44.《ネタバレ》 オープニング、星条旗を背に演説するパットンの姿にはガツンとやられました。 パットンは単なる猪突猛進ではありません。たくさんの幕僚を従え、冷静に戦局を分析し、確実に勝利を収めます。勇敢な兵士を愛し労います。歴史を学び、英雄たちに自分を重ねます。生粋の戦争家です。ドイツ情報部の兵士がパットンの写真を焼きながら「こいつがいなければ戦争などおきないのに」とつぶやくシーンがとても印象的です。 【爆裂ダンゴ虫】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-02 23:43:58) |
43.パットンという人物を、この映画で知るまでは、全く意識したことはありませんでした。パットン役のジョージ・C・スコットは熱演と言うよりも、パットンその人になりきっているかのようで、ドキュメンタリーを見ているかのようでした。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-12 18:44:48) |
42.人物像が面白く、戦闘場面も迫力があり、充分に楽しめる作品でしたが、戦時下という緊張感は全く伝わってこない。戦争ゲーム感覚の娯楽作品として割り切って見るべき。アカデミー作品賞を受賞するほどでもなかった。つまりこの年は不作の年だったのでは? 【いさいさ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-08 16:45:42) |
41.《ネタバレ》 グレゴリー・ペックの「頭上の敵機」の後に観たので、統率力のある豪腕なパットンのカリスマ性みたいなものが特に印象的で見事に描かれていたと思います。 本物のパットンを知らないので、ジョージ・C・スコットがそのパットンそのものに見えるのは自然な事かと思います。しかし戦う事が大好きで、類稀な戦略家であっても、連合軍という協調を求められる中では、やはり終局を迎えた後は追い出される運命と想像できながらも寂しい最後でしたね。 3時間近い作品でありながら、どこがメインという感じではなく、見終えた感想とすれば漠然と「口悪かったな」「消極的な部下に厳しかったな」「でかかったな」「ラストの背中が寂しげだったな」って感じでした。皆さんおっしゃるように、スケールは凄いはずなのに、戦いを幾つかの場面で作ったおかげで、シナリオ的な盛り上がりを作る事に少々欠けたのかな?と思いました。それでも決してつまらない作品ではありません。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良かった・・・。 アップからすーっと引くカメラ手法、なるほど「猿の惑星」のシャフナー監督っぽいなとか思って見ました。 |
40.長かった・・・。戦闘場面よりも主人公の行き方に焦点を当てたというのならそれはそれでいいのですが、だったら、単に○○の戦い→休み→○○の戦い→休み→みたいな、相互に関連性や発展性の感じられない単純な戦闘結果だけを並べられても困る。それによって主人公のどこがどう変わったのかということを明確にすべきでした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-17 01:10:01) |
39.全く感慨を得られませんでした。不快感のみ。長い。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-08 15:38:54) |
38.アカデミー賞受賞作であるが、苦手な戦史物であることや長い上映時間を敬遠して今まで見てこなかった。最近DVDで見てもっと早く見ればよかったと思いました。これは傑作ですね。泣けるような話ではないのに、ラスト近くではなぜか泣けてきました。最初はこんな上司はいやだなあと思っていたパットンですが、自ら危険な前線で積極的に指揮し、部下の死を心から悼み、きっちり戦果もあげる・・仕えているときは最悪でもあとになってからいい上司だったなあと心から思える上司ではないでしょうか。戦史ではなくパットンという魅力的な人物の実像に迫った作品で戦史物が苦手な人でもまったく問題ありません。それにしてもパットンの舌禍をここぞとばかりにたたくマスコミの醜悪さは今も昔も変わらない。その点がなんか腹立つ。 【陽炎】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-02-05 20:52:36) |
37.《ネタバレ》 パットンという「頑固一徹の一軍人」の栄光と挫折の物語をベストのキャスティング、脚本で素晴らしい作品に仕上がっている。ただ、昨今の戦争映画のスタンダード、たとえば「プライベートライアン」なんかに比べると時代を感じる。戦闘シーンが見所ではない作品と割り切ることが大事か。(あまりにも戦闘車両の選択が酷すぎる。なんとかならなかったか。M4ぐらいは。)その分が「-1点」。邦題も物申したいが、当時の風潮とパットンの存在やその偉大さを知らない日本人にとっては「戦車軍団」の付け足しをする必要性を感じたのか。DVDにあるパットン将軍の実像を語るおまけは、ミリタリーファンにとってはうれしいかも。 【プライベートTT】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-14 20:59:05) |
36.映像はもちろんだが、なんかやってるスケールのことを考えると、物足りなさが残る。 【あるまーぬ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-25 16:48:14) |
35.WASPのイタさがよく描かれていて秀逸。けっして悪人ではないけれど、戦争がなければ生きていけない軍人という、その悲哀と滑稽さが見事です。ドイツ側の、いかにもドイツらしい冷徹な分析と、それによって墓穴を掘る姿もいい感じ。第二次大戦中のみならず、きっとベトナムにも、湾岸にも、今のイラクにも、こういう軍人はいるんでしょうね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-26 01:22:12) |
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34.《ネタバレ》 軍神と呼ぶに相応しい用兵の天才、しかし一芸に秀ですぎた者にありがちな社会性の欠如から組織に利用されるだけで終わってしまう男の生きようを描いた快作。史実をスケールの大きなロケーションで積み上げてゆくのみでなく、敵である独軍側からの評価もまじえて周囲との人間模様も丁寧に描いてゆくところが圧巻。しかし私はマークさんのご指摘のように監督よりも原作と脚本に携わったコッポラの目指したものを感ぜざるを得ません。出だしの星条旗をバックにしたパットンの演説は「戦って世界に冠たるアメリカの礎になることが誇りとなる」と主張し、単に枢軸軍に勝てとは言っていない。この聴衆を一切映さないカットはアメリカ=パットンを象徴しているように見えます。70年という共産圏との戦いが激化している時、アメリカの目標はソ連に勝ち、世界の覇者になることでした。同時期(73年)に作られた映画「追憶」でも明言されていたようにFDルーズベルトは共産主義シンパであったことは当時米国では常識で、パットンが述べたように第二次大戦直後のソ連への処置は間違っていたとアメリカ人の多くが感じていたことでしょう。しかし79年の地獄の黙示録がアメリカの新植民地主義への非難と考えると、コッポラはアメリカの覇権主義には批判的であったと思われます。この映画の最も最後に出てくる、帝政ローマ時代の凱旋行進で後ろに続く奴隷が主人に囁く言葉「主よ栄光は移ろいやすいものです。」という台詞が大きな意味を持ってくると思います。 【rakitarou】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-30 21:19:58) |
33.画がデカイッ! パットンもデカイッ! 当時、主演のジョージ・C・スコットは43歳のはずなんだけど、そうは見えない風体。フランクリン・J・シャフナー×ジェリー・ゴールドスミスの組み合わせはデカイイイイッ!!!! 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-23 23:42:45) |
32.邦題からてっきりドイツ軍との一大戦車戦が繰り広げられる大娯楽作かと思いきや意外や失言で転落していくパットンを描いた真面目な物語でした。作中の彼にはとても共感できませんが、それでも主演のジョージ・C・スコットの熱演は一見の価値ありです。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-01 19:03:08) |
【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-11-26 09:14:15) |
30.井筒監督推薦“戦争映画”..なかなかの力作でした!..戦闘シーンが“売り”というより、ヒューマンドラマがメインの作品です~.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-04 12:30:34) |
29.《ネタバレ》 邦題からドンパチだけの安い戦争映画を予想していたが、違った。パットンの人となりを描く伝記映画だった。粗野だが情誼に厚い根っからの武人が、戦場では幾度も鮮やかな勝利を収めながら、政治的理由で冷遇されて去ってゆく。全体の流れは源義経や木曽義仲の伝承譚にそっくり。この筋書きには、古今東西、人々に訴える何かがあるらしい。だから、淡々とした撮り方で単純な物語をあっさり見せているのに、長さを感じさせない。これがアカデミー賞を取った1970年は、アメリカがベトナム戦争にはまりこんで進退きわまっていた頃。熱帯アジアの泥田で米兵が死んでゆくニュース映像がアメリカのテレビで流れていた時代だ。あるいは『イージーライダー』や『真夜中のカーボーイ』や『ソルジャー・ブルー』といったアメリカンニューシネマの時代。それを思うと、この古くさい映画がどんなニーズに応えたのか分かる。アメリカ大衆の無意識は、ヨーロッパの平原を苦難に耐えつつアメリカ機械化部隊が進撃してナチに占領された都市を解放する、っていう映像を切望していたに違いない。今観ると、古めかしい偉人伝の良さが無くもないが、戦争を扱った現代映画として完全に問題外。 【哲学者】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-07-24 10:41:23) |
28.今で言うと、リストラされた営業部長のような映画でした。年代が古いだけに戦闘シーンに期待してなかったのですが、当時としては結構、大作の仕上がりです。パットンVSロンメル元帥というより、むしろパットンとモンゴメリーの武功の対比の方が強調されていました。ほとんどの人はモンゴメリーのように着々と実績をモノにして上へ行く。しかしパットンは、政治的批判おかまいなしに、自分の信念に従って戦場を欲する。最初は自分のことをどれほど偉大な軍師かと自慢しまくりでヤなやつでしたが、部下のことを誰よりも思う姿勢は、好感がもてました。ガンコ者ですが、優秀でありながら、時代に認められない、最後まで偉大な哀しき軍人でした。 |
★27.第二次大戦のヨーロッパ戦線を知ってると、もっとこの映画を楽しめたんだろうと思うと、ちょっと残念です。学生時代、勉強嫌いだったもんで・・・。不完全な性格の、猛将の「人間臭さ」が良かった。数々の戦果を上げながら、自らの過ちによりやがて部隊を追われる。時代に取り残されたパットン将軍のラストがもの悲しげだった。戦闘シーンの迫力よりも、一人の男の人間ドラマとして見れるから、名作になるんでしょう。ジョージ・C・スコット、さすがの名演です。 |
26.戦争云々ではなくパットンという一人の男を見せてもらった。 【ゆきむら】さん 7点(2004-06-28 05:50:24) |
25.長いのに飽きないのは、人間の性格の描写に主眼をおいているからでしょう。 淡々と史実を語るだけの話だったら、このようなおもしろい作品にはならなかった と思います。 【しまうまん】さん 9点(2004-06-12 10:28:21) |