★1.《ネタバレ》 公開当時劇場で鑑賞。たまたま通りかかったミニシアター。意味不明のタイトル。しかしこれが素晴らしい映画だった。物語の舞台は終戦直後のパリ。ナチスにより両親を失って一人ぼっちになった少年がナチスによって家族を失った一人の老人と出会う。やがてこの二人は本当の家族のような固い絆で結ばれていく。少年が出会った偏屈で怒りっぽく瞬間湯沸かし器のような老人を時にはコミカルに時には味わい深く演じ、人生の重みを感じさせる名演技を披露したポーランドの名優ヴォイチェク・プショニャックがあまりにも素晴らしい。「サンドイッチの年」の意味は最後の最後まで全く分からない。しかしサンドイッチの年の意味を語る彼の演技とその重い意味には何度観ても感動する。少年の成長と老人が同じ境遇の少年と出会い心の安定を取り戻していくという、人生の辛い一時期を生きる少年と老人の2人のドラマをより味わい深いものにする、印象に残る台詞の数々が心に残る脚本も素晴らしい。ビデオでは出たものの未だDVD化されていない作品。DVD化を切に望む僕の思い出の映画です。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-14 21:05:09) |