7.《ネタバレ》 最後はほうきに乗って大円団、、トトホ、いやちがった、トホホ。 トトとやらが、妙に老けてて、まるでとっつぁん坊やだ。 暗くなる話じゃないからいいんだけど、ファンタジーが苦手なもんで。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-05-14 22:29:14) |
★6.《ネタバレ》 何故か、吹替Ver.を観ました。ところが、吹替えや字幕もいらないくらいに映像がしっかりと物語を進めていってくれたので、すごく好感が持てました。 この映画は2部構成になっていて、前半は生い立ちから貧しい人たちと触れ合うまでが描かれており、後半はトトが鳩を授かって仲間の願いを叶えてあげるという内容ですが、前半はトトの優しさにとても感動して満足でしたが、後半での人間の欲の深さと、物欲が満たされることによって一時的に得る幸せの虚しさ、鳩のお陰でかえって不幸になってしまう人たち、そして争いのない平和な地を求めて旅立つラスト・・・と、どれもありきたりなテーマで斬新さに欠けているため、映画が最後に近づくにつれてトーンダウンしてしまいました。 普遍的なテーマが描かれている映画は好きなんですが、白い鳩というのもわかり易すぎますし、派手すぎる衣装や家に入らないくらいのタンスとか、ややストレートすぎるかなという感じもします。 一番印象に残ったのは、何と言っても、トトが小さい頃に煮物の吹きこぼれで床に川を作ったときのお婆ちゃんの対応なんですが、あのような育て方が心優しい人を育てるんだなぁと感心してしまいました。ま、うちの母親だったら往復ビンタは確実だろうなこりゃ(笑)。 【もっつぁれら】さん [映画館(吹替)] 7点(2010-09-05 01:30:36) |
5.《ネタバレ》 大風が吹くあたりまでは文句のつけようがない。日向ぼっこのシーンなんかはイタリア映画の真骨頂。『終着駅』もそうだが、この監督は大勢の人を細かくスケッチしていくのがうまい。占いでヨボヨボのおじいさんに、あんたは将来大物になれると約束したり、風船売りが飛ばされそうになると仲間があわててパンを食べさせてやるとか。ネオ・リアリズムから寓話へと踏み出している。面白いのはイタリアの映画監督って、リアリズムから出発して、みなリアリズム離れのそれぞれの個性に踏み出していっちゃうこと。デ・シーカはメロドラマ作家として洗練し、まだリアリズムの精神を残しているほうだが、フェリーニはああなっちゃうし、ロッセリーニは神がかる、ヴィスコンティはかえって後で初期の作品を観て「この人ネオ・リアリズムやってたんだ」と驚かされたくち。で本作だが、後半は鳩の魔法のいろいろ。ラストを寓話として逃げたと取るか、現実に対する壮烈な批判と見るのか。カトリックの国であることも関係しているのか。ネオ・リアリズムだけでは映画として狭くなっていってしまうという気持ちもあったかも知れない。この飛躍はイタリア映画史にとっても重要なものだっただろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-18 11:59:01) |
4.楽しい楽しいファンタジー。これは心洗われる映画です。まあ汚れきったワタシの心がこの映画だけでキレイになるとは思えませんがね、うひょひょ。カメラも、なんだかまるで踊っているかのように、ウキウキ溌剌と動き回っております。雲間から漏れるスポットライトみたいな日の光に押し合いへし合い暖をとるシーンなんて、ほとんどアホみたいですが、そんなの序の口、後半にはトンデモナイ展開に! ちなみに私が印象に残ったシーンは、ジジイがクジ引きで当てたチキンをむさぼり食うシーン、そして、風船で飛び上がりそうになったジジイがパンをむさぼり食うシーンですかね。はははは。ところで↓オオカミ様が、ラストシーンを自転車に乗って飛ぶと記憶されていた、とのこと、何だか感激してしまいました。私もラストシーンを見て「こりゃE.T.だナ」と思いました。でも、たくさんの映画の想い出がそうやってリンクしていくなんて、素敵な事だと思います、正直、うらやましいとすら、思いましたよ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-05 22:01:57) (良:1票) |
3.ちょっと能天気すぎる‘人生ってすばらしい’のノリについていけず・・・ごめんなさい、ごめんなさい(TT)。 私がいかんと思います。 【ジマイマ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-04-29 11:06:25) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 キャベツ畑でお婆さんに拾われたトト。↓【オオカミ】さんの仰るように、本当にコウノトリが運んできて、一番愛されそうな人に拾われるよう、天の采配があったような設定ですね。トトは心根が優しく、お婆さんに託された幸運の白い鳩を使って、バラック住まいの人の願いをどんどん叶えていく。みんなバラック住まいでお金がないのはわかるけれど、立ち退きの危機に瀕しているというのに、個人個人の欲のための要求をする姿を見ているのは、とても辛かったですね。トト自体は、一人ひとりの願いをかなえてあげたくて、喜んでもらいたくて、ただひたすら願いを叶えてあげている。バラックの家に入らない、どでかい衣装タンスやシャンデリアをもらい、貴族もビックリというくらいのドレスを身にまとう……そういう一つひとつの物質が、彼ら個人にとっての“幸せの象徴”だったのかもしれませんが、ちょっと哀しくなってしまうのです。また、黒人男性と白人女性のカップルはそれぞれ、黒人→白人、白人→黒人へと変えてもらいます。トトが想いを寄せる少女は、やっと気持ちがほぐれて靴をねだりますが、片方しかもらえません。なんか、ちょっとチグハグなんですね。虚しいというか。そうそう、話は前後しますが、バラックの街が作られたばかりの頃、トトが少女に水をかけられて彼女が怒られるシーンがありましたよね。そこでトトが自分から水をかぶり「水をかぶるのが好きなんです」と言います。そこで感動したのですが、その後少女が感謝の気持ちに、もう一度トトに水をかけるのです。水は遠い水くみ場まで行かなくては手に入らない貴重品なのに、それをかけることは最大の感謝の現れなんでしょう。しかし、トトは水をかぶるのが好きなんじゃなくって、彼女が怒られないようにしてあげたかっただけ。あああ、チグハグなんですよぉーー。なんだかやりきれなくなってしまいますね。最後、結局バラックは追われてしまいますが、どこか幸せな場所に移動できると信じたいのですが……どうも、そう簡単に幸せにはさせてくれないような……そんな気がしてしょうがないのです。 【元みかん】さん 7点(2004-02-12 12:03:09) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 人間性を風刺したファンタジーです。主人公がキャベツ畑に捨てられていたというのは、コウノトリが運んで来たというのと同じような意味合いのことだと思うのですが、その主人公トト(フランチェスコ・ゴリザーノ)は、お婆さん(エマ・グラマティカ)に育てられ、とっても素直で善良な青年に育つんですね。で、彼らはジプシーのような貧乏暮らしをしているんですが、あるときそのバラックを建てている土地から石油がわくんです。で、その土地の本来の地主が彼らを追い出そうとするんですね。このとき既にロロッタ婆さんは死んでいるんですが、彼女が現れてトトに奇蹟をさずけるんです。そのおかげで、彼らの平和は守られるんですが、それで終わらないのがこの映画の凄いところです。普通は善良で素朴な青年のおかげでハッピーエンドっていうパターンを想像しがちですが、どうなってしまうのかは、ぜひご覧になってください。モノクロで特撮技術も今の目から観れば未熟に感じるでしょうが、完成度の高さといい、ストーリーのひねりといい、なかなかの傑作だと思います。主人公のトトが自転車に乗って空を飛ぶシーンがお気に入りです。「E.T.」はこれをパクッたんじゃないでしょうか? <2004年1月23日修正>ここで「自転車」と書いてますが、とんでもない間違いです(汗)。ミラノ大聖堂前の広場で、掃除をしている人達の「ほうき」にまたがって飛ぶんです。ただ、E.T.と同じように追われている立場で逃げるのですから、こっちが早い分、真似されたと考えても不自然ではないのでは? 【オオカミ】さん 8点(2003-12-08 02:48:09) (良:1票) |