10.半世紀前のフランス映画にこんなに力いっぱい振り切れたギャグシネマがあったとは。なんというか開いた口がふさがらないほどのはっちゃけぶり。海に落ちたベルモンド、なぜかクレーンで吊り上げられたと思ったら船の排気筒に突っ込まれて真っ黒け。コロコロコミックみたいだ。 そんな程度(失礼)のずっこけを撮りに本当にわざわざカトマンズへロケしに行く、その熱量には畏れ入ります。カトマンズはタイトルにあるけれどほんの少しの滞在のみ。むしろ香港の濃ゆい街が目に刺さって金と赤のハレーションを起こしそうです。 ウルスラ・アンドレス、当代きっての人気女優もよく走ってお馬鹿映画を盛り立てています。大笑いはできなかったけど、制作の熱さがひしひし伝わる映画でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-18 16:23:55) |
9.ドタバタアクションコメディで躍動するジャン=ポール・ベルモンドの突き抜け感がアッパレ! なのですが、思い返してみてここぞというシーンが浮かんで来ないのはどうしたことかと困惑しています。 |
8.中身のないただのドタバタコメディーなのだが、笑うというよりも、よくやるよなあと呆れるというか感心するというか。 |
7.邦題からすると『リオの男』の姉妹編かと思いますが、実際はまったく関係ありません。内容的には『リオの男』より劣る。こちらは徹底したドタバタギャグ映画なのですが、それがかなりしつこい。ドタバタのためのドタバタという感じで、かえってつまらなくなってきます。保険会社のボディガード2人なども、無駄に騒ぎすぎ。全体としてメリハリがついておらず話がダラダラと続くのも欠点でしょうか。執事のレオンやゴー氏などはよかったのに、残念でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-11-02 20:48:01) |
6.《ネタバレ》 『リオの男』と合わせてどうぞって感じの映画(個人的には『リオの男』の方が好き)。 本当、おもしろアニメを実写化したようで面白い。 ただそれも、とぼけた風貌のジャン=ポール・ベルモンドだからこそで、他の配役では考えられない程のベルモンドの適役な映画だと思いました。 最近じゃ、腹の底から笑う事も数少なくなったものだが、吊り橋のシーンは声を出して一人バカ笑いしてしまった私です。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2014-06-08 07:12:40) |
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5.《ネタバレ》 『リオの男』はスピルバーグの『レイダース』の元ネタだったけど、本作も『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に見事なまで雰囲気が似てます。邦題こそ“カトマンズ”ですが、ヒマラヤの麓で撮られているのはほんの少しで、ほとんど舞台は香港です。『ホンコンの男』じゃカッコ悪いと思ったのかしら、配給会社の人たちは。でもヒマラヤのシーンは、こんなドタバタ・コメディのために良くあんなところまでロケに行ったものだと、素直に感心しました。 『リオの男』以上にドンドンとヒートアップしてゆくスラップスティックなギャグは、なんだか狂気の様なものさえ感じさせられます。ベルモンドを仕留めようと集まってくる殺し屋の数がどんどん増えてゆき、終いには戦争やってるみたいになってくるのがとてもシュールで傑作です。ベルモンドの“前髪クネ男”くんスタイルがまた妙に可笑しいし、一緒について回るジャン・ロシュフォールの執事がまたとぼけた味わいが有りまして良いんです。個人的にはベルモンドとウルスラ・アンドレスが大真面目に演っている『サンダーボール作戦』のパロディがとってもツボでした。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-01-09 20:50:37) |
4.「リオの男」の続編のような映画ですが、これも面白い。ベルモンドが笑わせてくれます!殺し屋からの逃避行で幾度となく生命の危機にさらされる。なのにこの緊張感の無さ!これがサスペンスなら×ですが、お気楽ドタバタコメディに徹しているので◎です! まずは冒頭、自殺願望のある大富豪の男(ベルモンド)がクルマごと崖からダイブする。なのに無傷のベルモンド。そうか、こういう映画なんだ。あとは気楽に笑っていればいいだけです。 殺し屋から逃げるために海に飛び込む→漁船の網に引っかかる→今度は船のクレーンに吊り上げられる→そのまま町まで放り投げられる。でもまたまた無傷のベルモンド。これはもうマンガのような可笑しさ。 以降も色々と、本当に色々とあるのですが、どこまでもお気楽な空気の中、ベタベタのギャグも満載で息つく間も与えないほどのコントみたいなシーンの連続が楽しい。空気はユルユルですが作品のテンポはキビキビと小気味いいドタバタ冒険活劇です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-23 21:12:05) (良:1票) |
3.観たことの無い人に説明する時「宮崎駿のルパン三世を実写にした感じ」と言うんです。スラップステックコメディここに極まれり。一番好きなシーンは執事のレオンとともに吊橋からおっこちるところ。子供にも割りと安心して見せられる映画です。「リオの男」と双璧をなす、ベルモンドの傑作コメディーアクション。 【leo】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-09-26 22:58:22) |
2.《ネタバレ》 金持ちの満たされた退屈さから自殺願望のある富豪の男が、どうせ死ぬなら保険金をかけて誰かに殺されてくれと頼まれる。男は引き受けたものの、いざ殺し屋に狙われると怖くなって必死で逃げ回ることになるというコメディ。テンポも良く、ギミックの使い方など子供の頃に見ていた外国アニメを実写で取ったような演出が多く、これがとても楽しい。なかなか拾い物の映画でした。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-31 21:05:43) |
★1.《ネタバレ》 投稿ゼロから推測される相当の駄作と思いきや、観てみたらこれが面白い。 ヨーロッパやアメリカの人が東洋を舞台に映画を作ると、大抵は変な違和感があるのですが、この映画はコメディ色が強く、そのおかげで西洋人の表現するヘンテコな東洋かぶれっぷりが妙にマッチしているように思えます。 この映画はとにかく見どころが満載で、書きたいシーンは山ほどあるのですが、海に飛び込んだアルチュールが吊り上げられて煙まみれになったり、何台もの車が交差点に向かって突っ込んできたりするド派手なシーンも、今まで観たベルモンド主演の映画では決して見られないものですし、馬鹿デカいベルモンドのモンタージュ写真も吊り橋のシーンも女装も、みんな非常に楽しんで観ることが出来ました。 もちろん、ベルモンドだからこそ面白いというのは言うまでもなく、ハリウッドのアクションスターが同じことをやったら失敗作になるのは間違いナシです。 [2021.5.21追記] 改めて観てみて良かったのが、アレクサンドリーヌ役のウルスラ・アンドレス。 持ち味の美貌のみならず、終盤で殺し屋のセスナ機に飛び乗って格闘したりする身のこなしの軽やかさは必見。 終盤の盛り上がりに一役買っているのを完全にスルーしてしまっている昔の俺(笑)。 それと、建物の馬鹿デカいモンタージュ写真をよく見ると、こっちは髭が生えていて面白い。付け髭してからいつ撮ったんだ? 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-06 18:27:04) |