10.《ネタバレ》 話はよく出来ています。 結局、色々あったけど、それぞれの夫婦は元の鞘に戻りましたってこと。 凝縮したストーリー展開の上に、サイレントなので、ストーリーを追いかけるのに少し疲れました。 【にじばぶ】さん [インターネット(吹替)] 5点(2021-06-27 20:06:23) |
9.《ネタバレ》 それぞれの夫婦がくっついたり離れたりする二転三転のストーリー展開で暴れ周り、ラストはキッチリ収まってしまう見事なシナリオで描かれるセックス・コメディ。 セックスといっても、直接的な描写をしなくともそのエロティックな仕草で魅せてくれるルビッチ。 小物を使った上品な笑いの連鎖もたまらない。 特に夫婦が握り締める“花”がその時々の喜怒哀楽を表現するのが面白い。 そういやスピルバーグの「E.T.」も“花”が印象的な場面があったね。花は生命の象徴にもなる。 他にも帽子とか、美味そうなゆで卵とコーヒーでとか・・・何処までも上品、何処までも哲学的。 色んな解釈が持てる非常に愛らしい作品です。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 21:42:45) |
8.《ネタバレ》 かなり昔の作品でなんと90年前!!というもの。まさにサイレント時代のものなんだけど、なかなか面白い。いまの映画にはない雰囲気がいっぱいあるしね。でも個人的には今一つ分かりにくいところがあってノレなかったかな~。まぁそこらへんは相性の問題だとオモイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-18 11:06:32) |
7.《ネタバレ》 ラストの八方収まる視線のトリックは唖然とさせるほどのすばらしさである。視点の意味では、主人公のみが真実認識から遠い終わり方である、ということは、この主人公にも身を寄せていた観客が、高みの見物の座へ移り、映画の外へと笑いながら追い出されるのである。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-03-24 21:31:46) |
6.《ネタバレ》 サイレント映画でこれほど観客に訴えてくるシナリオを、私はほとんどお目にかかったことがない。 登場人物がおどけて見せたり、パントマイムで人を笑わせるのは簡単なのかもしれない。 本作はコメディタッチも含まれているが、本筋は「愛」の表現であり、小道具や人物のさりげない行動から誰が観賞しても理解できるベルにある。 サイレントという現代の若者には抵抗があるかもしれないが、同じような顔でも髭を生やしたり、髪の色、髭を蓄えたりと、子供が観てもわかるように仕上げている。 映画製作の勉強をしている人は必見! 【クロエ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-10-25 04:59:11) |
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★5.《ネタバレ》 字幕ナシ&桜井麻美さんの活弁付きで観させていただきました。 これはもう、とにかくイイ!素晴らしい。クラシック好きな映画ファンなら絶対お勧めの一本。 何がいいって、それぞれの夫婦がくっついたり離れたりと、二転三転するストーリー展開でありながらラストはきれいキッチリとまとめてしまうストーリー全体の構成の良さ、そしてルビッチならではの小物使いの器用さでしょう。 ストーリー序盤、ブラウン医師の妻シャルロットが庭に咲いた花を摘み、それを紙で束ねて旦那にプレゼントする。旦那は花を手にしたまま夫人と抱擁を交わすのですが、その時に花束が落ちてしまい、ここで笑いが出る。そして、シャルロットが旦那を見送った後に再び部屋に戻ると、先ほど笑いを誘ったあの花束が今度は悲しさや失望といった表情を醸し出しているのです。さらに、旦那の診療所に行くと、花を一輪もらったグスタフという男がコップに水を入れて大切にしているときた。花束を床にばらまく男と一輪の花を大切に育てる男。ここに誤解があれど、女性の好意の対象が花を用いた対比によって実に見事に表現されているのです。 終盤近く、ブラウン医師がミッチーの求愛を逃れ、家に着くと再び仲を取り戻す。かたや、探偵を依頼したスコット伯爵はミッチーに抱きつかれ、そのまま両者共ハッピーエンドで終わるだろうなと思っていたら(調査の報酬を渡して、探偵のメモを「もういいんだ…」などと言って断る)、まだ続きがあったけど、本当のエンディングの方が格好良くまとまっていました。流石ルビッチですね~。参りました(^_^) 【もっつぁれら】さん [映画館(吹替)] 9点(2006-10-06 22:32:29) |
4.《ネタバレ》 サイレントならではの魅せ方、そして現代の恋愛コメディの全ての要素が詰まった傑作ですね。とにかく俳優さんのサイレント演技がメチャメチャ巧い(時に愛らしい、時にふてぶてしいマリー・プレヴォーさんは、男からすると正に勘弁してくださいよぉ~!の真実味)ステキなシーンがいっぱいの愛すべき作品。旦那が一度はしらばっくれたものの、マンジューさんから克明に書かれたメモを見せられた後に、再度差し出された帽子を受け取るシーンなど、ニヤリどころじゃありません。う~ん、本当にこれぞ洗練の極み。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-29 21:44:54) |
3.女性二人が同じような化粧をしているので、髪形が違うと気づくまで区別がつかなかった。二人の男も同じような顔をしていて区別がつきにくい。ということで、話についていくのに苦労した。単純な軽い話だけれども、しっかり画面を見てないとわけわからなくなってしまう。 【HK】さん 6点(2004-10-29 07:01:43) |
2.ふわぁー、脱帽です。作品中でも、帽子が道具に使われていますが、それとかけているわけではないです。恋の駆け引き、誤解、偶然、思惑、そんな要素を2組の夫婦と1人の男性を使って、もう腹十二分目、それも粗悪な郊外のバイキングではなく、洗練されたランチカフェにて、といった趣です。カフェからつなげるわけではないのですが、ゆで卵とコーヒーで2人の愛情を表現するシーン、もうたまらんですね。ゆで卵をスプーンでたたく男、コーヒーをスプーンで混ぜる女。なぜこんなに愛が伝わるのかー。ルビッチさんに聞いてみたい。サイレントの深みを堪能できる大傑作。重ねて、ルビッチさんには映画哲学をたっぷり聞いてみたいもんです。私が行くまで天国は待ってくれるよねー。 【彦馬】さん 10点(2004-06-08 21:42:55) (良:2票) |
1.こんがらがった愛情関係でも、こんなにカラリとしていてるなら嫌な事件も起きないだろうななんて思って見ていました。始終笑ってましたがフィルムの状態が悪いものをみたので残念。今ならニュープリントのような状態で見ることが出来るんだろうな。見てみたいです。 【omut】さん 7点(2003-07-23 23:39:54) |