です。最後のピアノを連弾するシーンは主人公の死の表現としては私が今まで見てきた映画の中でもピカイチです。 |