★61.奈良の騒音おばさんを覚えているでしょうか?本来は登場人物数名程度の小さな近隣トラブルだったはずが、これを面白がったテレビ局によって連日全国放送で取り上げられ、さらにはバラエティ番組のネタにされるなど異常とも言える大騒ぎとなった一件ですが、この事件には報道されていない後日談があります。病気の夫の看病や娘の死など、このおばさんには同情すべき点が多分にあったということや、近隣トラブルの原因を作ったのは騒音被害者とされていた隣人の方であったということが裁判の過程で明らかになったのですが、マスコミはこの事実を一切報道しませんでした。一人の女性をさんざんオモチャにして弄んだ挙句に、報道する側の手落ちが発覚すると一言の謝罪も訂正もなしにだんまりを決め込む。これは酷すぎではありませんか。。。 本作は、そんな報道の体たらくを皮肉ったブラック・コメディです。この映画にも直接のモチーフとなった事件があります。武装したカルト教団が51日間もの籠城を行った末に81名の死者(うち25名が子供)を出したブランチ・ダビディアン事件がそれなのですが、この事件においてもマスコミ報道のあり方が議論の的となりました。籠城期間が長期に渡ったため、ネタに困ったマスコミが憶測やデマ、完全なウソまでを平気で垂れ流すようになり、それが事態を致命的に悪化させる原因となったのです。真実を伝えるという役割を担うはずのマスコミが「真実などはどうでもいい。面白いことが重要だ」とひたすらセンセーショナルな方向へと流れていった時、現実世界で何が起こるのか?アメリカ国民がそれを垣間見た事件だったというわけです。。。 本作の主演はダスティン・ホフマン。かつて『大統領の陰謀』でジャーナリズムの崇高さを謳ったホフマンがメディア批判の映画に出演しているという点が非常に象徴的です。頭の弱い小市民を演じるトラボルタとの相性は意外にも良く、芸達者なホフマンが不器用なトラボルタを導いてやっているという構図が二重の意味で笑わせます。残念だったのは演出が一本調子だったことで、同じことの繰り返しなので後半になるとさすがに飽きてしまいます。テーマも役者も良かっただけに、監督の手抜きぶりが残念で仕方ありません。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-10 01:46:01) |
60.《ネタバレ》 「我々が殺した」って、主に悪いのお前だろ。あの主犯格の主人公をマスコミ批判の代弁者にさせるのは無理だろうに。狼達の午後は社会派だったがこれでは自作自演コメディ。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-05-11 19:31:17) |
59.《ネタバレ》 ありえないでしょー!アメリカですよ?警官・FBI・SWATが突入しますって。サスペンスとも思えなかった。マスコミのあり方とかはこれじゃ弱い。 【noji】さん [地上波(吹替)] 4点(2009-03-18 02:02:32) |
58.このダスティン・ホフマン、なんだか俺様って感じで嫌です。社会を皮肉るより心理描写をじっくり見せる方がお似合いです。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-09-25 20:40:14) |
57.《ネタバレ》 ダスティン・ホフマンの演技は申し分無く良いのですが、彼の演じるリポーターがいつトラボルタの演じる男に同情して、彼の味方になったのかがイマイチ分かり辛かったです。 でもマスコミが人を簡単に殺して仕舞う、加害者は大人数なので誰も裁く事すら出来ない、といった社会の闇を正攻法で描いたのは十年前の映画にしては凄いと思いました。 ダスティン・ホフマンが映画冒頭で新人にリポーターのイロハを教えましたが、その新人が最後には喜々として立てこもり犯の死を報道しているのは結構怖かった。 【民朗】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-09-04 10:11:39) |
56.ラストシーンまでは画面から緊張感を伝えない演出は面白かった。そのラストをもう一捻りして欲しかったかな。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-08-24 12:08:54) |
55.《ネタバレ》 マスコミの暴走がいかに恐ろしいものであるかをやや戯画的に描いた作品です。とにかくダスティン・ホフマンのレポーター役が、実際に居そうな感じで見事にハマっていますね。 しかしまあ、マスコミも一部国営のものを除けば所詮営利企業ですからね、難しい問題です。この作品のように自分たちの都合の良いように世論を誘導したり、真実を歪めたりするのは論外ですが。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-07-20 23:24:21) |
54.《ネタバレ》 社会派の傑作。 マスコミや市民の醜さを客観的に押さえた作品。 配役も良くて問題なし!! ラストの衝撃もまた素晴らしい。 |
53.《ネタバレ》 これでもかと言うほどのメディア、マスコミ批判は、鬼才コスタ=カブラスだからこそ出来たのであろう。マスコミにより狂っていく主人公の姿はうまく表現されていた。しかし、もっとシリアス且つ社会色を出しても良かったのではないか?前半は妙にコメディタッチだったし、サム(トラボルタ)が、空軍に属していたが高卒だったため操縦はさせてもらえなかったエピソード(本人はプライベートでは飛行機が趣味)は不要。サムのような経済状況の人は山ほどいるわけで、それもこの映画のテーマならもっと掘り下げても良いと思う。でも、視聴率を稼ぐため、特ダネを取るために、必死で動く様をこれほど愚かに見せたのはすごい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-11-28 15:10:59) |
【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-27 06:36:57) |
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51.《ネタバレ》 トラボルタがミスキャストに見えて仕方がない。動きから何からわざとらしく感じる。二人の競演が売りのひとつなのだろうが、この役はもっと無名の役者がやった方が良かったように思われる。そしてこの犯人、ダイナマイトまでも持ち込んで脅す気満々のくせして、そんなつもりは無かったの一点張り。全て他人ののせいにして、被害者面するような奴に共感など湧くわけも無い。男を取り巻くマスコミの描き方は定番とはいえ納得のいくえげつなさだが、肝心の犯人が共鳴出来る人物ではないというのでは、伝わってくるものも薄い。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-09 22:01:26) |
50.現代のマスコミへの批判と皮肉を込めた作品なのに、どーも味付けが水っぽい。内容が薄いわけではないのに、メッセージがスカスカ通り抜けてしまう。トラボルタとホフマンという超大物を絡ませたのに、その化学反応が何もなかった。可もなく不可もなくとしか言いようがない。 【永遠】さん 5点(2004-06-21 08:23:21) |
49.ジョントラボルタのあの役、顔的にも似合ってると思う。けどこうゆう役のトラボルタは観たくないなぁ・・・。映画の内容はまあまあだと思う。 【くうふく】さん 5点(2004-06-08 23:17:18) |
48.最初はコミカル、そしてシニカルになって、最後は…。そうなるの?というエンディング。 しかし、この作品、かなりの風刺を利かせている。 ただこのクライマックスは、個人的には好きではない。 予想外であったのと、そういう流れは好きではないという趣味の問題だからである。 作品の完成度が悪いわけでは決してないし、ダスティン・ホフマンとジョン・トラボルタの演技もピカイチである。 だが、点数にはストーリーの好き嫌いが反映してしまった。かの名作「Z」のガブラス監督の作品だけに、期待してしまった。 【あむ】さん 5点(2004-05-04 20:13:34) |
47.地?トラボルタのはまり役、不運を背負い込んだ中年の雰囲気は演じてるとは思えないくらいリアル。博物館長が割り切りすぎてていじめっ子に見えた。 【スルフィスタ】さん 6点(2004-04-29 03:21:54) |
【ケンジ】さん 5点(2004-04-27 21:40:37) |
45.伝えたい事は判るが、ちんたらした展開にだれてくる。 【ボバン】さん 4点(2004-03-27 00:52:12) |
44.厳しいかな?狼たちの午後と比べてしまって…ホフマンいいんだけど…トラボルタの間抜けっぷりも…もう少しピリッと欲しかったかな…社会派としてはメッセージが薄いような…狼たちの午後がいいだけに辛い… |
【あしたかこ】さん 6点(2004-03-10 01:19:21) |
【000】さん 5点(2004-01-10 23:09:58) |