11.《ネタバレ》 ウォルターヒルは西部劇が好きというが、
これはテレビ映画ながら、彼の味が素直にストレートに出てる。
ウォルター節に出てくる喧嘩は、アメリカ人の西部劇時代に培われたものだろうか?
何せあの広大な土地をわずか何世紀か前に開拓してた連中だ。
その中でも人間らしさを忘れずにやってのけた人々に、彼は最大限の敬意を表している。
それが喧嘩に現れるのだ。
この映画でも、ラスト悪党がロバートデュバルを締めあげる場面で、
「男」を失う直前でも、ハートの部分ではこの男は物おじしない。
幸い、相棒が現れて、ハッピーエンドだったが、この場面をつきつめたのが
最新作「レディガイ」であろう。
何はともあれ、国境を超えて、男と女が敬意を示し合う、とても素敵なテレビ映画だった。
語り出すと色々言えてしまうくらい、芳醇な作品だった。