4.原作未読です。
人生、日々の暮らしは何も大したことは起こってないようでも、
生きている以上、誰にもいつかは訪れる大切な人との別れなど、やはり生きていれば色んなことがある。
淡々と綴られていきますが、そんな日々と人生の描き方にいい味わいがある作品です。
企画から携わったという吉永小百合さんらしさが出まくりのおとぎ話異風の前半も、
吉永さん演じる喫茶店の女主人とまわりの人々の、
重さもありますが様々な事情が明らかになる後半も良かったと思う。
それにしても、出てくる人はいい人ばかり。泥棒さんでさえもね。
ずっとこの土地で昔から一緒に支えあって暮らしてきた、気心が知れた人々が織りなす人情や温かみのある人間模様。
僕は社会人になってから、故郷を離れ、20数年の内に4回転勤を経験していることもあり、
本作のような作品の舞台設定には憧れます。最近仕事で辛い出来事がありましたので、特にそう思うのかもしれません。