140.面白エピソード満載。 しかし、結局どのキャラクターにとっても変化と呼べるような反応もないように思うので、随分と淡泊な文芸といった印象。 恋人を失った女もふっ切れたようには見えないし(ああいうことは、ふっ切れるなんてことはないと思うので扱いとしては理想的ですが)。 ただ、さすが岩井俊二。そういった内容で物語る以上のものを映しているよう。 理屈では語れない凄さを持っているから、岩井俊二って天才だな、とよく思う。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-10-09 08:49:32) |
139.《ネタバレ》 ここ最近女優復帰しているミポリンでありますが、やはりこの頃が一番輝いているな~、と。一人二役というのも、若く美しいミポリンを堪能するのに充分な配慮で、この少女漫画的世界を見事映像化してみせた岩井俊二の力量は凄い。中学時代のシーンが特に鮮やかで切ない。素敵なラブストーリーなのに、やたら落ち着かないカメラワークと、滑舌の悪いトヨエツに減点。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2007-08-26 19:52:01) |
138.《ネタバレ》 失った恋人の過去を追いかける博子、その彼女を心配する秋葉、 一つの手紙をきっかけに同姓同名のクラスメートのことを思い出す樹。 最後の重なる「元気ですか?」に何か熱いものがこみ上げてきた。 【ヘルメス】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-08-14 19:20:37) |
137.10年ぶりに観ましたが、まったく色あせない良い作品だと思いました。 この作品に出てくる人々はよい意味で”気持ちを伝えることが不器用な人”ばかりです。二人の樹、博子、秋葉、お母さんそしておじいちゃんまで。さまざまなシーンのなかで彼らがその持っている優しい気持ちを精一杯伝える姿に感動しました。メールやブログが普及した現在、人の気持ちを想って、自分の気持ちを伝えてる?って自戒するとともに、気持ちを伝える素晴らしさを再認識しました。 【MIUMAX】さん [地上波(字幕)] 9点(2007-07-31 07:27:45) |
136.《ネタバレ》 公開当時、旅行中の機内上映でみて、きれいな映画だったとの印象があり、今回BSでの放映を改めてみてみました。やはり映像、音響の美しい映画でした。中山美穂が実に美しく撮影されており、しかも二役ででずっぱりなのですから、彼女のプロモーションビデオともいえる作品です。神戸、小樽の美しい街、雪や山、ガラス工芸家という職業、卒業写真、学校の図書館という舞台などなどストーリーは胸キュン青春ラブストーリーのツボをしっかり押さえており、多くの人に受けるよう(しかも海外市場まで)考えられている感がありありなのですが、それでも心地よく感じてしまいます。篠原勝之はじいさん役には若すぎ、酒井美紀(きらいな女優ではないのですが)は垢抜けず中山美穂とイメージが違いすぎて納得がいかないなど不満な点はありますし、手紙のやりとりに至る設定もあり得ない(同姓同名を同じクラスにはしない、卒業アルバムの名簿は男女別だった)のですが、こうした小さな違和感も含めて、見る側を引き込む計算がされた作品であるように思いますし、繰り返してみる気になる作品でした。 【stak55】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-07-31 03:16:30) |
135.《ネタバレ》 岩井監督ならではの綺麗な光が映画全体を終止照らし、やさしい気持ちになる。回想シーンでは見ているこちらも郷愁へ誘われ、懐かしいやら恥ずかしい気持ちになる。 藤井安代と渡辺博子が少年樹を懐かしみ泣くシーンはとても素敵であって、死後も愛される樹が羨ましくなりました。 【マサ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-22 13:51:55) |
134.《ネタバレ》 まずは、この作品を映画館で体験することができた幸福に感謝したいですね。岩井俊二という人は、良い素材をさらに素晴らしく見せる技術に長けていますね。中山美穂の女優としての代表作と言っても過言ではないでしょう。それだけでなく、ストーリー(本当に巧みでしたね)やロケーションの素晴らしさ等々本当に魅力的な要素満載の映画でした。 ただ、最初の方で中山美穂が一人二役ということに気づかなくって、ちょっと混乱してしまったのがちょっと悔しかったです。 【TM】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-07-07 18:28:46) |
133.《ネタバレ》 わずか10年前の映画なのに古さを感じたが、神戸と小樽を舞台とするストーリー性ある作品。学生時代の思い出が語られながら物語が少しずつつながっていく様子は名作「いま、会いにゆきます」を思い出されるものでした。 【獅子-平常心】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-06 14:05:01) |
132.んー、樹の回想シーンがホントに切ないですねぇ。「ごしゅうしょうさまです」とか可愛いですね。しかし岩井俊二は青春系のシーンを撮る時に凄く切ない撮り方しますよね。なんでだろ。 【Fukky】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-05-17 14:19:16) |
131.すごく好きな映画です。特に藤井樹の回想シーンが気に入っています。 登山をやっていたようには見えない豊川悦司はミスキャストだと思います。藤井樹のおじいさん(篠原勝之)は、昭和の頑固おやじそのものでいい感じです。 どうでも良いけど、実際は同姓同名を同じクラスにするわけないですよね・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-10-09 23:03:53) |
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★130.《ネタバレ》 この監督の視線、やわらかくて愛おしさいっぱいで、見てて気分が良かった。物語り全体になんかもやがかかったような、ノスタルジックさが出てて、もいっかい言うケド、見てて気分良かった。博子の、「お元気ですかーっ!!」には確かにちょっとひいたケド、でもその後の、とよえつのセリフ「邪魔せんといて、今、いっちゃんええとこなんやから‥」で、一気に微笑がうかんだ。 【小星】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-09-17 23:13:40) |
129.懐古に浸るのって、後ずさりであるんだけど、過去を吹っ切って前に進むためにも必要なことなんだなと思いました。淡々と、しかしテンポ良く話が進んで、というか淡い映像で藤井樹の2人の思い出を綴っていくのは、監督の手法にただただ脱帽です。現在が雪の設定なのは、やがて溶けて春が来るということ、でベタだと思うんだけど、だがそれがいい。渡辺博子は樹の過去を知り、藤井樹もまた否定してきた樹への思いに気づいていく。未知と既知のやりとりを、届くはずがなかった手紙で、というのが上手いとしかいいようがない。ところどころ、クスッとか、ウフフとか微笑んでしまう場面も随所にあり、つい自分の学生時代のころも懐かしんでしまう不思議な映画でした。酒井美紀さんの演技が自然かつ繊細でとても良かったと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-05-11 22:03:42) (良:1票) |
128.後味のいい映画でした。映像もきれいでしたね。つきなみですが、岩井監督作品ではこれがベストだと思います。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-05-04 17:10:09) |
127.これはヒドイ;幼稚というか素人以下のストーリー展開に始終開いた口がふさがらなかった。出演者が気の毒になったくらい。おまけに日本の映画賞を総なめしたと知って驚愕。北野武がこの監督を鼻で笑ってた理由が分かったような。中山美穂の垢抜けなさもすごい。 【Mari】さん [地上波(邦画)] 0点(2006-05-01 08:32:44) |
126.一番好きな邦画ですねー☆(といってもそんなにたくさんは見てないのですが…) 不思議なストーリーでなんかややこしいなあと思ってたら、途中で『あー!!』みたいな気持ちになって、う~んいいなーと思ってたら、ラストにもビックリみたいな。邦画では断然の10点ですね♪ 【mako】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-18 13:17:53) |
125.始まることもなく終わってしまった藤井樹と藤井樹のラブストーリーが樹と同じ顔を持つ博子の手紙をきっかけに蘇る。死者に送った届くはずのないLove Letterが、甘くせつない図書カードというLove Letterを発見させる。時間を遡り蘇るその甘酸っぱさと死者を交えた毒のない三角関係が見事に岩井俊二の映像とマッチしている。そして岩井ワールドに染め上げられた女たちの透明感にやられる。残念なのは小樽の素晴らしいロケーションに対して神戸のそれは美しいんだけど神戸を感じさせないところ。さらに方言の持つ生々しさというよりも関西弁の持つ独特の生活臭が岩井ワールドとどうも相性が悪いような気がした。「お元気ですかー!」で一気に冷めてしまうスレた自分にも減点。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-16 13:00:54) (良:1票) |
124.岩井俊二監督作品はこれ1本しか観てませんが、この映画、良かったです。何と言っても脚本が素晴らしい!よくこれだけ面白い話を思いつくなあと感心させられました。そんな面白いストーリーを監督は素晴らしい映像と共に最後まで見せてくれたことを評価したいと思います。画面全体の雰囲気が凄く好きな作品でして、間違いなく傑作だと思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-20 21:31:39) |
123.公開時に劇場で見て大いに岩井俊二の世界観に心酔したもんだったな~、と遠い目をしながら十年ぶりに見直しました。「花とアリス」を見た後にも同じ結論になりましたがつくづく私は岩井ワールドがたまらなく好きなんですな~。分かっているんだけど、舞う桜とか、ひぐらしの鳴き声とか、セーラー服のシルエットとか、図書室に射し込む光とか、暖色系の灯りとか・・・そして分かっているんだけどピアノとかギターとかヴァイオリンとかの音楽にやられてしまうんですな~。ガラス工房の豊川と中山のキスとか、自転車のライトに照らされる柏原と酒井の顔とかのあの雰囲気にやられてしまうんです。岩井俊二、この人はう~ん、やっぱり天才ですわ。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-10 21:50:19) |
122.トヨエツの迷演技と映像美と音楽がヨイ。ストーリーはまあ面白いけど、最後の雪原で叫ぶところ、チトくどい...一気に引いてしまった。酒井美紀は最初「あっそ」くらいだけど、見ていくうちに奇麗に見えてくるから不思議。 【●えすかるご●】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-07-02 15:04:15) |
121.韓国人に人気が高いということが非常に納得できる、ノスタルジーと純愛のファンタジック・ラヴ・ストーリー。後年の「花とアリス」同様リアリティの欠片も無い、なかなか小っ恥ずかしい内容ですけど、こういうオーソドックスな恋愛話を日本を舞台にして、このレベルの作品に仕上げられるのも一つの才能だと思います(クレジットやキャプションに英語を使うのはカッコつけと言うより、私には「照れ」に感じられる)。岩井俊二にしては無駄な部分も少ないし、彼の作品の中では、確かに最も完成された長編映画じゃないですかね。今、暑さにやられて私は元気じゃないですけど、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-01 00:06:26) |