6.週刊文春が喜びそうな内容です。自由なんですねえ。でも、理解できない。でも、映画としては楽しい。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-12-22 23:10:48) |
5.ミシェル・シモンはどの作品でも同じノリだなぁ・・・ 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-13 10:32:07) |
★4.《ネタバレ》 すんません、平均下げます。どうしてもあの放浪者が好きになれないんです。観ててイライラしました。プレゼントした宝くじが当たってそのまま結婚しちゃうというのも含めて、至るところにコメディの雰囲気が感じられましたが、やっぱりダメみたいです。楽しめません。 途中、夫人がブーデュに襲われたのもビックリしましたが、そのあとの夫人のあの表情にもビックリしました(これもコメディ??)。 最後に、冒頭に出てきたあの黒い犬と再会してハッピーエンドとなるのだろうなぁと期待していたのですが、結局最後まで出てこなくて拍子抜けしてしまいましたし・・・。 結局この映画は、私のフレンチコメディに対する苦手意識がますます強まっていってしまっただけの一本でした。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 21:46:27) |
3.1932年製作というのは本当か~!製作年詐称疑惑を訴えたい。そう思えるほど川沿いの道や公園に息づくパリの姿がエロスたっぷり、鮮度豊かにフィルムに刻まれています。望遠鏡で道行く女性を覗き見していた親父が、ブーデュに一目惚れするシーンに私は一目惚れです。放浪者に恋するブルジョワ、恋に理屈はないのだとばかりに一目散に駆け出す親父・・・ドラマチックラブストーリーです。その後のブーデュの放蕩三昧にはその恋の盲目性が見えて痛く可笑しい。妻や女中との真っ当な恋愛ではなく、これぞ恋愛だというような恋愛。「美しき青きドナウ」の演奏シーンからゆらゆら川をすべるカメラの雰囲気もどこか肌をなめるようにエロチックで、キャッチアンドリリースされる魚のごとく水へと帰っていく放浪者がまたのびのびと泳ぎ出す姿に、恋に奔放な一人の人間を見ました。素晴らしき放浪者による素晴らしき映画です。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-12 13:29:17) (良:1票) |
2.「黄金の馬車」や「ゲームの規則」などのように、うわぁ、おもしれ~と拍手してしまうような作品ではないと思います(そりゃ人それぞれでしょうが)。正直ドラマの盛り上がりには欠けると思うし、感動的な話でもないですし・・。喜劇ですが娯楽性がこの作品の真髄だとは思いません。私個人は笑えません(ど~せ笑いのセンスがないですよ。)。笑うどころか不快でした。既成の常識的価値観を揺るがす型破りに自由な人間の生き様を見せつけられるんですが、浮浪者を羨ましいとは思いませんから(強がりかも・・)、家の中を散らかすブーデュの振る舞いにコノヤロ~とひたすら腹が立ちました。自由すぎます。本屋の親父もブルジョワとはいえ、書生の名を「青春」と呼んで本をプレゼントしたり、不倫してたり、望遠鏡から一目でブーデュの「素晴らしさ」を見抜いたりと、なかなか洒落たおっさんなのですが、ブーデュとはサリエリとモーツァルトの違いがあります。この不快さは現実のしがらみにがんじがらめになってる私のルサンチマンから来るのでしょう。ブーデュみたいな奴実際にはなかなかお目にかかれないでしょう。存在しないかもしれない。でも、とても生々しく心を揺さぶられました。リアルです。本作は楽しむ作品というよりも心に突き刺さる芸術作品と呼ぶにふさわしい映画だと思います。河のシーンは言うに及ばず、さりげなくも艶やかな映像は素人目にも芸術的です。それにしてもラスト。それまで不快ですらあったのに結局幸福感を味わえました。自由人への憧れを描いても、現実の小市民が愚かとは言ってません。 【しったか偽善者】さん 10点(2004-03-03 22:24:27) (良:1票) |
1.コレが噂の一人部屋というヤツですか、ハイハイ、お邪魔しますヨ。 まず冒頭の象徴的なパントマイム、エド・ウッドの原点を見た気が(←気のせいだろう)。このパントマイムを受け、レスタンゴア氏の静かな自宅での浮気場面へと続く(いい感じにエロそうな親父だ)。次に屋外へと舞台を移すと、これまたいい感じにイヌと戯れる浮浪者の姿。この屋外での情景、バックに流れ続ける喧噪から、細かい足音まで取り入れ、雰囲気をよく伝えております。さて、件の浮浪者が入水自殺を図ったところをエロ親父が救出し、さらに自宅に住まわせたところから、騒動が巻き起こる、その様子をユーモアたっぷりに映画は描いていきます。上流階級の家庭に紛れ込んで自由奔放に行動し、その価値感を揺るがす浮浪者の姿、それはフランス版カスパー・ハウザーとでも言ったところでしょうか。しかし激しい「対立」として描かれるのではなく、両者が混じり合うおかしさを素朴に、おおらかに描いているのが魅力。本作品中、もっとも印象的なシーンはやはり、結婚式の場面、美しく青きドナウを演奏する楽団を川面から捉えたカメラが、スーっと引いていくと、そこに主人公たちの乗ったボートが入り込んでくる場面ですかね。しかもこのボート、見るからに不安定そうで、嫌な予感が! 予感は適中、水から現れた浮浪者は水の中へと帰っていく・・・結局、何事もなかったかのように元の鞘におさまってしまう、この肯定感がいいですね。 【鱗歌】さん 8点(2003-12-28 11:24:17) (良:1票) |