1.世界各地の様々なスタイルで楽しむサーファーの姿を追ったノンフィクションなので、娯楽映画というよりサーフムービーとして捉えたほうが良い。万人ウケする作品とは言い難く、ある特定の、はっきり言ってしまえばサーファーでなければ退屈と感じてしまうかもしれない。兎に角、最初から最後までサーフィン映像一色である。「エンドレスサマー」と同じ監督であることやロブ・マチャド、ケリー・スレーターなど世界的トップサーファーが出演しているところもサーファーにはたまらない映像がてんこもり。毎日サーフィンし続けギネスに載った男、ある時間帯にしか立たない湖の波でロングボードを楽しむ者とそこのローカル、極寒地でサーフする兄弟、パイプラインに挑む者、牽引されながら66フィートの大波に乗る男。すべてが衝撃的で、サーフスピリッツに満ち溢れている。「ブルークラッシュ」では物足りなかったサーファーも、きっと満足できるだろうと思う。これこそ大画面で観るべき映像である。