1.《ネタバレ》 生ハム食えんな〜 笑
2012年の「峰不二子という女」2014年の「次元大介の墓標」に続く
ルパン三世のアダルトなリブートシリーズ「LUPIN the Third」の第3弾は、
剣豪 石川五ェ門が主役で、日本が舞台。
正確には「峰不二子」と「次元大介」の間で、多少スタッフが変わっている。
キャラクターデザイン・作画監督だった小池健が監督に抜擢され
演出・キャラクターデザイン・作画監督まで兼任し純度の高い小池健作品となった。
本作も「次元大介の墓標」に続いて、異常に緊迫感があるハードなルパン映画である!
前作通り、30分づつ前編・後編に分かれた構成で、間にタイトルが流れる。
劇場アニメとしては短くテレビシリーズ2話ぶんを意識したフォーマットらしいが
そうとわかって観れば、決して物足りなくは無い。
若き五ェ門の、闘いと苦悩、そして開眼が…非常に濃厚に描かれている。
最初期のTVシリーズ(大隅ルパン)の雰囲気を基本としたシリアスなキャラ設定。
物語、演出はよりハードでバイオレント。
レイトはPG-12だが…実質R-15だと思った方がいい。
その意味で一般受けを捨て、前作以上のハード路線に舵を切った覚悟には敬服するし
作品レベルも突き抜けている。
ただ、闘いが少々生臭くなり過ぎたのも否めず、集客的には苦戦するかも知れない。
この五ェ門がヒットして次があるなら…主役は銭形だろうか?それも是非観てみたい!
Blu-rayは売れそうだから可能性は十分ありそうな気がする。
唯一苦言を呈すなら、物語の骨格が・・・
用心棒仕事の失敗→背景組織の闇→強烈なライバルの出現→主人公の苦悩と開眼→肉を斬らせて骨を断つ勝利→ルパンとの絆の成立。
これは『次元大介の墓標』と全く同じドラマ展開で、もう少し違いが欲しかった。
レビュータイトルの「生ハム食えんな〜」は、
肉を斬らせて骨を断つの部分で・・・
映画を観たら解ります。笑