2.《ネタバレ》 実にヌーヴェル・ヴァーグ的な魅力に溢れる一本ではあるが、話にまったく脈絡がない。
そこがまたヌーヴェル・ヴァーグ的だと言えばヌーヴェル・ヴァーグ的なのだが・・・
挿話の全てが突飛なものばかりで、パリジェンヌ達の怠惰な日常をつらつらと綴っただけの内容。
それでいて、どこかミステリアスで刺激的な内容に仕上がっている。
内容を楽しむというより、このいかにもフランス映画的で、写実的な雰囲気を楽しむといった趣の作品だろうか。
それにしてもラストの猟奇的殺人シーンはなんだったのか。
全く前後につながりがないだけに解釈のしようもないが、納得がいかないと同時に、とても印象に残るラストでもあった。