1.ローランド・エメリッヒ監督作品だけど、
全然エメリッヒっぽくない。終盤に
ちょっとだけドンパチやら遠景があるものの、
終始手堅い作りで新しい路線で打ち出したんだな、
と察します。
映像的には、その当時の蝋燭だけで過ごしていた人々の
室内空間をなるべく忠実に再現しようとしているのが
見て取れ、その点も興味深い。
ただ、内容はかなり難しい。人間関係もややこしいし、
特に英国王室の歴史や英文学の知識がないと
苦しい面がある。
映画の始まりと終わりを実際の劇が始まり、
終わるように締めくくる構成は感心したけど、
自分の教養のなさが仇となり、終始入り込めなかった。